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・SURF COLUMN 川本裕介 『板選び』
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SURF COLUMN 2008/4/16 SKATE COLUMN
SNOW COLUMN

川本 裕介 (カワモト ユウスケ)
1978年生まれ
フリーランスエディター
サーフィン業界とは遠く離れた自動車専門誌『LE VOLANT』編集部で雑誌編集のノウハウを学び、フリーランスエディターに。最近では、サーフィン雑誌『SURF 1st』をメインに活動させて頂いております。皆様どうぞよろしくお願いします。


『板選び』

奮発してオーダーした超有名ブランドのあのボード、
いざ乗ってみたらイマイチだった。。。
そんな苦い経験、みなさん一度くらいはありませんか?

その板がハズレだとは認めたくない自分がいるから、
「その板調子はどーよ?」なんて周りの友人に聞かれると
「いやぁ最高でしょ!!」なんて悲しい見栄を張ってしまったりして。。。
まぁ、それは悲しくも自分の話なんだけど(笑)

思い通りのマニューバーが楽に描けて、サーフィンの楽しさを何倍にも大きくしてくれるマジックボード。出来るものなら毎回マジックボードを手にしたいけれど、そううまくはいかないのがサーフィンの難しい(奥深い?)ところでもある。しかも、やっと出逢えたと思っても、悲しいかなマジックボードの命は儚い。かつて10年程前、これまでの10数年の波乗り人生で一度だけ出逢あえたマジックボードも、半年も持たずに再起不能となってしまった。

以前、nakisurf主宰の船木三秀さんへマジックボードに関するインタビューしたことがあるんだけど
(http://nakisurf.blog.shinobi.jp/Entry/335/)
その時には“マジックボードはすぐに折れる儚いもの”とコメントをもらった。
その後多くのプロサーファーやシェイパーの方々に聞いてみても、やはり皆口を揃えてそう言っていた。

さてはて、そんな板選びだけど、皆さんは板を選ぶ時にどんな基準で選んでますか?
ブランド名が売れていて人気を集めているようなサーフボード?
憧れのプロサーファーのシグネーチャーモデル?
飾り気なしの地味で硬派なサーフボード?
それとも、古く黄ばみきってノーズも欠けちゃってるオンボロボード?

最近板選びでつくづく思うのは、どんな板を選んだとしても、その板を自分が乗りこなせるかどうか、その板の性能をきちんと認識できるかどうかが大事なんだよな〜ってこと。かつてLOSTが出していたSURF MOVIEの5’5 ×19 1/4だったかな(?)、ブルース・アイアンズがノーズ折れた板でマニューバーを描いてエアまで決めてしまっていたのを見ると、サーフィンの基本的な動きができていればどんな板でも乗りこなせちゃうってことなんだろうな、と思ってしまうわけで。

結局、どれだけいい板を手にしても、どれだけ速いスポーツカーを手に入れても、その性能を使い切れる実力、その性能を認識できる知識がなければ、その時点で本質的な道具ではなくコレクターズアイテムになってしまう。そうしたコレクターの世界もありだとは思うけど、やはりサーフィンは波に乗ってナンボ、サーフボードは飾りではなく、道具としてビッチリ乗り込みたいなと最近強く思うわけです。

そんなわけで、俺のマジックボード探しの旅は続き、最近4年ぶりに新しい板をゲットした。かねてよりずーっと気になっていたブランドの板だけど、これまで乗ってきたサーフボードと明らかに違うところがある。テイクオフで滑り出した後の初速の出方が異常に速いのだ。滑り出した瞬間ボトムまで落ちちゃいそうなスピード感。これまでの板と感覚が違いすぎて、まるで初心者時代に逆戻りしたかのようにテイクオフであたふたしちゃって、正直戸惑いを感じております。掘れたセクションに当て込んでもリカバリーしやすく、コントロール性も抜群なんだけど、テイクオフだけまだ感覚が合わせられない。でも、そのスピードを活かしたテイクオフが出来るようになれば、その先のマニューバーは大きく変わるだろうな?と思うと、この先のサーフィンが一層楽しみになってくる。この板と出逢わなければ考えることのなかった、学ぶことのなかった境地なのかもしれないな、と。
                


このボードの真価を引き出せた時に、この板が俺の人生の2本目となるマジックボードになるかも?
なんて考えちゃうとこれまた楽しくなっちゃうわけで、新しい板を1本手に入れただけでサーフィン熱がまた倍増しちゃってる今日この頃です。みなさんは最近、サーフィンを存分に楽しんでいますか?


業界の大先輩方に続き、恐れ多くも4回に渡ってコラムを書かせて頂きましたが、
ワタクシのコラムは今回が最終回となります。
またどこかの誌面などで自分の記事があった際には、ぜひぜひお付き合いよろしくお願いいたします。
最後までお付き合い頂けたみなさま、本当にありがとうございました!


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