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 COLUMN

skate columnSNOW COLUMN 2012/12/5

 

中山一郎
1975年4月11日宝塚生まれ。長野県峰の原高原と菅平高原育ち。カナダウィスラー在住。
自分達のスノーボード、スキーに、長野県の落葉松や木曽檜の間伐材をウッドコアに利用 している自然派ブランドGREEN.LABのオリジナルメンバー。
現在ウィスラーで様々なスノーボーダー達とセッションしながら、
永遠のテーマ、ヨコノリon snowと人生の旅のまっさい中。
スポンサー:GREEN.LAB, 山喜WOODCORE, LADE, IPATH, SATORI,
ペンションふくなが, 鉄板ビレッジ ウィスラー.
1回目 2012/11/21 『My Roots and Culture.』
2回目 2012/12/5 『Whistler&Blackcomb』
3回目 2012/12/19 『旅人マインド』
4回目 2013/1/9 『冬と雪の積み重ね。』

『Whistler&Blackcomb』

各地で山開きですね、ウィスラーにブラッコム、オープンしましたよ~。
って事で前回の話は置いといて、ウィスラー(ホイッスラー)の事を自分なりに書いちゃいます。

ウィスラーからの眺め、ブラックタスク!!  photo by TAKASHI HIRANO
雪好きなら聞いた事があるのでは?ウィスラースキーリゾート。
来るまでブラッコムが山の名前だとは知らなかったけど‥。
山々は連なって、ピッコロ山に大笛山にフルート山と管楽器の名前が多いのがお洒落です。
シーズンインは11月の20日前ぐらい、
地元だと軽井沢とか鹿沢スキー場が10月末にはオープンぐらいだからチョイおそいかな。
オープンした時から滑走距離は長いですね、去年なんてオープン初日からボトムまで滑っちゃいました。
シーズン一番乗りをねらう人なんて、前日からテントはっちゃうイベントっぷり。
今年は雪が少なく、ウィスラーお得意の雨だったんで初日はお休みしました。
逆に去年は雪が多く、朝5時55分縁起よく出発!
外に出てもまだ朝は全く来てない。
そんな夜空にめっちゃ燃え盛る流れ星発見!
「良いシーズンに成りますように」と流れた流れ星に願いを!
6時過ぎにゴンドラに到着したのにも関わらずラインナップはすでにスシビレ手前。
野沢なら長坂のゴンドラ乗り場から富井レンタル位だし、
菅平なら、日の出から信号位だし、
ヤナバなら線路位までかな?
勢いがありますよ、ウィスラーのスノーラバーズ。

いちろうの一日 : デイ イン ザ ライフ オブ いちろう

毎朝7時前に自然起床!
窓の外見て「オー今日は珍しくビレッジ雨じゃない!!!」なんて言いながらウェブで積雪と気温チェック。
ウェブカメラで山を確認、積雪7センチ以上あったら出発の決意!
いつのころからか面倒になった着替えと、スノーボードブーツを履き
(それでもヒモを締める時は大事なんでマジ顔)
最後に自分に気合いを入れて出発ジャージャー!
ゴンドラに向かってる時はダミアンのフレーズ「I got to  keep on walking on the road to zion 」
って心の中で歌いながらウォーミングアップ兼ねて競歩選手ばりの早歩き(完全スウィッチオン)。
ゴンドラ着いて出会った仲間と速攻のりこみ!
もしくはゴンドラ混んでたら、リフトで上がってガルバンファーストかな。
ガルバン2本食べた後、ハーモーニー行って、リフトが開くのを待つ事‥‥
短い時で45分、長いと一時間半以上待ってマス。
アバランチコントロール!コントロール!
雪が降ると毎朝待ちます、大事な事ですが気持ちを抑えるのと寒さに耐えるのが大変です。
長過ぎて脱落者も多数、そんな中最前列を見ると、そこには毎年見るおっさんが!良かった今年も御健在。
先頭に並んでる人に雪投げたり、手乗りウィスキージャックしながら
(セグロセキレイのような色でチョイ大きめの野鳥、人が餌を上げるのを知っていて手のひらまでやってきます)
大歓声と共に待ちに待ったリフト乗り込み!!!!
リフト下りたら、バインはステップイン、余計な時間はかけられません、スキーヤーより誰よりも早く!!
マジレース??!!
「どんな精神状態でパウダーに向かってんだろおれは」って自問自答しながら
ターンをきらずに目的の尾根に向かいます。
友達の確認が出来たら一言「エンジョーイ、リフト乗り場でね」って言ってドロップ。
歓喜の雄叫びあげながら、ボードから伝わる浮遊感と心の解放感たまんない!
スムーズにリフト乗り場へ、ラッキーノーラインナップ。
後は友達をどこまで待てるのか!??ほとんど待てずに2本目へ!
やっぱ2本目もまだまだ良かったあ。
そんでそのままシンフォニーのリフトへ、途中の通路からのジャンプインがまたヤバい!
シンフォニーもファースト滑って良かったらもう一本。
最後はデザートのフルート(シンフォニーリフトからアクセスできるサイドカントリーな山)を奏でに!
ハイクする事30分ぐらいかな、またまたファースト滑って御馳走様。
満足して帰ろうって言いながら結局最後はピークトゥーピーク下
(ホイッスラーとブラッコムの谷間にかけた高さ世界一のゴンドラ、高いところで東京スカイツリーぐらい)
行っちゃってサイコーのエクササイズ!標高差600m位かな。
「やばい、ヤバすぎじゃーん」何て言いながら体力も完全終了。

photo by TAKASHI HIRANO
大きい山を熟知するって難しいですね、探し出したルーティーンは財産です。
リフトが増えたり、ゴンドラ増えたりと変化が激しいウィスラー、最初の3年間はほとんど開拓してました。
やっと今は自分のスタイルにあった場所を選べるようになった気がします。
長い滑走距離とピークからボトムまでの雪質が予測難しいウィスラー、勉強になります。
せめて滑る人の数が半分だったら最高なんですが‥。
なんて言ってたら夜のお仕事が暇になるのも死活問題。
山を遅くとも2時半には下山、そんで4時からヒルトンホテル内の鉄板ビレッジへ出勤。
(ウィスラー来たら寄ってくださいね)

今日の最後のテーブルはウィスラーフィルムフェスティバルに来ていたホラー映画の女優さん達でした。
さすがホラー女優、火をつけた時のスクリーミングがプロすぎ、やたら叫びます!
(ホラー女優だけに炎が大好きなんですって)
そんで最後はこんな感じで今日は一日終了でしたあ~、気分良かったあ~~~。

なぜかこんな流れに!? photo by KYOKO NAKANO

今回も長々と読んでもらってありがとうございました。
3回目もあります、暇な時にのぞいてみて下さい。
良い時間、良い雪を皆さんと、シーズン楽しみましょう。

snow column中山一郎
1回目 2012/11/21 『My Roots and Culture.』
2回目 2012/12/5 『Whistler&Blackcomb』
3回目 2012/12/19 『旅人マインド』
4回目 2013/1/9 『冬と雪の積み重ね。』
 
 
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