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skate columnSKATE COLUMN 2014/9/2

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清水潤
1981年4月27日生まれ、岡山県津山市出身、福岡在住、一児の父、33歳。
福岡を拠点としたFLCというチームの代表をしながら、家族や仲間・スポンサーに恵まれ、
サラリーマンをしつつスケートボードをしています。
Sponsor:Lesque Skateboards, Dorcus, Colt Wheels, Destructo Trucks,
the bearing, Fortunato, DNA Optics, Murasaki Sports,
skateboyz, 萬六, イナンクル, FLC

1回目 2014/8/27 『努力/才能』
2回目 2014/9/2 『スケートボードがうまくなる最大のコツ』
3回目 2014/9/17 『偉大なる先生』
4回目 2014/10/1 『運とチャンスと自分。』

『スケートボードがうまくなる最大のコツ』


二回目になりました。
一回目を読んでない方は、一回目も読んでもらえると嬉しいです。

さて、今回は「スケートボードがうまくなる最大のコツ」という
何とも魅力的なタイトルについて書いてみようと思います。

スケートボードをうまくなるには??

毎日練習をする。
レベルの高い環境で滑る。
海外へ行く。
良い仲間と楽しみながら滑る。
イメトレを欠かさない。
などなど。

どれも正解です。

そしてやる気になればどれも実行可能です。

しかし、「スケートボードがうまくなる最大のコツ」というのは
そんなに甘いものじゃありません。

これだけ魅力的な事なのですから、
スケートボードをする上で、自分で容易にコントロールできてしまう事ではありません。

スケートボードがうまくなるコツ。
それは「怪我をしないこと」です。


これは、かの有名なMark Gonzalesが何かのインタビューで言ってたことなので、
間違いないことこの上ないと思います。


しかしスケートボーダーにとって怪我は付き物。

怪我をしても良い事はほとんどありません。
とりあえず痛い。
とりあえずしばらく滑れない。
手術、入院すればお金はかかる。
仕事してれば迷惑かける。
治ったとしても元には戻らない。

唯一良い事と言えば、
自分の怪我の経験を活かして、
仲間が怪我をした時に少しでも当人の気持ちになって接してあげれること。
または、ある程度の応急処置とアドバイスをしてあげれること。
くらいでしょうか。


打ち身や傷、出血なんて怪我のうちには入りませんってスケーターも多いはず。

怪我の基準ってのは人それぞれによると思うけど、
個人的には「スケートボードができない、もしくは滑ることに著しい悪影響が出る」
という状況になってから初めて怪我という枠に属するものだと個人的には思ってます。

つまりそれってほぼ大怪我、
具体的に言うと例えばぐりっちょ、骨折、手術、靭帯損傷などなど、
そんなレベル感の怪我をできるだけしないこと。

何が言いたいかと言うと、怪我をしないということは不可能なので、
「できるだけ大怪我をしない。」
「万が一大怪我をした場合に、悪影響を最小限に抑え、いち早く治す。」
これがスケートボードがうまくなるコツだと思っています。


そして残念ながら、僕は大怪我をたくさんしてきましたので、
このスケートボードをうまくなるコツっていうのを掴みきれていません。

怪我自慢かよって感じですが、
骨折に靭帯切断、半月板手術に、記憶喪失、極めつけにヘルニアで下半身付随寸前。

もはや骨折してないorメスが入ってないのは腰と両肘と両肩くらいです。
腰をやってないのが幸いです。

そして最も人生を変えた怪我というのが、撮影中に木の幹に頭から突っ込み、
大流血。10針塗ったという出来事です。

3年前くらいの話ですね。

ちょうどLesqueに入ってさぁこれからだ。って時だったと思います。
頭を打って、10針縫った事自体は大したことありませんでした。
滑ろうと思えば滑れましたから。

ただ、問題だったのは、頭打った数ヶ月後、
とある日起きると両手両足が痺れていました。

なんだこれ?と思って無視してましたが日に日に痺れは増すばかり。

数日後、とうとう肘をテーブルの角で打った時にくるジーンという痺れが、
顔を洗ったり、上や下を見たり、靴を履いたりする度に両手両足に襲ってくるようになったのです。

これはさすがにやばいと思った僕は、
何度も手術をしてもらっている、心底信頼しているドクターのもとへ。

即MRIを撮ってもらったところそのドクターは言いました。

「清水さん。さすがに今回ばかりはまずいかも。
スケートボードがどうこうじゃなくて、いつ下半身麻痺になってもおかしく無いよ。
スケートボードをするというか、もう運動するのは諦めた方がいいかも・・・。」と。

数々の怪我をしてきた僕もさすがに耳を疑い凹みました。

スケートできない・・・
下半身付随・・・?
一生車椅子・・・??

などなど色んなことが頭をよぎりました。

そして次の日から、
「毎朝、ちゃんと排尿ができるか確認すること」
が僕の日課になりました。

なんでかって??
麻痺の可能性がある場合に、最初に現れるのは排尿障害だからだそうです。

その日からは本当に目の前が真っ暗でした。
スケートができないどころか、走ることもできません。
それどころか一生車椅子の可能性が毎日訪れる・・・。

恐怖とストレスの日々の始まりでした。


この時ばかりはさすがに本気で色んな良く無いことが頭をよぎりました。

スケートが生き甲斐なはずのに、この先数ヶ月、半年、1年先も2年先もスケートできない。
というか、もうスケートボードをするのは諦めた方がいい。
というか歩けなくなるかも・・・。

頭の中身は、まるで目をつぶっているような状態で、
本当に目の前もお先も真っ暗でした。


しかしこんな状態にも関わらず、
全てのスポンサーが復活するまで待ってるよ。と言ってくれて。
多くの仲間が復活を応援してくれて。
そして家族がいてくれました。

スポンサー、仲間、家族がいてくれたから、自暴自棄になって変なことをすることもなく、
1年半かけて復活することができました。

スポンサー、仲間、家族には本当に感謝の気持ち以外、何もありません。
この場を借りて本当に感謝の気持ちを伝えたいです。

そして現在は復活して1年半経ちました。

以前のようにハンドレールやステアをするのはさすがにやめ、
自分なりにスタイルを変えて新たな自分を求めてスケートし続けています。

もっと言うと、この大怪我をした御陰で、
以前よりスケートボードがうまくなっているんじゃないかなと思います。


大怪我をしない事がうまくなるコツのはずなのに、
大怪我をしてもスケートボードがうまくなったりもするのです。

矛盾してますね。


矛盾してますが事実です。
経験したことある人も中にはいるんじゃないでしょうか?

怪我などでスケートしてなくて、復活したら急に色んなトリックできるようになっちゃった。的な。

それは、イメージトレーニングやスケート汁による効果だと思いますが、
僕はそれに加え、体力、筋力、スキルを戻すことはもちろん、やっぱり頭を使いました。

もうハンドレール、ステアは今までのようには飛べないんだから、
今よりテクニカルなトリックをしよう。
体に優しいマニュアルを鍛えよう。
スポットを探してよりこだわろう。
誰もやってないトリックをしよう。
などなど。

スケーターとして生きる術を考え、それを実行して形にしていきました。

闘病中も含め、何度ももうスケートボードを諦めようかと思いましたが、
諦めの悪い私は、心を失うことなく何とか粘り続けた結果、
今こうしてLesque フルレングスに向けて、
日々撮影をこなしていく事が出来ているのだと思います。

スケートボードがうまくなる最大のコツ。

それはおこがましくもGonzの名言に僕なりの解釈も付け加えて言うと、
「体も心も大怪我をしないこと」。
これなんだと思います。

本当に心身ともに健康であることは大切です。

Junn


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