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skate columnSKATE COLUMN 2016/6/15

 

小澤正道
1973.9.18 O型
5歳の時ポケバイに乗り始め、8歳からはスキー、10歳からスケートボード、14歳からギターとドラムを...そして現在もスケートボーダーとして、バンドマンとして、バイク乗りとして刺激を求めてサバイブする男。ニックネームはOZZY。
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ガレージ沢平, Firebird industries, TKサイクル, CHROME SHIBUYA
1回目 2016/6/15 『宝物はどこにある』
2回目 2016/7/6 『天国と地獄』
3回目 2016/7/20 『絶景を見たいから』
4回目 2016/8/3 『生粋のアウトサイダー』

『宝物はどこにある』

小澤正道という人間を形成するパーツの中に欲望というカテゴリーがある。
ひと昔前の自分には、あくまでも俺様中心感の濃ゆい欲望が汗のようにダラダラと流れていただろう。
じゃ今は、どんな欲望が流れているのだろう。
おっと、国道15号沿いのいつもの場所~
最近蘇ったジャジャ馬に跨ったままの僕の真横を走り抜けるクルーザースケートボーダー。なんかイイね。
失敬。
欲望がないと僕はどうなるのか。
作曲をしなくなる。
不動車を買って来なくなる。
スケートボードのデザインをしなくなる。
いつも上下ジャージで出歩くようになる。
金を稼がなくなる。
太る。
ざっとこんな感じだし、まだまだこんなもんじゃあない。
まぁ、欲望のパーツを取り除かれたそいつは俺じゃないなと感じる。
それ位、40代に入っても俺って奴は欲望の王様なんだな~今だに。
まぁ、我輩の欲望の塊自慢なんてくだらないよな。
小澤正道という人間を形成するパーツの中に
ジェラシーってものがある。
アイツの、バックサイドエア、マジヤベー。
フリックのスピード、ハンパねー。
アシナゲー。
革ジャン似合ってるな~。
スゲ~良い曲書く人だなー。
とても弁のたつアタマの良い方だなぁ。
こんな感じ。
ん? オタクのひがみ?
ジェラシーのお話もつまらない。
そう。スケールが小さい。小さ過ぎる。
年齢を重ねたからなのか。
いや、そこは10代からほぼ変わっていない。
ヤバイのだろうか、僕は。
みんなが、少年だった頃ってどうだった?
今の自分と違ったりしてる?
そんなに人は変われないって、よく言うけどね。
人間性をも変えられちゃうような衝撃的な出来事みたいなのってあるんでしょうか。
この世の中の、人生の、どこかにはきっとあるんだろうな。
いや、あるな。
でも、人間性が変わるなら変わる、変えられちゃうにしても、どうせなら良くなりたいよな。
決して歪んだ方向へ、舵をとることはしたくない。
ジェラシーと欲望の塊のオマエが何をほざいて居る! と神様にひと蹴りにされてしまいそうですが。
それでも僕は困ってしまった時、苦しくなってしまった時程に、
自分なりに考え感じられた「前向き」と言う言葉に重きを委ねるようにしている。
例えば幾ら考えても、バシッと来るアイデアに辿り着けない時があるじゃないか。
でもやっぱり山がデカかったり、
壁が高すぎで全く向こう側が見えなくて登れそうにない時なんかは
己を「前向き」にする事さえ、難しかったりする。
自分の中だけで勝手に自分と格闘して意味もなく悩みまくる、みたいな。
でも必ず「前向き」なんだって最初から決めておくと案外、柔軟な自分が現れたりして。
ダメな時はダメなんだろうから、やっぱり悩むのは時間の無駄であろう。
しかし一方では悩んでる自分が好きっていう美学もあるのでしょうが、どうも僕にはむいていないみたい。
そんなにハートの壁が厚くないというか、
胃腸が弱いのが原因なのか、悩み始めると大抵おかしな方向性を導いてしまう。
スケールの小さな情のない話しが続いて申し訳ない。
が、
ただ 前向きに。
実はこれは僕が生きる上でのテーマであり、
幸運にも小澤正道としてこの世で生かされているのであれば
悲劇のヒロインなんてものになるものか!というような生きていくって事を覚悟させてくれた言葉なんだ。
この言葉は、僕にとっては人生においてとても偉大なる言葉になった。
まるで宝物だ。
この宝は、僕の仲間である1人の男から授かった。
大切な宝の持ち腐れにならぬよう、この場所を借りて。
とてもシンプルな事、
言葉を伝えたいがために自虐行為に等しい醜態溢れる告白の数々を文章としてしまった行為を許して欲しい。
更には、もし僕が宝物を失くしてしまった時には出来れば君からのメッセージが貰えると嬉しい。
ただ 前向きに と。
ところで君は、どんな宝物を持っているんだい?


skate column小澤正道
1回目 2016/6/15 『宝物はどこにある』
2回目 2016/7/6 『天国と地獄』
3回目 2016/7/20 『絶景を見たいから』
4回目 2016/8/3 『生粋のアウトサイダー』
 

 
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