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skate columnSKATE COLUMN 2013/7/17  

山西(ハマジ)卓也
大阪市在住
スポンサーはHEROIN SKATEBOARDS,SPOTAKA,COLORCODE,INFECTION
FILM http://whev.com
1回目 2013/7/3 『ミクロとマクロ』
2回目 2013/7/17 『OSAKA DAGGERS in LA』
3回目 2013/8/7 『VIDEO NASTY試写会 in LA』
4回目 2013/8/21 『スケートボード』

『OSAKA DAGGERS in LA』


アメリカ行ってきました。
6/20~6/29の約9日間、アメリカ カリフォリニア州ロサンゼルスの旅。
今回のこの旅は、第一回目のコラムで伝えてた通り、
HEROIN SKATEBOARDSの新作ビデオ【VIDEO NASTY】の試写会が第一の目的でした。
試写会があったのは6/26で、
それ以外の日はスケートしたり、
HEROINの代理店でもあるBAKER BOYS DISTRIBUTIONに足を運んだり、
映画で有名なハリウッドを観光してみたりと、ロサンゼルスを満喫してきました。
ただ、俺は飛行機の乗り継ぎ地点のシアトルで一人だけ空港の外に出てしまい、
乗るはずの飛行機を逃し、みんなから一日遅れてのロサンゼルス入りになりました。
俺がロサンゼルスに着いたのが6/21、
スケートしてる人なら知っていると思いますが、
その6/21はGO SKATEBOARDING DAYという日で、
とにかくその日はスケートしようということで
地下鉄の駅の中を30人ぐらいのスケーターがプッシュしていたり、
今までビデオの中だけでしか見たことがなかったアメリカの景色、空の色、からっとした空気を
肌で感じながらタクシーに乗ってユニオンステーションという駅からFOSの家に。
FOSは以前、このコラムも担当していたイギリス人で、
HEROIN SKATEBOARDSの社長兼、イラストレーターであり、
ALTAMONTというブランドでアートディレクションなどをしていた人物です。
今回の旅は俺を含めて6人、FOSは試写会前ということで超忙しいにも関わらず、
俺らのケアをしてくれて、車でいろいろなスケートスポットにつれて行ってくれたりと、
とにかくFOSなしではこの旅は成り立たなかったと思います。
さらにFOS同様、いつも車を出してくれで、
いろいろな場所につれて行ってくれたHEROIN SKATEBOARDSのアメリカのフィルマーである、COMPTON。
彼が最近作ったHEROINのライダーDEERMAN OF DARK WOODSのロサンゼルスでの
スケーティングをパートにした動画もチェックしてみてください。
俺とDAL THE HANDSOMEもワンカットずつ出ています。
【DEERMAN OF DARK WOODS in LA】

http://vimeo.com/69918558
何せ今回の旅、細かく話したいのですが、
ただの旅レビューをこのコラムでしても意味ないので、
俺なりに思ったアメリカ(ロサンゼルス)のスケートシーンや感じた事などを書いていけたらと思っています。
後は試写会の模様などを中心に二回にわけて伝えていきます。

まず正直に思った事と言えば、環境が素晴らしい。
大きなパークも多いし、街中にはプッシュしているスケーターも多い。
もちろん、ロサンゼルスに住んでいたらいろいろな不満もあるかもしれないけど、
パークも多いし、気候も最高。
唯一酒は外で飲めないけど、スケートするにはとても素晴らしい環境だなと思います。
パーク以外のスポットも沢山あるし、
こんな場所で毎日滑ったら技術は相当レベルアップできるんだろうなと思いました。
やはり日本でアメリカ人と同じようなことをしようと思っても、
環境的な部分においてまだまだ追いつかない部分があるし、
現実的にERIC KOSTONみたいな人が日本から誕生するのは夢のまた夢だと心から思いました。
ただ、だからこそどうする?
日本だから、日本人だからこそ、どこでアメリカ人に勝てるのかということを再度考えたりもできました。
アメリカという土地でスケートをしてきて魅せれる部分、
日本という土地でスケートをしてきて魅せれる部分。
スケートボードの乗り方、表現にルールはなく、
新しいスケートの概念を創り出すという点においては、
日本人だからこそうみだせるという可能性も大いにあるし、
実際にHEROINのプロライダーであるCHOPPERやGOU MIYAGIなんかは、
【VIDEO NASTY】を見てもらったらわかると思うけど、
アイデアでアメリカ人をアッと言わせています。
本当にスケートボードの可能性は無限大だと、アメリカに来てみてさらに実感しました。
アメリカ人だからとか、日本人だからとか、そんなの関係ないと思います。


ただ、スケートシーンの規模に関しては、本場ということもありかなり大きいと思いました。
HEROIN、BAKER、DEATHWISHなどのブランドを扱っている
BAKER BOYS DISTRIBUTIONとう会社に足を運んだのですが、
想像以上に大きな会社で、
完全にスケートでビジネスが成り立っているなという部分も現実的に知ることができました。
オーナーは世界的に有名なプロスケーターのJIM GRECO、ANDREW REYNOLDS、ERIK ELLINGTON。
スタッフも20人ぐらいいて、中にはBAKERのスポンサーライダーも働いていたりと、
スケーターのスケーターによる、スケーターのための会社としては、
本当に現時点で日本では考えることができない規模だと思います。
このような会社がアメリカの中には何個もあると考えたら、
やっぱりまだまだ世界のスケートシーンはアメリカが最先端という事もわかりました。


日本にいて想像がついていた事も、
実際にアメリカに来ていて確信に変わった事部分が今回俺にとって凄く収穫になったのではと思いました。
中学生の時からスケートを始めて、
アメリカのブランドのスケートビデオの中でしか見る事が出来なかったアメリカ。
街中の縁石に塗られたペンキの感じ、
学校の中にあるピクニックテーブルやビデオの中で見た事のあるスポット、空の色の違いや空気感。
特別な観光地に行かなくても
スケートボードをやっていたおかげで街中すべてに感動を覚える事が出来ました。
そういう部分もスケートボードをしていてよかったと思える部分ではないでしょうか?
あと、今確実にスケートに関して言えば日本も注目されていると思います。
OSAKA DAGGERSという名前も知っている人は知っていたし、
CHOPPERやGOU MIYAGIの名前も知っている人は知っている。
俺の場合は身近にいる人でピンと来ていない部分があったけど、
日本から離れたアメリカで日本人が活躍して、注目される時代になってきています。
同じ日本人として、それは鼻が高い事だと思うし、
今、最前線で活躍している日本人のスケーターがどんどん世界への突破口を開いていけば、
アメリカ人のトッププロと対等に
スケートボードの表現をしていけるシーンに変わっていくのでは?と思います。
とても難しい事だと思うけど、だからこそ面白い。
俺もスケートに関して、モチベーションアップができました。

今回はアメリカで感じた事を自由に書かせてもらいましたが、
次回は試写会の模様を書いていけたらと思っています。
最後に食べ物について言いたいんだけど、アメリカはピザ天国。
日本の宅配ピザのMサイズぐらいのピザがスーパーマーケットで300円から500円の値段で売っている。
それに味もおいしい。
こんな所にずっと住んでいたら、
食べ物に気をつけないとスケートできないぐらいに太るんじゃないかと思います。
では、また次回!

skate column山西(ハマジ)卓也
1回目 2013/7/3 『ミクロとマクロ』
2回目 2013/7/17 『OSAKA DAGGERS in LA』
3回目 2013/8/7 『VIDEO NASTY試写会 in LA』
4回目 2013/8/21 『スケートボード』
 
 
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