interstyle magazine
 COLUMN

skate columnSNOW COLUMN 2013/6/5

 
畔田正志 
42歳/富山県出身/スノーボーダー/環日本海構想持論者/思想家 
日本海側ど真ん中、四季がはっきりし アイヌと大和の文化交わる地 富山県生まれ
小さなときから雄大な立山連峰を眺め育ちました
スノーボードをもって20数年 雪と温泉のある地、自然の残る各地を旅し
水と火と土、人、そして限りある世界のことをを考える日々
主な出演DVD:信越/ゆきめぐり/guesthouse/fantasticksession/八甲田/the wall 
SPONCER:gentemstick/permanent union/green clothing/redi/matatabi handworks/t-tune/make yukiita/i-path/vine/lade/p01/KM4K 小嶋大輔/SOL/flare jeep&tent
1回目 2013/5/8 『静かな山域へ』
2回目 2013/5/22 『スキー場』
3回目 2013/6/5 『そのときは突然来る』
4回目 2013/6/19 『最終回』

『そのときは突然来る』

パウダー ノートラック ツリーラン
すいすいっと滑るがアウェイなので落ち着いていこう


あ、、、
パキャッ 音が森と身体にこだまする
そうです 樹に激突です
自分と同じ歳くらいの山毛欅の樹に。
頭は腕で守り直撃を避けれた
腕、ちょいと痛むが動く 折れては無い
あらら 膝がおかしいぞ 曲げれない
やってしまった。。。
とっさに頭はかばう事はできたが
まさか まさかの膝ヒット
ここはバックカントリー
さてどうしたものやら。。。
この日 行動を共にしていた友人に平謝りし
エスケープルートを尋ねる
担いでもらうにも膝が曲がらないので滑って降りる事にした
幸いにもヒールサイドのトラバースだったので頑張れた
意識は2度飛びそうになったが頬を叩いて気合いをいれて。
途中、ツリーホールからオコジョがこちらを伺ってた
オコジョさん騒がしてごめんなさい
そして山毛欅の森にもごめんなさい
どれぐらいの時間を費やしたのかわからないけど
無事に下山し病院まで行くことが出来た

見事まっぷたつ 笑

スケートのダウンヒルでコケて大怪我を した時に 
心配してくれ連絡をくれたpro snowboarder 泉健太郎
彼がそのときに言った言葉
「そのときは 突然くんねん」
いままで 怪我やいろいろな事がおこるたびに
運命とか おこる事象に向かっていたとか
なにかしら理由を探していた自分だったわけだけど
彼のこの一言を聞いてからは あれこれ探さなくなった
復帰のみを見るようになったのである


頼れる背中をもつ漢 泉健太郎 2006東北BC

そのときが来ちゃったもんはしょうがない
あとは早く雪の上にいき 滑れるように遊べるようになるだけです


aggression~silence時代にチームメイトだった
pro skateboarderであり pro snowboarderでもある
大村caba滋の名言を心に刻みながらリハビリテーション
「怪我したら 100%元には戻らへん 99%以下か101%以上や~」
100はありえないんですね。以前より劣るか それ以上か。
自分は101以上を目指します


大村CABA滋 '97年頃?スケートもスノーも影響はかなり受けたっす photo by kurodama


その日からまだ2年半ほど。未だに膝は曲がりきらず痛みもよく出る 
現在81%ってところですかね?
そりゃそうですよね あんな怪我しちゃって医者に中をいじってもらったのだから。 
だからといっておとなしくするという選択肢はもちろん僕にはありません
101%以上とは力の増大や頑強ということだけではなく
あたらしい目線から生まれるあたらしい動き
それらを追求する事でもあるとおもうのです


リハビリシーズンインは雪板で。@富山BC 2011 12  photo by acchi

次回 「最終回」



snow column畔田正志
1回目 2013/5/8 『静かな山域へ』
2回目 2013/5/22 『スキー場』
3回目 2013/6/5 『そのときは突然来る』
4回目 2013/6/19 『最終回』
 
 
Copy right © INTERSTYLE Co.,Ltd All Rights Reserved.