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surf columnSURF COLUMN 2010/10/6  
松田 享(まつだ とおる)
1964年12月16日生まれの射手座
16歳の時に地元の怖い先輩の影響で波乗りを始める。
1995年に千葉県船橋市内で「ピュアリティサーフ」を創業。
25歳でNSA公認ジャッジ資格を取得して以来、全国各地で行われるコンテストに於いてジャッジとして活動し、現在も様々なコンテスト会場に顔を揃えるベテランA級ジャッジ。
全国で一番規模が大きい「千葉西支部」の支部長を17年間務める。
1回目 2010/8/25 『日本の子供達の可能性』
2回目 2010/8/31 『Save The Ocean』
3回目 2010/9/15 『Wave Was Not・・・』
4回目 2010/10/6 『BIG WAVEへのチャレンジ』

『BIG WAVEへのチャレンジ』


今回で私の担当するコラムって最終回を迎えるのですが、
丁度タイミング良く(?)コラム連載の最後を飾るべく
日本列島の各地に大波を齎した台風12号のマラカスから
送り出された本格的なスウェルの恩恵を受けたサーファーの方達も
ココを閲覧して下さる方の中には大勢居る事なのでしょう。

そんな大波と称されるモノに対しては各サーファーのレベルや
各々の経験に依って非常に曖昧なる定義みたいな尺度が存在し、

『ふんっ・・・そんなの俺にとっては単なる小波の部類であって
下手をすれば目を瞑ってでも超簡単に乗れるサイズだからさ!』

なぁ~んて云う風に嘯いてしまう大波に恐怖感を全く覚えぬ方も居れば、

『おいおいおい・・・嘘だろう?何で同じサーファーなのにアレ程の
巨大な波に挑戦が出来ちゃうんだよ?俺には怖過ぎて絶対無理!』

みたいな感覚の違いが個々の経験値に依っては大きく差があるものなのです。

今年で目出度く(?)サーフィン暦の方も30周年を迎えたワタクシは、
どちらかといえば完璧に後者の部類に属するタイプのサーファーであり
千葉県に在住していても千葉屈指のBIG WAVEスポットとして全国的に名高い 
勝浦エリアへ出向く事など⇒某コンテストのジャッジをする時以外は滅多に無く、
千葉全域が北東の風向きになり九十九里エリアが大クローズする真冬シーズン時にだけ
ほんの年に数回程度の割合で国道128号に面し⇒嘗ては世界大会も頻繁に行われていた
部原海岸にこっそりとお邪魔をさせて貰い、朝イチでの波乗りを嗜む位の頻度なのです。

でも今回の台風12号ではクラシカルポイントとしても超有名なマリブをはじめとした
“普段は波の出難いようなスポットでも”次第にブレイクをする様相をみせ始め、
その波には当然ながら千葉在住のプロサーファー諸君や地元のビッグウェーバー諸氏が
次々と大波にテイクオフを繰り返し、素晴らしいパフォーマンスを魅せた写真の数々を
外房エリアに在住する友人達が綴るブログ等の中で私は拝見をさせて頂いた次第です。

しかし大波の尺度だとか定義とは、絶対的に自分自身が最終的には決めるのであって、

『今日は久々に何処ドコの海でBIG WAVEをピークから滑っちゃったでしょ♪』

って云う風に“各々のサーフィンレベルで思えれば絶対的に最高な訳でもあり”
なにも全く見知らぬ他人様から⇒各自がメイクした波のサイズに対して
・・・・・・・云々と言われる筋合いのモノでも無いのは明白な事で
どんなに外野から自分の乗った波の大きさに関してのご意見等を頂戴したとしても、
無謀なチャレンジや「他のサーファー達にも大迷惑になる行為」だけは避けて欲しいのです。

全般的にみても”非常に波の乏しかった今サマーシーズンですが”
今後のオータム&ウィンターシーズンには台風や低気圧の接近に依り
普段は非常に大人しい表情ばかりの全国津々浦々に点在する各ビーチに於いても、
突然BIG WAVEスポットへと「イッキに豹変してしまう可能性」だって往々にしてあるので、
どんなにあなたの周りに居る⇒かなり無責任なる(?)友人達から大いに煽られたとしても
自分の限界を超えた無謀なチャレンジは止めて楽しいサーフィンを心掛けるようにしましょう!
だって両親に貰った大事な命は⇒たったひとつしか無い「本当に大切なモノ」なのですから♪




surf column松田 享(まつだ とおる)
1回目 2010/8/25 『日本の子供達の可能性』
2回目 2010/8/31 『Save The Ocean』
3回目 2010/9/15 『Wave Was Not・・・』
4回目 2010/10/6 『BIG WAVEへのチャレンジ』
 
 
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