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 COLUMN

skate columnSNOW COLUMN 2009/11/4

 

新美 育穂(にいみ いくほ)
1973/02/25生まれ
愛知県刈谷市のSHOP『SIDECAR』のオーナー、IJC国際PROジャッジ、JSBA技術審判員A級、日本スノーボード協会 FS部員、東海スノーボード協会理事、健康運動実践指導士、
日本赤十字社水上法救助員、他にも音楽イベント「feb」やOn Snowイベント「Natural Reaction Laboratry」を主催。
SIDECAR HP : http://www.sidecar.co.jp/ 
Blog : http://sidecarblog.jugem.jp/
1回目 2009/9/15 『ジャッジとスノーボードの関係』
2回目 2009/10/7 『雪と温暖化』
3回目 2009/10/21 『No Music No Life』
4回目 2010/11/4 『ドライパウダー』

『ドライパウダー』

早い物で4回のコラムも今回で最終回。
いろいろあっちこっちといろいろなネタを気ままに書かせて頂きましたが、
今回はパウダーライディングについて書かせて頂きます。
1998年、前にも書いたJSBAのFS部に入ると同時に、
石井慶さんの誘いでニセコへ初めて行った事を今でも良く覚えている。
当時ちょうどGENTEMSTICKを玉井太郎さんが始めた時期で、
GENTEMのCAFÉもまだNIPPSと一緒にヒラフのゴンドラからすぐ下に降りた辺りにあった頃。
お正月明けに、友人と2人で始めてニセコに行った僕は、
GENTEMSTICKのオリジナルメンバーの石井慶さんと山下勝さんの2人のニセコローカルに
ヒラフのいろいろな場所へ連れてってもらった。
その頃僕はまだフリースタイル全盛の頃で、その時のこの2人とのフリーランは衝撃的でしかなかった。
その時はまたちょうど前日に降雪がしっかりとあって、ドライパウダーがありながらも気温は低く晴天。
パウダーを滑った事はあったが、腰まで埋まるニセコのパウダーなんて物は初めてで、
さらにその2人滑走スピードの速さといったら、
ついていけるはずも無く、所々待ってもらってなんとかついていく程度。
オープンバーンから、タイトなツリーラン、またハイクアップしてシュートへドロップ。
そんなルーティーンを繰り返し、偉大なる2人によってこのシーズンからパウダーの魅力に取り付かれた。
当然翌年からはお店のツアーをニセコにし、仕事という口実でニセコへ行く回数を増やしていた。
当時NIPPSがまだガイドを行っていて、お客さんを連れて行って、
太郎さんと高久智基くん(現POWDER COMPANY)の2人がガイドをしてくれたりして、
今考えればすばらしい環境でニセコを滑っていた物だと。。。
時が経ってまた一つ大きな出会いが訪れる。
白馬の舎川朋弘さんとの出会いだ。
トネさんは白馬でCOLOR SPORTS CLUBというガイド会社を運営し、
白馬連峰、立山連峰のバックカントリーのパイオニア的存在で、
立山でのガイドに参加した事がきっかけとなり、白馬の山の奥へと入っていった。
僕の住んでいる愛知県から車で4時間。
白馬は昔から行っていた物のあれほど広大なバックカントリーエリアがあるとは、
それまで全く気にもしていなかったが視点を変えたら目からウロコ、
こんなスティープでエキサイティングな斜面が無数にある事に気づく。
2002 立山


ずっとSIDECARのSTAFFでもあり、
後にGENTEMのRIDERとなる「鈴村新」もこの時期トネさんのところでガイドを始め、
同時にバックカントリーのツアーをCOLOR SPORTSと提携して企画スタートさせる。
今まで以上にお店のユーザーへパウダーの魅力を提案する事になる。
パウダーを滑り始めて、スノーボードの楽しさをさらに延長させてもらった。
フリースタイルだけでは、楽しみの一部。年をとったらスノーボードの魅力を見いだせにくくなる。
しかしフリーラインディングはさらに奥の世界を見る事ができた。
切り立った山々の景色、自然の変化、3000M級の冬山でテント泊など今までに経験できなかった事を実体験し、
スノーボードから離れられない理由がそこにある。

白馬B.C
 









NISEKO


FURANO
 



これからやってくる09-10シーズンはどうなるのだろう?
温暖化が進む今、大好きなスノーボードとパウダーを滑られる今を思う存分楽しみたいと思う。
今まで周りの環境に恵まれここまでスノーボードにのめり込んだ。
多分滑れる限り一生止めないだろう。
そして僕をいつも支えてくれている家族、RIDER、スタッフ、友達をはじめ、
今まで関わった方々全てにありがとう。
次回からは15年くらい前に僕のルーツである「飯綱リゾート」で知り合って、
その後もいろいろなところでお世話になっっている、
カリスマスノーボーダーとして名を馳せ、
現在神戸に移り住み1児の親として新たなスタートを切った山崎勇亀くんです。
宜しくお願いします~。

snow column新美 育穂(にいみ いくほ)
1回目 2009/9/15 『ジャッジとスノーボードの関係』
2回目 2009/10/7 『雪と温暖化』
3回目 2009/10/21 『No Music No Life』
4回目 2010/11/4 『ドライパウダー』
 

 
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