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 COLUMN
skate columnSKATE COLUMN 2015/8/18  
森中一誠(モリナカイッセイ)
京都を拠点に全国を飛び回って次回作へ向け日々撮影中。スケートボードに対してストイック過ぎる面とは相反して無類のスイーツ好きで地元京都では美味い和菓子屋巡りをライフワークとする京都スイーツ系男子代表。
2015年春にはLRG USサイトから自身のフルパートを公開。
http://l-r-g.com/blog/2015/03/25/lrg-japan-presents-issei-morinaka/
スケートボード専門誌TRANS WORLD,NO82では、12Pに渡る特集と表紙も飾る。
スポンサー:TEAM SUNFLOWER/立ち漕ぎクルー
BOARD WALK KYOTO/ NQS SKATE PARK/ OFFICIAL HAT/ LRG/ NIXON/ GIRL SKATEBOARDS/ NIKE SB/ ROYAL TRUCK / MOMENTUM WHEEL/ RUSH BEARING/ EBONY GRIP TAPE
Twitter:@issei_morinaka  Instagram:@isseimorinaka
Face book:https://www.facebook.com/morinaka.issei
1回目 2015/8/12 『地元京都とスケートボードを始めた場所』
2回目 2015/8/18 『映像作りの思い出』
3回目 2015/9/2 『フルパートへの道のり』
4回目 2015/9/16 『これからの僕』

『映像作りの思い出』

まいど!!
京都スイーツ系男子代表 森中一誠です。第1回目のコラムは如何でした?
通知簿の国語はずっと1か2だった僕なんで拙い文章でしたけど楽しんで頂けたでしょうか?

さてそんな拙い僕のコラムの第2回目はヴィデオパートについて書かせて貰います。
スケートボードって勿論乗ってトリックをキメた時の感動が1番楽しいですが
その感動を映像として残して皆で楽しんだり、知らない人に観て頂いたりするのも
数あるスケートボードの魅力の中の1つちゃうかな?と僕は思ってます。
今はSNSや動画共有サイトもあるし
スマートフォンでも相当高画質な動画が撮影出来る上に
編集までそのまま片手で出来る便利な世の中になりましたが
僕が中学生の頃はヴィデオカメラも高価でしたし
撮影して貰って1パート持たせて貰えるってのは1段大人の階段登る位名誉な事でした(笑)

当時、スケートシーンはアイパスとかサトリなんかのラスタを意識したブランドが空前のブームで
一緒に滑ってたレゲエ好きのY君の影響も重なって
頭にターバン巻いてラスタカラーのシャツ着てた僕をヴィデオカメラの前にデビューさせてくれたのは
当時超高価だったカメラを持っていた現在は数学の先生してるN山先生。
大人の階段に登れた僕はいつも家でみてるスケビ(スケートヴィデオ)の中の1シーンを意識して
仲間達と”ツアー”と称しては他府県に電車で出向いて
N山先生に撮影して貰って1パート完成させて貰いました。
そして、その僕の初パートは当時パパさんって人がやってた
KOS(京都おっさんスケーターズ)ってサイトで公開されていたのですが…
サイトも無くなって、パパさんも遠くに引っ越したみたいで何処かへいっちゃいました…。
誰かそのパートのコピーとか持ってる方おられたら
卒アル気分でラスタだった若い頃の自分を観たいので僕に下さい!!(笑)

第1回目のコラムにも書かせてもらってた様に超鬼凝り性の僕は
初めて映像に触れて完全”撮影熱”に侵されてしまって
高校に上がると同時に誰に締切日を指定された訳でもないのに
鬼バイトして当時10万円以上したデジタルヴィデオカメラ買って
何者かに追われてるが如く同級生でストリートマウンテンバイクしてたセイヤと
BMXやってたシンと3人で勉強そっちのけで必死で撮影に取り組みました。

必死に撮影した結果、2回修理して録画ボタンも押せなくなって
小指のツメの先でテクって押さないと録画スタートしないボロボロの
ヴィデオカメラと膨大な素材テープが溜まってるだけで気が付けば高校2年。
丁度、学校の文化祭で出し物をしなくちゃいけない時期だったので
3人で「コレ(素材)使って文化祭で試写会でも行っとくぅ?」て話になって
限られた機材で必死でヴィデオ作って文化祭当日は試写会の後に緊張しまくって
講堂の舞台上で実際に自転車とスケボーのショーもやりました。
正直当時の僕は自分の事しか見えてなかったのでウケるとかウケないとか
一切考えてなかったのですが、幸いにして僕ら3人の出し物はクラスメイトに大ウケ。
先生にも「お前らのこの熱意勉強に向かんか?」って嫌味言われましたけど
実際に皆にウケてるのを目の前で体感してしまった僕は
最高に舞い上がってしまって先生の忠告なんてアウトオブ眼中で
2年の文化祭当日に来年、つまり3年生の文化祭でももっと完成度の高い
1パートの試写会開催を決意して帰りには既に次回作の撮影を再開しました(笑)



今回は来年の文化祭開催日って締切日もある上に
あの”ウケ”るっていう得も言われぬ快感を知ってしまった僕は
撮影はもちろん今迄の100倍のペースでしまくった上に
当時スケートシーンで流行ってた東海岸スタイルやヒップホップが
どんなのがウケるか考えまくって
中古CD屋さん通いまくって
ヒップホップ聴きまくって
突き詰め過ぎてサンプリング基の原曲をピアノで練習しまくったり
今となっては一体何の意味があるのかマジで意味分かんないスけど
スケボーのスタイルに荒っぽい”漢感”が絶対出るはずや!!
て思って真夜中にエアガン片手に家の裏山で1人サバゲーとかしてました(笑)
そして初めてお客さんに楽しんで観て貰う事を意識して
鬼ガンバって作って再び文化祭で試写会した作品が【NOIZE】って作品。
前2作は残念ながら残ってないかもですが
この作品は文化祭の帰りにショップに寄った時に「観て下さい」
って渡したDVDをホモローさんが奇跡的に大事に保管しててくれてて
YOU TUBEにアップしてくれました。


実はコレをアップして貰ったお陰で
MOMENTUM WHEEL/RUSH BEARING/EBONY GRIP TAPEを
取り扱っていらっしゃるメーカー様の目に止まって
今現在も最高のグリップと最速の走行をサポートして頂いてます。

僕も若かったんで意味分かってなかったですけど
試写会って事はお試し上映って意味なんで
本公開や製品発売がある前提での試写なんで
文化祭の出し物が本番だったって事は
本当は試写会じゃないんですけど
高校生活で”映像作品”として撮影して編集して
皆に喜んでもらって”ウケ”る事を知ってしまった僕は
高校を無事(単位ギリギリでしたけど)卒業して
晴れて(テストギリギリでしたけど)大学生になって
鬼の凝り性なんでもっと面白い物をもっと沢山の方々に観てもらいたい!!
更に誰も観た事もないトリックを試したい!! という欲求にかられまくって
コンビニのバイトしまくって節約しまくって貯金しまくって
動画撮影出来るデジタル一眼レフ一式を2台手に入れて
一切カメラも知識もないし、
編集なんて曲1曲聴くのに20分ぐらい起動しないパソコンしかないし
よしんば映像が完成出来たとしても一切何もコネもないに
「自分のフルパートをアメリカから公開してもらう」っちゅう
もしかしたらアイドルと付き合う!!よりも無謀な目標を勝手にブチ上げました!!

て事で今回は文字数も文字嫌いな僕の脳みそもオーバーしそうなんでココ迄にします。
次回のコラムでは無謀な目標へ向けて動きだした事でも書こうと思います。
是非とも次回もご期待下さいね~!!

ほなおおきに!!



skate column森中一誠
1回目 2015/8/12 『地元京都とスケートボードを始めた場所』
2回目 2015/8/18 『映像作りの思い出』
3回目 2015/9/2 『フルパートへの道のり』
4回目 2015/9/16 『これからの僕』
 
 
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