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skate columnSKATE COLUMN 2013/12/18  

野坂稔和(Toshikazu nozaka)
画家、文身師、スケートボーダー、
support: ETNIES, VESTAL, Mo better pants, and friends...
http://toshikazu-nozaka.com/
1回目 2013/12/18 『SKATEBOARDER'S LIFE1』
2回目 2014/1/8 『The SK8 Palace』
3回目 2014/1/22 『創作活動について』
4回目 2014/2/12 『スケートボードのグラフィックについて』

『SKATEBOARDER'S LIFE1』

皆様はじめまして、野坂稔和(Toshikazu nozaka)です。
画家、文身師、スケートボーダーしてます。
HAROSHIくんからのご紹介でこのコーナーでこれから4回文章を書かせていただきます。
僕の事をよく知っている方々は僕がブログをすぐ放置プレイしちゃうと思っているのでしょうが、
なにせ4回限定なのでがんばって濃イイ文章を書きますので最後までおつき合いください。
今回はスケートボーダーの表現、仕事、未来などについて自分勝手に書いてみたいと思います。
スケートボーダーで絵描きと言ったら今はかなりたくさんいますし、
映画監督や俳優、ミュージシャンにいたるまで昔では考えられないくらい
多くの分野で活躍するスケーターが増えましたね。
ここ10数年で考えてみて、ぱっと思いつくところで
マークゴンザレス(アート)、トミーゲレロ(音楽、スケートビジネス)、ジェイソンリー(俳優)、
マックスシャーフ(ビルダー)、ブロック(フォトグラファー)などなど。
みんなが知らないマニアックなところだとアルバにいたフレッドスミスを筆頭に
H-streetにいたゴドイツインズ、エリックドレッセンなどがタトゥーアーティストとして活躍している。

ここで思うのが
そういった何かを想像して形にするという行為はもともとスケートボードに最も必要なスキルだということ。
なにか新しいトリックを覚える時はもちろんだし、
新しい誰もメイクしていないスポットを頂くのも
コンテストで優勝を狙うのもすべてはイメージからはじまると思う。
最近のデビットゴンザレスや、ナイジャヒューストンなどのバカデカイ突っ込みも
イメージトレーニングと実践の繰り返し、過去のスケーターの積み重ねてきた歴史が彼らの今をつくっている。

子供のころから本物にふれ、想像し、練習を繰り返してプロになったスケーターは
一見出来そうもない事や作れそうもない物でもイメージがわけば必ずメイクできる事を知っていると思う。
同時に最近のプロスケーターはスポンサーがどういう立場なのかも
プロスケーターという仕事でなにをすべきかもよく分かっているので
旬の時期をすぎて他の分野に入ってもちゃんとこなせる事が多いようだ。
しかもスケートやアートの世界もこの20年で大きく変化し
以前は仕事として成立しづらい事でも仕事になる時代が来た。
その例がランプやパークビルドだし、
T-シャツのグラフィックにしてもここ日本でもだいたいの相場が決まってきている。
それだけスケートやストリートアートが認知され一つの文化として成立しつつあるのだろう。
ただこれはすべての世の中の問題でもあるけど、
あくまで資本主義の世界での話であって
社会が今後大きく変化するときに
それを予測しスケーターとしてのイメトレ具合で
自分や周りの人をプラスにもっていけるかが未来へのカギになる。
逆に言えばいまの世界のほとんどの国では政府と国民との間に大きな溝がある。
だからこそ今のうちにスケートや創作活動を通じて世界中に助け合える友達を作るべきだ。
家族の形にしてもこれは僕自身の考えだけど
もうあと数年で親子3世代のスケーターの時代が来て
新しい形の家族像や生活様式、スケーター向けの住宅が注目をあびるだろう。
サーファーの世界ではフレッチャーファミリーがいち早く三世代の形を見せてくれている。
まあ、あの家族はかなり特別だけど。

最近は親子でガッチリスケートしている姿もよく見かけるようになって、
そこに孫まで入ってワイワイやってるなんて時代がすぐ来ちゃうんだろうな。
今後は仕事や遊び、子育てに至るまで今まで以上に仲間で助け合っていくべきだし、
今まで以上に未来への想像力が必要だと思う。
早くスケートパークと住宅、家庭菜園などが
一緒になったコミュニティの時代がこないかなと考える最近でした。
次回はその未来の住宅について書く予定です。

skate column野坂稔和(Toshikazu nozaka)
1回目 2013/12/18 『SKATEBOARDER'S LIFE1』
2回目 2014/1/8 『The SK8 Palace』
3回目 2014/1/22 『創作活動について』
4回目 2014/2/12 『スケートボードのグラフィックについて』
 
 
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