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 COLUMN

skate columnSNOW COLUMN 2013/2/18

 

中山二郎
スノーボーダー。
1977年6月25日長野県標高1500mの峰の原高原に生まれる。
17才で初めてスノーボードに乗る。  
また母親の影響で自然環境活動にも参加。にっぽんこどものじゃんぐる初代代表。
1989年雑誌TIMEの表紙になる。コスタリカ、タイの森林保護活動に参加。現在も継続中。
2000年から、スポンサーをえて仲間と各地をスノーバムで旅をしながら、
スノーボードの映像や写真を残し、DVD,雑誌等で活動の記録を残す。
2005年より持続可能なスノーボードと暮らしを求め、仲間とスノーボードブランド
GREEN.LABを立ち上げる。
スポンサー:GREEN.LAB、山喜ウッドコア、IPATH、SATORImovement、
LADEclothing、まる文農場、ペンションふくなが、峰の原高原スキー場
出演DVD:icon7(ebisfilm)、八甲田(okaken cinema)、D.I.Y(GREEN.LAB)
1回目 2013/1/23 『laboratory of green life』
2回目 2013/2/6 『laboratory of green life#2
3回目 2013/2/13 『通学路と"滑る事"と"遊び心"』
4回目 2013/2/18 『Go Standard.Go Straight.』

『Go Standard.Go Straight.』

どーも。
コラムも最終回となりました。
冬も中盤を迎え、雪が降るのを祈る毎日です。
最近、いろんな形のスノーボードやスキー、サーフィン、スケートボードを目にする。
滑る場所や用途に合わせた形状に進化した結果や
見た目のデザイン性、楽しさ、流行を追求した結果、生まれたのだろう。
すごい進化だ。
ソールの形状もエッジの形状もいろいろな形がある。
このスノーボードの進化や技術には、本当に驚かされるし関心する。
最近でいえば、ロッカーボードがある。
ここ3~4年で爆発的に増えて、何処のブランドからもロッカーボードが販売されている。
ロッカーボードの特徴は、エッジの引っかかる感覚がなく、
バンクや壁の上り下りもスムースで、パウダーでの初速や切り返しも気持ちがいい。
キャンパーボードで育った僕にとっては、かなり新鮮な乗り味だった。
初心者にも、逆エッジの心配も少ないのでいいのかもしれない。
僕もロッカーボードにたまに乗っている。
ロッカーボードといってもロッカーの角度が深いモノやフラットに近いモノ、
キャンパーとロッカーのハイブリットなダブルロッカーや
ダブルキャンパーなんていうさらに複雑なモノもある。
呼び方もブランドによって様々なので、形として覚えるのがいいかもしれない。
そんなロッカーボードに乗ってみて感じることは、
ロッカーボードの良さはもちろんだが、不向きな条件もけっこうあって、
いい所もあれば物足りない所もあるといったかんじだが、
スノーボーダーとしてはもちろん、持っていたいボードである。
人によって好みはあるが、オールラウンドなスノーボードではないと思った。
ロッカーボードを乗ったおかげで、スタンダードなスノーボードの良さを再認識できた。
やっぱりスタンダードなスノーボードが、オールラウンドなのだろう。
サイドカーブも一つのRで、キャンパーのデレクショナルボードやツインチップボード。
ゲレンデからパウダーまでアイスバーンもキッカーも行けるのだ。
そのかわり、乗り手のスチュエーションに応じた技術はもちろん必要である。
どのジャンルにも、突出していない分(ある意味どのジャンルにも、突出しているともいえる)、
オールラウンドであるから、その分は滑り手の感受性と技術なのだろう。
いろんなボードがある中で、
もう一度スタンダードなスノーボードに乗ってみると、
スタンダードという普遍的な変わらない良さがあった。
キャンパーとロッカーどちらが良いとかいう話ではないので、
一つのボードだけに乗らず、昔のボードやいろんなボードに乗ってみると、
それぞれの良さが再認識できて楽しい。
そして、スタンダードで普遍的なモノの偉大さに気がつく。
それは、別にスノーボードに限った事ではなくて、
世の中のいろんなモノ、いろんな事、
すべてにおいてスタンダードで普遍的な当たり前な事が沢山ある。
きっと昔と違って、複雑で多様でグローバルな世の中であるけれど、
でも、それは昔から変わらず、確実に存在する。
人に優しくする事、
自然が大切だという事、
核はいらないという事、
戦争は意味が無い事、
楽しく暮らすために愛と平和と自由が必要である事、
地球に生かされているという事、
一人では生きられないという事実、などなど。
たまに、ルーツに立ち返ってみると、再認識できる事がある。
その"当たり前"を普通に地道に楽しく続けて行く。
しかも、直球で!!!
Go Standard.Go Straight.
それは、きっと間違のない事なんじゃないかと信じています。
そんな事まで考えさせてくれるヨコノリって、クリエイティブでとっても偉大です。
皆様ありがとうございました。
でわでわ、楽しいヨコノリライフを!!!

snow column中山二郎
1回目 2013/1/23 『laboratory of green life』
2回目 2013/2/6 『laboratory of green life#2
3回目 2013/2/13 『通学路と"滑る事"と"遊び心"』
4回目 2013/2/18 『Go Standard.Go Straight.』
 
 
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