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surf columnSURF COLUMN 2016/3/16

 

TAMAO(岩崎玉緒)
海をこよなく愛するヨギーニ、サーファー、パドラー、フリーダイバー。
ヨガプラクティスで培ったバランス感覚、アスリートとして鍛えたまっすぐな眼差し、サーファーとして大切にしている自然との共存を最大限に生かしたティーチングや体験型アクティビティを国内外で展開。“SUP YOGA”の日本のパイオニアでもありSAWARNA のSUPライダーを務める他、YMCメディカルトレーナーズスクールが主宰する「SUP YOGA指導者養成講座」のヘッドティーチャーとして講師の育成、安全かつ誰もが楽しめるSUP YOGAの普及活動に情熱を注ぐ。また全国のアウトドアイベントやフェス、国内外のヨガリトリートの講師を務める傍ら、【sn】super.natural、Sambazon、Axxe Wetsuit、Sawarna SUPなどのアンバサダーや、ヨガモデル、ヨガ本や雑誌の監修など、幅広く活動している。
1回目 2016/3/16 『サーフィンとヨガ』
2回目 2016/4/6 『サーフィンと旅』
3回目 2016/4/20 『Let's Paddling! Enjoy SUP Life!!!』
4回目 2016/5/18 『Ocean Life! Happy Life!』

『サーフィンとヨガ』

初めまして!
YOGA/SUP YOGA/SUP FITのインストラクターをしています TAMAO(岩崎玉緒)と申します。
ナイスガイな友人・プロカメラマンの高波邦行さんからバトンを引き継ぎました。
現在の湘南を拠点にヨガやSUP YOGAの講師として国内外でWS、イベント、ヨガリトリートを開催しています。
今年に入りSUP YOGAの講師養成トレーナーをする傍ら、
4月宮崎青島にOPENするライフスタイルスタジオ「surf city」のオーシャンディレクター、
7月鎌倉・材木座にOPENする雑誌HONEYプロデュース「Zaimoku The Terrace」の
ヨガディレクターを務めています。
自然の中で遊ぶことで心から健やかなになり豊かになる、人と人とが繋がる活動に情熱を注いでいます。
普段は湘南在住でサーフィン、ヨガ、SUP、フリーダイビング、旅などを通して
自然や音楽からインスピレーションをもらっています。



4回に渡ってのコラムの1回目は、「サーフィンとヨガ」について書かせて頂きます。
私がヨガを始めたきっかけは12年前の交通事故でした。
当時カナダに住んでいて現地の小学校の体育や日本語の教師をしており、帰国寸前の出来事でした。
下半身不随の可能性もあると医師に宣告されショックで精神的に参っていた時に、ヨガに出会いました。
脚を動かすことができなかったので、クラスは呼吸のみの参加。
将来二度と歩けないかもしれない不安や恐怖心が吐く息と共に少しづづ外へ流れていきました。
心が解放されていったんですね。
呼吸をすることは命を感じること。
それまで当たり前のように呼吸していたのが、初めて呼吸しているな~という自分の生命力に感動したのです。
その瞬間に体の内側から湧き上がるエネルギーの波を感じて涙がどっと溢れてきたのを覚えています。
その辺りから下半身も動き出し、自由に歩けるようになり、体も心もみるみる復活していきました。
半身不随とまで言われていたのに、本当に奇跡の積み重ねでした。
この呼吸やヨガがもたらすものが何か知りたくて、
ヨガの発祥の地であるインドに渡り、世界中に旅して歩きながら様々なスタイルのヨガの教えを学びました。
そして、その時滞在していたゴアで初めてサーフィンを体験して、何て難しく楽しいのだろう!
人生を変える出会いでした。そこからヨガと波乗りの旅が始まったのです。


私にとってサーフィンとヨガは「生きている」ことを感じられるもの。
自然を通して一体感を感じられることが最高の幸せで、究極のリラックスです。
私は死ぬまでサーフィンを楽しみ続けたい。
自然というフィールドで遊び続けたい。
そのためにもヨガで自分と向き合うことで、フィジカルとメンタルの両方をバランス良く保つことが必要なのだ。ヨガの経典・ヨガスートラの教えには、「ヨガとは、自分のセンター=本来の自分に戻る旅」とあります。
ヨガの全ての真実は自分の中にある。
フィジカル面での効果抜群なのは皆さんも想像つくと思うのですが、
何よりメンタル面の効果は呼吸によるリラックス。



誰でも大きい波に対しての恐怖心はありますよね。
以前はその恐怖心をねじ伏せるとういう気持ちが強かったのですが、
今ではそういった反発する気持ちではなく、波に耳を傾けて、海と繋がっている気持ちにやっとなれてきた。
それはヨガの力が大きい。
尊敬するジェリー・ロペスはこうも言っていました。
「Go with the flow」(流れに身を任せる)
自然に対する恐怖心は忘れてはいけないし、
自然を敬い、自然の一部として海と仲良くなることが大切なのかなって。
サーフィンをしていると人間は自然の前では自力は無効です。
私たち人間はこの自然という地球上に生きる者。
植物と動物と一緒。
そのことを忘れ、自分だけが特別だ、自分の力で人生何とかしてみせようと思うと、
頭だけが働き、後は力任せで生きようとする。でも力を入れれば入れるほど、壁にぶち当たるのです。
たとえば、海水の中に入ると人は浮くようにできているのに、
沈みたくないと手足をばたばた動かしていたらかえって沈んでしまう。
自然の浮力の法則のままに、体を海面に預ければ浮くはず。
どうにもならない時は「力を抜く」。
現実をしっかり見て、あとは自然に身を任せてありのままに生きれば、良い方向に流れていく。
そう信じて生きること。
海では自然を感じたいという気持ちが大切だと思います。
ヨガも一緒で自分の体と心の繋がりをじっくり内観することで、意識が研ぎ澄まされていく。
深い呼吸をして波の音を聞き、リズムを合わせると、波が受けいれてくれるんです。
波のエネルギーと体のエネルギーが一体化されながら波乗りすると、なんとも言えない気持ちよさを実感できる。
ヨガは魂と肉体を融合させ磨きをかけ、輝いていくものなんですね。





もちろんフィジカル面でのメリットは、ヨガの練習をコツコツ続ければ、筋力、柔軟性、バランスの向上と、
精神的にもサーフィンに必要な集中力、自己コントロール力、精神力が鍛えられます。
上記にも書いたように、波に乗る時など冷静さを失わずにいられるのと、
大波に巻かれたりしても身体の柔軟性があれば怪我のリスクを軽減できます。
またヨガは自分の身体の部分部分の動きを認識する力が付くので身体の使い方がうまくなります。
精神と肉体の健康のために、ヨガは一番簡単なツール。
とてもピュアでナチュラルな自分に戻るために必要なことをヨガから沢山学んでます。




みんながヨガをすれば、世界はもっといい場所になると思う。
人々はいつも緊張を抱えています。緊張によって人は感じることをやめてします。
感じることをやめるということは、繋がることをやめること。感じることによって人々は心を開く。



凄い高度なポーズができるのが目的ではない。体が硬くても大丈夫。
嬉しくても、悲しくてもヨガをする練習する。
体と心と呼吸にしっかり耳を澄まして、
自分の中で何が起きているか動くことによって自分を発見する素晴らしいツールなのです。
生まれ持ったそれぞれの体を可愛がりながら、自分の中の気付きや学びにワクワクしながら続けてほしいです。



最後にひとつオススメのポーズを紹介します。
上の写真を「トリコナアーサナ(三角のポーズ)」といいます。
足の根を張り、下から上に、内側から外側にエネルギーが湧いて全身流れていくイメージをしてみて下さい。
なんだか前向きで爽やかな気分になりませんか?
感じ方はみんな自由でいいんです。
皆さんはどんな感覚ですか?!
肩の余分な力は抜いて、目を閉じて大きく深呼吸。
両腕の翼を思いっきり開いて呼吸の感覚を味わってみて下さい。
終わった後すっきりするだけでなく、心にじわじわと豊かさが生まれてきますよ。
サーフィン前でも、仕事の合間でも1分とかからないので行ってみて下さいね!
緊張しがちな時でも、ゆるみ上手になって、いつも自然体でありのままでいれる。
サーフィン中も心に余裕ができて、心がリラックスする方法が分かれば、本来の力が発揮できますね。
ヨガのプラクティスが普段のライフスタイルに生かされる。
リラックスしたら、あとは「Go with the flow」
自然と調和して、心と身体を解放して、思いっきり流れに身を委ねて、笑顔で楽しむのみ!




ここまで読んで下さりありがとうございました。
次回は「サーフィンと旅」について綴ろうと思います。
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4回目 2016/5/18 『Ocean Life! Happy Life!』
 
 
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