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skate columnSKATE COLUMN 2012/2/1  
梶谷雅文(カジタニ マサフミ)
36歳、兵庫県出身/東京都在住。
Strush、Shelter Skateshop、Sb Skateboard Journal、Slider、VHSMAG。
主にスケート誌等での翻訳、取材、執筆が生業。
http://www.vhsmag.com/
1回目 2011/12/7 『まずは自己紹介』
2回目 2011/12/21 『Sb Skateboard Journal』
3回目 2012/1/18 『SLIDER』
4回目 2012/2/1 『VHSMAG』

『VHSMAG』

昨年、2011年の1月にブログのみで立ち上げたスケートボード専門ウェブマガジン、VHSMAG。
ブログ以外のコンテンツをスタートさせたのが3月1日のことだった。
立ち上げからあっという間に1年が過ぎ、
ご協力いただいたいろんな方々のおかげで、
コンテンツ制作やアップデート作業にスタッフ一同追われる日々を送っている。


そもそもVHSMAGをスタートさせた第一の理由は、
日本のスケートシーンをさらにより良くしたいというものだった。
'90年代後半くらいまでは、日本のスケートシーンは
ヨーロッパ(主にイギリス、スペイン、フランスなど)のそれとさほど違いはなく、
両者とも並んでスケート途上国という存在だった。
それがやがてヨーロッパが瞬く間にアメリカと肩を並べるまでとはいかないものの、
日本との差を大きく広げていった。
今やアメリカとヨーロッパは強いパイプで繋がれ、
多くのヨーロッパ人スケーターがアメリカのカンパニーにフックアップされている。
それなのに日本のシーンはなぜ同じように成長できなかったのだろう?

'90年代半ばには、岡田晋、米坂淳之介や中島壮一朗といた日本人スケーターがアメリカに進出した。
現在、ZIZOWや戸枝義明はWestern Editionの一員として本国のチームに在籍している。
そして宮城豪も森田貴宏が手がけた大作FESN『overground broadcasting』のディレクションを機に
世界的に注目を集めてHeroinに正式加入した。
これは彼らの確実な実力と行動力の賜物だ。
ただ正直、もっと日本人スケーターが世界から注目を浴びる存在になってほしいと思う。
そういった願いを込めて日本のスケートボードを一箇所に集め、
インターネットというメディアを通して世界に発信しようとしているのがVHSMAG。

立ち上げから1年が経ち、まだまだ未熟だが様々なコンテンツができた。
動画、写真、そしてインタビューをバイリンガルで紹介するFeature。
動画のみでアップカマーを紹介するPick Ups。
タイムラグなしで紹介する世界中のスケートニュースなど。

インターネットの利点は、ネット環境さえあれば世界中のどこからでもアクセスできるということだ。
良質なパートを発信して誰かの目に止まり認められれば、
即座にその情報が世界中に拡散する可能性も大きい。
現に昨年ご紹介させていただいたオッケンこと奥野健也のFeatureパートは、
本国のLakaiの公式ウェブサイトで紹介された。
これは僕らにとってとてもうれしいニュースだった。

言語の壁をなくし、日本のスケートシーンの活性化を図って
日本人スケーターを世界に発信するお手伝いができれば本望だ。
そしてこの国にもっとスケーターが増え、
いろんな意味で日本のスケートボードが次のステップへと進むことができればと思う。
まだまだできることは無限にあるし、
コンテンツもさらに充実させて突っ走っていくつもりなので、
今後ともご協力よろしくお願いします。
まだVHSMAGをご存知でないという方々も、一度チェックしてみてください。
www.vhsmag.com
みんなで一緒に日本のスケートボードを盛り上げていきませんか?


さて、次回からのコラムは
日本のスケートシーンを支えるフォトグラファーのひとり、Iseki氏にバトンをまわしたいと思います。
最後まで読んでいただいた皆さま、ありがとうございました。

skate column梶谷雅文(カジタニ マサフミ)
1回目 2011/12/7 『まずは自己紹介』
2回目 2011/12/21 『Sb Skateboard Journal』
3回目 2012/1/18 『SLIDER』
4回目 2012/2/1 『VHSMAG』
 
 
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