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 COLUMN
skate columnSKATE COLUMN 2010/10/20  
森田 貴宏
株式会社FESN/代表取締役
スケーター、映像作家、グラフィックデザイナー、ブランドオーナーとして
株式会社FESNの全てを統括する。
スポンサー/FATBROS、WOM、REDI、STRUSH WHEEL
スケート歴/21年
1回目 2010/9/15 『FAR EAST SKATE NETWORK』
2回目 2010/10/6 『スケートビデオ』
3回目 2010/10/20 『日本のスケートビデオ』
4回目 2010/11/4 『スケートエンターテイメント』

『日本のスケートビデオ』

前回に引き続きの森田貴宏コラムです。
今回はここ日本のスケートビデオの簡単な歴史をやりませう。
僕が最初に見たスケートビデオはアメリカ産のビデオ「パウエル/パブリックドメイン」でした。
当時のビデオがどれだけ凄かったのかはさておき、
では最初に見た国産のスケートビデオは何だろう?
今回はレアな国産スケートビデオのお話です。
僕個人の思い出とともに遥か昔の記憶を呼び戻しながら進めてみたいと思います。
それではいってみましょう!
皆さんは知っているでしょうか?1980年代末期にコンビニで売られていたスケートビデオがあったことを。 
そのビデオのおかげで何人のキッズ達がチクタク以外の技を知れたことか。
そのビデオのおかげで大阪のC氏はいまだにクリスチャンホソイルックでTシャツの袖を切って着ていることを。
そのビデオのタイトルは「ラジカルスケボーズ」。
内容はというと、
当時のファッションに身を包んだこれまた当時のトップライダー達が数々の技を繰り広げるハウツーもの。
撮影場所はたしか大井埠頭かな?
それとたぶん昭和記念公園(だと思ったんだけど、、、)の許可を得て撮られたものだった。(と思う。)
ジャンプランプの腕前は今見ても素晴らしく、ちょっとしたショーである。
PTバーナムなどという技に関して言えば(五十嵐先生の技/まーちゃん元気ですか?)
現代でも相当フレッシュな技として復活出来るクレイジーなトリック。(今度練習してみよ)
かつての自分はこのビデオにかじりつき、新たな技を貪るように練習したのが思い出である。
そしてそんな良い思い出を作ってくれたこのビデオの監修はカツ秋山氏だったのである。
(ありがとうございました)
さらにそのビデオには続編があった!その名も「ラジカルスケボーズ2」。
そのまんまやんけ!とツッコミたくなるかもしれないが、
この「ラジカルスケボーズ2」こそ、超名作ビデオなのである。
大阪のC氏はいまだにベストビデオの中に堂々とこの作品をセンターに置き、
いまだに作品内で見せたホソイルックを彼自身のブランドのコンセプト!?にしているくらいなのである。
重要な内容は?というと
当時のコンテスト風景、海外選手のデモンストレーションなどの見せ場をふんだんに盛り込み、
ラストには大スタークリスチャンホソイの来日密着レポートなど。
登場するクリスチャンをはじめとする海外選手のいでたちと、
当時の日本人の若者ファッションの違いがとんでもなく素晴らしい。
ここ最近の日本人のファッション感覚もどうかこの時代に戻り逆流の一途を謀っている大阪のC氏を
見習ってもらいたいものだ。(あんまり出すとうるさそうなのでもうやめる。) 
とにかくこのビデオ!今見ても面白い。この一言に尽きる。
ネットから見つけた画像を添付しておくので皆様チェックしてみて下さい。見つけたら即ゲットです。
(僕個人にとっても当時の大ファンだったナタスカウパス来日映像がほんの少しだけ出ていて、
だいぶ嬉しかったのをよく覚えている)
ラジカルスケボーズ2
以上の2本がコンビニで売られた最も有名だったビデオだと思いますが、
実はもう一つすんげえビデオが残っていました。
こちらは僕自身も持っていないし、友人の家で1回だけ見たもの。
ジャケットがどんなだったかも覚えていません。だけどすんごいのがありました。
そのビデオは90年くらいに東京の国際展示場でやったスケートボードの世界選手権の模様を撮ったビデオ。
当時のスターが勢揃い。ナタスもいれば、ドレッセン、トムノックス、もちろんホソイもいるし、ゲレロもいた。
僕はたまたま深夜放送でやってたテレビでこの模様をビデオに録画。
しかし後にこのビデオがコンビニで売られていた事実を知ったのでした。
とにかくナタスがカッコウ良い。その一言に尽きる。
この時代にもうフロントフリップやってたり、逆ポップやってたりっていうストリートパイオニアぶりを
まざまざと見せつけてくれたビデオっというか大会なのでした。 
こちらも見つけたら即ゲットなビデオです。(出来れば僕も欲しい)
それ以降コンビニでスケボービデオが売られているのを見た記憶はありません。
僕のFESNでも超ガンバってタワーレコードやHMV、TSUTAYAやユニオンなどという大手のお店に
自分が作ったスケボービデオを流通させることに成功致しました。っが!さすがにコンビニはまだです。
以上紹介致しました3本のビデオ以来、
コンビニでスケボービデオを取り扱ってもらうことなどなく21世紀に入ってしまったということは、
スケートボードの暗黒の時代が長々と現在まで続いているということではないか!
っということでこれからの時代、アングラ~アングラ~などとバカの一つ覚えのように言わないで
ガンバって次の世代の為にコンビニでスケボービデオを売れる夢を
僕自身がこのコラムを書いている間に気付いてしまった次第であります。(笑)
有言実行、森田貴宏。
次の世代にこんな面白いものを示さずしてスケーターといえるのか!ってことでコンビニビデオ、
いつか必ず我がFESNからやろうではありませんか。
今まで以上に狂ったビデオで。さらにより多くの人に魅せたいものです。
僕らの世代が頑張らないといけませんね。スケートの未来の為にも。
もっとたくさんのビデオの話をしたかったのですが、思わずコンビニビデオだけで終わってしまった。(笑)
東京のニュータイプとか、大阪のサントとか、ジョックス、京都のホモロウのビデオとか、
九州のミルクティー、新潟のスケボーマンはイカレテルし、千葉の夜遊び工務店は鋭いとか、
高橋大介のビデオはいつ出来るんだ?とか、ユッキー&フレンズの続編はまだか?とかね。
日本中にも色んなヤツらがいるのね!っていうのを再確認出来るのがスケートビデオの良いところ。
そんな面白いビデオの解説をさせたら、こんなコラムでは書ききれませんってのが本音でございます。
とりあえずのお題を全う。こんな内容でよろしかったでしょうかのインタースタイル事務局様!
次はもっと早くやりますから!っていうのが僕個人の言い訳でございます。
このコラムの提供は「次こそは必ず!の精神」森田貴宏がお届け致しました。
それでは次のコラムまで!御元気で!(C氏は俺に変な電話をやめてね)

skate column森田 貴宏
1回目 2010/9/15 『FAR EAST SKATE NETWORK』
2回目 2010/10/6 『スケートビデオ』
3回目 2010/10/20 『日本のスケートビデオ』
4回目 2010/11/4 『スケートエンターテイメント』
 
 
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