interstyle magazine
 COLUMN
skate columnSKATE COLUMN 2008/11/5  
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Tomokazu Wura
1977/12/6
Pro Skateboarder&Expertise Skateboards-Director
3度の全日本チャンピオンやオーリーマガジン、スラッシャージャパン、トランスワールドジャパン、ゲートなどでベストスケーターオブザイヤーを受賞。スカパー282ch(skateboarders)のday in the lifeというコーナーでナビゲーターを務める。PanasonicのCMにも出演するなどメディアでも活発に才能を発揮している。
1回目 2008/9/24 『ドッチ派=which way your type』
2回目 2008/10/8 『AMOR BARCELONA』
3回目 2008/10/22 『SK8TERS PROBLEM』
4回目 2008/11/5 『SK8TERS PROBLEM vol.2』

『SK8TERS PROBLEM vol.2』

前回もスケーターが持つ様々な問題を自分の言葉で紹介させてもらったけど、
今回も引き続きスケーターというある種、特種な人種について語ります。
その中でもストリートスケーターは問題が多い。
もちろんパークやミニランプで滑るのも嫌いじゃないけどやっぱりストリートに限る。
パークに居るよりよっぽど気分もいいし、なんと言っても街中が舞台だ、新宿や日比谷なんか最高のSK8天国。
ただし、、、セキュリティーやお巡りが居なければの話。
実際に東京に出てきた当時は、あまりのスポットのクオリティーに興奮してたよ。
こんなに良いスポットばっかりなら、いくらでも映像と写真が撮れるぞー!ってね。
大阪は少し特別でセキュリティーやお巡りがそんなに厳しくないし、
比較的自由にストリートに居る事が出来るけど、東京のあのエリアはまるで厳戒態勢!レベル4はイッてるね!
板を持ってるだけで両手をバツにして凄い剣幕で走って来る。
ヒドいもんだ!
イメージを重ねていたスポットともお別れ。
不完全燃焼だ!
挙げ句の果てに映像も写真も撮れずに仕事になんねー!とか呟きながらブルーな気持ちで帰る。
もちろんセキュリティーやお巡りとは立場が違うから、むこうの立場で考えると当たり前なのかもしれないけど、
歩み寄りみたいなものが、あったりしてもいいんじゃないかな?と俺は思います。
別に人にぶつける訳じゃないし、言われなくても最大限に注意してるよ!
度々口論になってFU*K!!!このBLOCK HEAD!!!(この石頭!)とか言ってしまう事もあるけど、
彼等からすればいい歳してまだスケボーなんかやってんのかよ!ってとこだろうね。
だけど俺達はこれが好きでやってるんだ。
俺なんかもう20年も続けてるし、子供のお遊びでも無ければ、運動不足で始めた趣味でもない。
これがライフスタイルなんだ!
わかったかこの洗脳がコンプリートした偽善者め!って言ってやりたいけど、
誤解の上塗りになってしまいそうなので、紳士的に振る舞う様に心がけている今日この頃です。
とにかくストリートでKICK OUT(追い出される)のは板が折れて帰るよりブルーになる。
このコラムを読んでるセキュリティーがいたら、どうか俺をKICK OUTしないでくれよ!(笑)
とにかくスケーターはこうやっていろんな偏見や差別を受けながら日々サバイバルしている人種で、
固定観念に執着した人には理解出来ないのも無理は無い。
根本的に生き方、みたいなものが違うのかもしれないが、理解してくれなくていい、とは思わない。
出来れば暖かい理解を望んでるし、
手軽でありつつ奥行きの深いSK8を受け入れてくれれば、この上無く嬉しく思うよ。
アメリカでは子供が自転車に乗る前に、SK8に乗るほど浸透して理解が深まっている。
電車にもそのまま乗れるしCO2も排出しない。
柔らかいウィール(タイヤ)をセットすれば街の移動手段としては無敵だ。
逆に何がダメなのか俺には理解出来ないよ。
ま~どっちにしても俺達を止めるのは不可能だけどね!

ま~こんな事はスケーターなら日常茶飯事、どうにもならない問題は他にもある。
たとえば彼女が出来たりすると大変!
シーズン真っただ中にツアーで長い間いなかったり、
週末に撮影なんかしてたら、彼女をケアーする時間は激減。
しかも俺達の行動時間や行動範囲はとてもランダムで、けして規則正しいものでは無い。
だけど夜しか攻めれない場所もあるし、背に腹は代えられない。
結局は全然一緒に居てくれないじゃない!って感じで爆発!
こっちなりに最大限ケアーしてるつもりでも、そんな言い訳は女の子には通用しない。
もういいっ!最終警告も無しに、SK8頑張ってねっ!って言われてフラれるのがオチだ。
俺もこのパターンをくらった事があるが、スーパーブルーになる!(笑)
後々よく考えれば自分が悪かった気もするが、時既にってやつで、後悔することもある。
SK8で食ってる限り、プライドを捨てず、より高見を追求した結果、
知らない間に何かを犠牲にしている事もある!ッて言うかいい女を逃してしまうので、みんなも気を付けよう!
SK8に夢中でもけして彼女のケアーを怠ってはいけない!(笑)
されどスケーター、
車の助手席にはSK8、
足下にはスケシュー(靴)、
ジュースホルダーにはWAXが刺さっている(夏はWAXが溶けるんで気を付けよう)。
イメージの具体化をしながら、またスポットに向かってしまう。
いろんな問題を抱えながらも前進しているスケーターは美しい!
怪我や、KICK OUT、恋愛問題、経済的問題、将来問題、
スケーターが持つ独自の問題は無数にあるが決してヤメようとは思わない。
SK8を通じて普通の人では学べない事も沢山あるし、
純粋にSK8の魅力に取り憑かれ、愛せる人生を見つけてしまったからだ。
俺はスケーターである事をとても誇りに思ってるし、
今は9時~5時の生活にスーツ、満員電車に詰め込まれる毎日は考えられない。
体がぶっ壊れたり、スケーターとして成長が止まらない限り、SK8に乗り続け、自分を表現をし続けるだろうね!
さあ~ここでワード数的にかなり詰まってきたので、そろそろお別れです。
最後にこんなリアルな話が出来る場所を与えてくれたINTERSTYLEの方々、俺に繋いでくれた上田豪、
コラムを最後まで読んでくれた読者の皆さんに大きな感謝!
ありがとう!
今回で最後って考えると、まだまだ話したい事はあるしちょっと残念だけど、
どこかで見かけたら気軽に声をかけて下さーい。
PEACE OUT >>>>>>>>>>>>>>
WURA
>>>>>>>>>>>>>
ここで次回からコラムを書いてくれる俺の大切なHOMIEを紹介しましょう。荒畑潤一こと通称"145"!!!
中学生の頃からの親友で、スペインにも一緒に行ったり、
SK8や人生を通して常にお互いを高め合ってる同志です。
彼のコラムをお楽しみ下さい!
WURAのホームページです!CHECK THIS OUT!!!
http://www.wuratomokazu.com/


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1回目 2008/9/24 『ドッチ派=which way your type』
2回目 2008/10/8 『AMOR BARCELONA』
3回目 2008/10/22 『SK8TERS PROBLEM』
4回目 2008/11/5 『SK8TERS PROBLEM vol.2』
 
 
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