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snow columnSNOW COLUMN 2015/8/18

 

石川敦士
1977,10,14生まれ37歳、埼玉県出身
身長:169cm 体重:62kg スタンス:レギュラー アングル:前+12/後ろ-12
高校時代の名門サッカー部で培った根性と、人一倍の努力でみるみる頭角を現すようになる。18歳からスノーボードを初め、2000年にはsclover3のメンバーとなり、今まで以上に技に磨きをかけ、2001年にはNISSAN X-TRAIL JAMに出場を果たす。以降、スノーボード専門誌、数々のビデオパートにも登場。2004年肩脱臼の手術により1年間のリハビリに余儀なくされるが、トレーニングに目覚め、復帰後の2006年には、SLOPESTYLEでは並みいる海外強豪ライダー達を抑え見事2位に輝き、2008年にはTHE SLOPEで優勝。2007年TOYOTA BIG AIRでは日本人予選1位通過。2009年TOYOTA BIG AIRでは本選10位。また世界でもコンテストに出場し結果を残すようになる。2009年には中国TTRとカナダで行われたTTR世界大会で表彰台にのぼる。
勢いのあるライディングとサッカーで鍛えた強い足腰でコンテストからシューティングでパーク、ナチュラルヒット、ストリートレールとすべてをアグレッシブにこなすベテランライダー。そして、スノーボード用品開発や営業活動にも積極的に行い、シーン全体を盛り上げて行こうという意識も人一倍強く、メーカーからの信頼も厚く、現在のスノーボードシーンを牽引している存在の一人。
スポンサー:QUIKSILVER、SPY、eb's、SAVAGE、SCORPION、雪番長、SKINS、GALLIUM、i-nature、勝田屋、RAVEN、SCLOVER 3 RIDERS
1回目 2015/8/18 『原点』
2回目 2015/9/2 『初体験』
3回目 2015/9/16 『同世代』
4回目 2015/10/7 『アラスカ』

『原点』

アメリカ オレゴン州 MT HOOD。
7月から8月中頃までMT HOODではサマーキャンプが行われています。
一つの宿で寝食を共にし、残雪で特別に区切られた場所に色々なアイテムが設置され、
約1週間/1セッションをライダー達が練習や撮影、キャンパー達が練習し滑り倒すのです。
ハイカスケードやティムウィンデルスは
日本でもMT HOODの有名なサマーキャンプとして知っている人も多いと思います。
ここMT HOODは僕の思い出の場所です。
元祖SCLOVERの3人に出会った場所なのです。
2000年かな?2001年かな?
自分にはスポンサーはついてなくて、ただひたすら上手くなりたくて、
スポンサーが欲しくて、有名になりたくて、ガツガツしていた頃です。
アルバイトをして稼いだお金で、その夏に仲間一人とMT HOODに行きました。
お金もなかったので、サマーキャンプには参加せずに、
購入したテントと寝袋でゲレンデから20分くらいのキャンプグランドで寝泊まりし、
20枚以上入った1ドルの食パンを主食に格安で生活していました。
もちろん、車もないのでヒッチハイクで山に連れて行ってもらっていました。
テントはトイザラスで購入した子供用の100ドルのテント。
足を伸ばして丁度良い狭いテントです。
テントを張る場所は空いてなくて、川のすぐちかくの岩場、、、痛いし、寒いし、うるさい。
食パンにはコンビニに置いてある、テイクアウトのホットドック用のケチャップ、
ピクルス、オニオン、マスタード、マヨネーズを挟んで食べていました。
たまーにこれまた1ドルのソーセージを買って挟んで贅沢に食べていました。
そんな極貧生活とは真逆に
当時有名だったライダー達が現地にはいっぱいいました。
しかも、海外ライダー達もいるのです。
その当時有名だった「TRUE LIFE」とういうビデオに出ているライダー達もいました。
絶対に目立ってスポンサーもつけてやる!
と、ガッついていましたね。。笑
その中で同年代のSCLOVERのライダー達である、島田聡、田中しんじ、杉元明に出会いました。
もうすでにメディアに露出していた彼らは年上のライダー達に屈せず、若く、行動力があり、
バイタリティー溢れる彼らと滑り生活する中で今後のビジョンややるべき事が見えてきた気がしました。
帰国後、三鷹市の東八道路沿いのラーメン屋のカウンターでラーメンをすすりながら
「敦士、来年SCLOVERでビデオ作品を出すから一緒にやらないか?」
「そして、ムービースターになろう!」
と誘いを受けました。
(当時、主流がVHS。スノーボードもハーフパイプでプロ資格を取る事が主流で、
撮影をメインとする事はメジャーではなかった。)
自分はBUMPSというスノーボードショップで作られた「黒羊」というチームに入っていたので
本気で悩みました。
ただ、SCLOVERの勢い、考え、行動力に惹かれ「SCLOVER」に入ることを決めました。
あれから15,6年
SCLOVERの映像作品26作品。
今では「株式会社スクローバーインターナショナル」となり、
スノーボードショップBUMPSは名前を変え「RAVEN」となり、
現在は株式会社スクローバーインターナショナルのショップ部門に入って一緒に仕事しています。

あの頃SCLOVERに感じた思い。
あの頃の出会いと決断が、現在を作っています。
「人」「出会い」それも全部スノーボードのおかげです。
寝食を共にするスノーボードこそ「人」をストレートに感じられる気がします。




SCLOVER PEACE!!!

snow column石川敦士
1回目 2015/8/18 『原点』
2回目 2015/9/2 『初体験』
3回目 2015/9/16 『同世代』
4回目 2015/10/7 『アラスカ』
 

 
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