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skate columnSKATE COLUMN 2014/5/21

 

小川元(オガワゲン)
1996~2008・2012 日本VERTランキング1位
魅せるVERTチームASJapan代表。
旅行とビールが生きる活力。
1回目 2014/4/16 『オガワゲンです!』
2回目 2014/5/21 『身体のケア』
3回目 2014/6/4 『アジアのスケートパーク』
4回目 2014/6/18 『バートの勧め』

『身体のケア』

スケートボードっていうものはある意味中毒というか、辞められない何かがあるよね。
スケートを続ける為にはどうするか、って質問もよく受けるから今日はその話題で。
まあ・・・僕の周りでは逆にどうすればスケート辞められるか、って事のほうが深刻だったりして(笑)
こんなわけで現在スケート暦28年目で、おかげさまで今年40歳を迎える事ができそうです。
身体をボロボロにすると思われるスケートボードを長年継続してきたポイントを自分なりにお伝えします。
あくまで個人的な意見だけど、僕が生き証人なんでよかったら是非参考にしてみて

まず、怪我は最小限に。
あたりまえだけど怪我を少なくすることが大事。
まあ時には怪我を恐れず立ち向かうことが必要になってくるから
怪我をしないってのはまず無理なことだと思う。
でもそれを最小限にする努力は必要。
余談だけど、恐怖心を感じた時は身体が危険を感じてるという潜在意識からのサイン。
僕の場合は恐怖心と挑戦心、どちらの比重が大きいかでその技をトライするか否かを判断してる。
もちろん僕の場合は怖くても挑戦心が上回ったときはGOだ!自分を信じて(笑)
恐怖心の方が大きいときは筋肉への神経伝達が鈍くなり、身体能力が少し落ちるときがあるから注意。
また怪我をすると治るまでの期間滑れないし、大きな怪我を重ねていくと後々のスケートに支障がでる。
怪我を少なくするような努力も、末永くスケートするポイントの一つと言えるでしょう。

次は、腰肩膝などの慢性障害を予防すること。
若いうちは疲れても一晩寝れば翌日は元気だったよね。小中学生の時は。
僕も中学生の時は雨が降らない限り
平日は学校行って部活が終わってその後スケートしてたし、土日は朝から夜までスケートしてた。
それでも疲労は溜まらなかったよね。不思議。
だけど20歳を超えたころから疲労も翌日には抜けなくなり、身体の節々が痛くなる。
腰とか膝とかが疲労の蓄積で痛みだすと、思うように身体をコントロールできなくなってくる。
怪我が起きたらそれは病院行くんだけど、慢性障害は予防が大事だ。
腰肩膝などの慢性障害は、疲労を蓄積させない日々のケアがポイントになってくる。
年齢を重ねても長年滑り続けるためには科学的な根拠を無視できない。
まずはウォーミングアップとクールダウン。そしてストレッチ等の身体のケアが必須。
スケーターにそんなのは不要と考える人はここは無視していい。
僕も昔はそう思っていて、結果それでスケートできる時間を沢山失ったけどね。
皆さんがいつまでも楽しくスケートできるために、
僕が簡単にまとめたケア方法を載せてみました。
サクっとしか書いてないので深く知りたい人は聞いてきてね。
ここからは運動を始めてから終わるまでの流れで説明します。
①ウォーミングアップ
スケート本気モードになる前にじっくり筋肉を温めよう!
5~10分くらいかけて身体を温めるといいよ。
ジョギング等が良いけど、スケーターなら軽いプッシュから始めるのも良いかもね。
それならスケートしながらウォーミングアップできるもんね。
②ストレッチ
まだスケート本気モードにならないほうが良いよ。
ウォーミングアップで身体が温まってきたらストレッチするんだ。
これから使う筋肉を重点的に軽く伸ばそう。
特にスケーターはモモ前やモモ後ろ、そして臀部(おしり)は重点的に。
気持ちよく感じる程度に反動をつけずに各筋肉を15秒ほど持続的に伸ばす。
15秒はポイントね、ここ長いと動きが鈍くなったり眠くなったりするので注意。
③スケート!
そしたら本気モードでガッツリスケート!
水分補給は10~15分に一度くらいすると筋肉の疲れが残りにくいよ。
スケート中や直後に酒を飲むと翌日身体重かったり痛かったりと、やられるので控えめにね!
④クールダウン
軽いジョギングやサイクリングで筋肉にたまった疲労物質の循環を促進して蓄積を予防。
スケーターなので軽いプッシュでしょ。
⑤ストレッチ
実は終わった後のストレッチのほうが重要。疲労したと思われる筋肉を重点的に伸ばしましょう。
ここは筋肉一箇所につき30秒くらい伸ばすとよいよ。もも周りや臀部・股関節周辺は重点的にね。
反動をつけずに気持ちよいところまで、というのは共通。
ふくらはぎや足裏などもケアしてあげたら尚良し。
これで締め。お疲れ様。
終わった後も深酒すると、
身体は疲れを除去する機能より、アルコール除去機能に力を注ぐから、お酒はホドホドにね!

ちょっとしたスケート前後の工夫だけで身体の調子はだんだんと良くなるよ。
身体の調子がよければ新しいことにもチャレンジできるしね。
他にもスケートを長く楽しく続けられるアイデアがいくらでもあると思うから色々やってみるといいね。
スケートを楽しみたいとか、上手くなりたいとかって、結局身体が上手く動くからできる事だから、
そこにも力を入れることが大事だと思うんだ。
少しでも参考になるといいな。
そして末永くスケートを楽しんで。
前回質問を募ったら早速何件かご質問頂きました!ありがとうございます。
その中から抽選でご質問に答えます!
今回掲載させていただくのは以下の質問です。
~Q~
僕は怪我で身体もボロボロですが、
プレイヤーとしても満足に表現できるようになりたい気持ちが根底にあります。
スノーボードではできるマックツイストがSK8では
どれくらい難しいのかがドロップインすら怖がっている僕には全くわかりません。
そんな僕でも頑張ればバーチでマックツイストができるようになる可能性はあるのでしょうか?
~A~
本気でやりたいと思えば何でも実現可能です。諦めない限り可能性はゼロではありません。
練習方法、方向性を間違えないことが重要です。
スノーボードのマックツイストとスケートのマックは完全に別物だと思ってください。
スケートボードのバートで段階的に
キックターンからエアー、軸合わせ、回転方法の習得、そして最後まで諦めずトライ。
トリックは結局、筋肉の動かし方・タイミング、意識で成り立ってますので、
脳の神経伝達回路をメイク軌道に合わせるだけです。
大変な努力量や恐怖心や苦しさよりも、その技を決めたいという気持ちが強ければ大丈夫。
どんな技でも諦めなければ必ずできます。

まだまだ質問募集中です。回答は抽選になってしまいますが・・・。
スケートに関する事をできるだけ簡潔に質問送ってくださ-い。
受付メールアドレス:https://www.interstyle.jp/contact/

skate column小川元(オガワゲン)
1回目 2014/4/16 『オガワゲンです!』
2回目 2014/5/21 『身体のケア』
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4回目 2014/6/18 『バートの勧め』
 
 
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