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 COLUMN

skate columnSNOW COLUMN 2007/11/7

 
安藤輝彦 TERRYCOBRA 1973.01.18
現役にこだわり続け、プロスノーボーダーとして12年目を迎える。
X-TRAIL JAMやTOYOTA BIG AIRなど”ショー的スノーボード”をメインに活動してきたが、近年ではDVDやスチールの撮影、YONEX SNOWBOARDのウェアディレクターとして活動をする。さらに趣味を生かし、バイク雑誌のカスタム連載をするなど幅を効かせた動きをみせる。07'・08'はルーツである地場のシーンを盛り上げようと、あららぎスキー場のプロデュースやイベントを予定している。 
1回目 2007/10/17 『PLAYER』
2回目 2007/11/7 『TRACE』
3回目 2007/11/21 『EFFECTOR』
4回目 2007/12/5 『illuminance』

『TRACE』


度々申しますが、信州で生まれ育った”1スノーボーダー”です。
遊び場といえば、もちろん自然がメインの”トムソーヤ”スタイル。
カブト虫を採り、木々が生い茂る場に隠れ家を作り、巨人軍監督 原辰徳&トムソーヤに憧れた少年時代でした。
きれいな空気、美味しい水が当たり前で育ち、現在、排気ガスが充満した空気、飲む気にならない水の都会で生活しています。
世の動きの中心に居る事で、レスポンスよく出来る事出来ない事ありますからね。
色んなモノを吸収 しようと揉まれて、、。
そして緑が恋しくなり? いやリセット?ん~チャージ? 大抵当てはハマってるな、、
極力帰省するようにしています。
自然から貰う四季折々のモノって、到底人間では作り出せない”未知なモノ”を持ってるんです、、
それを充電しに!

誰もが” リラックス”できる場所って必要不可欠ですよね、近かれ遠かれ。
マン茶の人もいれば多くの人で賑わうネオン街、眺めのいい高層マンションの一室だったり、、
山へ行き癒され、雪が降れば滑り!海に行き波に乗り!スケートボードして!
男前アピールのBBQ、、まさに百人百色。
私事ですが、夏は川でBBQにハマり肥えるのが定番中の不幸!?
信州は海がないので俄然”川”っす。
秋はテント&寝袋をバイクに縛りつけ、海や山をめがけマフラーの音色に酔いつつ(アホ)、走るのがお気に入りでございます。
もちろん冬は山男一筋なもので、ここ16年間と言うもの"巷"の冬を見てませんね、、世間知らず!?
いつの日も最高の癒しを求め、心地良い場所を探し続けています。
自然に触れ合い、肩の力を抜き肩甲骨を回し深呼吸、、これぞ私の”Best of リラックス!”

1年の半分近い月日を雪山で過ごすライフスタイルを送ってきて、近頃山で色んな変化に気が付きます。
皆さんご承知、温暖化による異常気象、そして休日のハイウェイ渋滞緩和?
違う違う、雪山に足を運ぶ人の減少です。
ウィンタースポーツだけではありません、温泉に雪祭りに旨い処と所々に感じます。
スノーボードブーム絶頂期の7シーズン前から新潟石打のロッジをベースに活動してきました。
平日も休日も関係なく込み合うゲレンデとコンビニそして宿泊施設。
それが現在、平日のゲレンデはリゾートアルバイト&籠り隊が中心です。
しかし環境の変化が影響してか、ウィンタースポーツやリゾート地への憧れや魅力が薄れてきてるのか、一冬を雪山で過ごす人が減っているのが現状です。
1年の大半、環境を変えないLIFEな人達が増えている傾向にあるのでしょうか、、、
街で働き、休日も街で過ごすLIFEかぁ、、、

東京~長野~新潟~カナダ、長年の雪山生活を経て強く思うのです。
都会から受ける”刺激や感性”、自然から貰う”エネルギーや生命力”・・
バランスよく双方から学び、感じとる事が心の糧となり進み続けられるのです。

YONEX SNOWBOARDで板のデザイン&開発をして今年で6年目、はい6本目になります。
毎年グラフィックには、今の思いやハマり物で表現しようと思い作り続けて来ましたが、今シーズンはメッセージ性を強くしたモノにしました。
本人しか分かってないんですがね、、ザ・自己満です(笑)。
画家のT.YAMAMOTO氏に依頼し3デザインで表現しました。左から迷彩イメージ(152)、街イメージ(154)迷彩イメージ(156)のラインナップです。
そしてソールは全てのモノから吹き出しで「PLAER!」とアピールしています。

152 154 156 ソール152 ソール154 ソール156

日常の街(154)でのLIFE、そして両隣の迷彩(152&156)がナチュラルなLIFE、、
”こんな近くに偉大な自然があり、囲まれてるんだぜ!”って、脳内クリーニングしますか!
この意を感じてるPLAYERでいい、そして感じてくれたPLAYERでいい、心地良い場所を求め"TRACE"し続ける事が大事なのです。

ある人が雪山に到着し一言、、「半分は目的達成だな!」っと言うのです。
その人にとって非現実的な雪山が”隠れ家”なのです。
街から海へ、そして山へと、、。
PLAYERの足跡を見て、”ナゾって来てくれたら!” ”踏んで来てくれたら!”
人間本来の大事なLIFEを知らない人達に、そして忘れかけてる人達に、ひっそりと伝え続けるのです。
いつの日か多くの足跡で踏み固められた道になる日を祈り、、
LET' ROCK!    www.terry-cobra.com



snow column安藤輝彦
1回目 2007/10/17 『PLAYER』
2回目 2007/11/7 『TRACE』
3回目 2007/11/21 『EFFECTOR』
4回目 2007/12/5 『illuminance』
 
 
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