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 COLUMN
surf columnSURF COLUMN 2016/2/10  

Kuni Takanami / Photographer
東京都板橋区出身 [1978.8.29] / 神奈川県 在住 www.surftripmagazine.com
2003年フォトグラファーとして独立後2009年までJPSAオフィシャルフォトグラファーを務めた。サーフ系雑誌では何度も表紙や大型の特集を撮影してきたが、2011年の震災をきっかけにかねてから考えていた次なるステップアップのために渡豪する。サーフフィルム界の巨匠テイラースティール監督の元でワールドベーシックな動画の撮影技法やライティング技術を学び、写真家としてそしてフィルマーとして新しい一歩を歩み始めた。
2012年には初の個展を新宿伊勢丹にて開催し、日本を始め世界を舞台に活動、主に人物撮影において高く評価されている。
1回目 2016/2/3 『Surferはモテる!』
2回目 2016/2/10 『ブロンズ狩りとアゴの逆転現象』
3回目 2016/2/15 『写真で食えるか?』
4回目 2016/3/2 『虹と出会う方法』

『ブロンズ狩りとアゴの逆転現象』

さて、第二回となったこちらのコラム。
インタースタイルも間も無く開幕ということで、
そのことに触れて欲しいって方も多いと思いますが、
ここでは全く触れずにツラツラと進めていこうと思います。
ツラツラと。
すでにこのサイトの表ではイベントに関する情報が大々的にドカーン!となっているので、
ここでは授業を抜け出して集まってくる様な
ちょいワル的なみなさんに読んで頂けたら面白いと思っております。
個人的にですが書かせていただく以上自己満させて頂きたいと。
ちょいワルといえば、昔からそうなんですけども
よく仕事や新しい出会いの場で「高波さんご出身は?」となるとき、
「板橋です。」そう答えると「あ、じゃあ昔は悪かったんですね!」と、
ほぼ100%こんな感じの返答を頂く流れになっております。
「昔は」と頂けるならありがたいのですが、
現在進行形になっているときも稀にありまして、
その際には自分の見た目と言動を深く反省致し見直しております。
しかしながらですね、そんな板橋の邪悪なイメージを払拭すべく、
多くの板橋区民の知らざるところで私は一人、勝手に立ち上がっているのです。
(今思えばまぁ、あながちなんですがね。そんなイメージもw)
いえいえ!ちょっと待ってくださいよ、と。
1990年代はどこもチーマーやら、暴走族やらの不良ばかりだったし、
渋谷のセンター街(今は名前違うの?)なんか、
その頃いざこざなしで無事に通り抜け切ることはほぼ100%不可能でしたからね。
今の蔦屋側から入って、ABCマート側に着く頃にはすっ裸ですよ。身ぐるみはがされちゃって!笑
ブロンズ狩りとか流行ってましたねー。
ロンジョン狩りとかもあった!ですね。
エアマックス狩り?なつかしー!!
そもそも最近では殿堂入りしかけている言葉が「カツアゲ」ですもんね。
めっきり聞かなくなりましたその単語。
裸は少し大げさでも、ちょっと洒落っ気出してる中坊は100%カツアゲの的でした。
イラン人が偽造のテレホンカード売ってる横で、カツアゲ。
イラン人はカード売るのに必死。
金取られるのが嫌ならすげーハッタリかますか、喧嘩するしかないんですね。
当時は携帯なんてないですから、ポケベルでどうにかして警察呼べないかって真剣に考えてたな。
中学生の頃、渋谷で買い物♪なんてときは現金を靴下の中に隠して行くんですよ。
狩られちゃうから!って、わざと流行りものは着ないように
ダサいかっこして行くんですね街に。
ほんでね、100%チーマーの人に絡まれる。
それがまたすごいんですよ。
凄み方がプロなんです。「お前、今すぐ出さねえと裸にすんぞ!」って、
そんで、「ここで怪我するのと素直に出すのどっちがいいんだ?あん!??」っつって、
アゴをすごい出してくるんですよ。
目をすごく細めながらのアゴ出し。よく見ると白目向いてるんで余計に怖い。
おデコとアゴの位置が逆になるんじゃないかって、心配になるくらい出してましたね、当時は。
始めは「金ないっす!」なんて言ってたのに、
「あ、すいません、ここにありました ペコッ!」っつって両手でお金を差し出したもんです。
なので僕らからすると渋谷の方がよっぽどおっかない場所です。
でも、今思えば場所というより時代だったのかも。
今の日本は平和になりましたね。ほんとに。
オシャレにするにも恐れることがなくなりましたから、どんどんなれますねお洒落に。
なので、若い子たちにはどんどん自分の好きな服を着て出かけて頂きたいと思います。
個人的にはやっぱり古着世代なので、リメイクものとかすごく興味あるし、
デッドストックものなんて予算合うなら速攻で手に入れたい。
70‘sとか80’sのデザインを取り入れたものが流行ってますが、
すごく好きです。
流行ると嫌いになる傾向があるのですが、やっぱり好きですね。
軍物も今年はそうだったのかな?
次はどうなるんでしょうね?
個人的には多少高くなっても本物のビンテージをリメイクしたものを着てみたいって思います。
欲を言えばもう一度ビンテージのジーンズにブロンズエイジを今風にアレンジして合わせてみたいです。

Text&photos Kuni Takanami 
www.surftripmagazine.com


surf columnKuni Takanami
1回目 2016/2/3 『Surferはモテる!』
2回目 2016/2/10 『ブロンズ狩りとアゴの逆転現象』
3回目 2016/2/15 『写真で食えるか?』
4回目 2016/3/2 『虹と出会う方法』
 
 
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