interstyle magazine
 COLUMN

skate columnSNOW COLUMN 2009/2/4

 

荒井 Daze 善正
千葉県出身。
フィルムクルーACTPICTURESに出演。
百万人に一人と言う難病、慢性活動性EBウィルス感染症に冒され、
一時は死も覚悟したが、たくさんの人の協力と応援、
スノーボードへの気持ちで克服し、またスノーボーダーとして復帰。
その模様その後はdazeblog にて公開中 http://blog.goo.ne.jp/dazet/
1回目 2009/2/4 『スノーボードの可能性を感じた一日。』
2回目 2009/2/12 『幸せの基準 』
3回目 2009/2/16 『出会いと成長 』
4回目 2009/3/4 『No snowboarding No real life』

『スノーボードの可能性を感じた一日。』

初めまして~!
同じ千葉県民でカムイ龍ヶ崎仲間のFARST CHILDRENクルー、スター市岡将幸からバトンを頂いて、
これから4回のコラムを書かせてもらいます!
お付き合い下さい。
今回はスノーボードの可能性について書かせてもらいます。

写真は去年4月19日の奥只見、この頃の俺はウィルスを少しでも減らす為に抗癌剤治療を繰り返していた。
しかしあまり効果が認められずもう俺が生き残るには骨髄移植の効果に期待するしかなかった。
そして夏に骨髄移植をする事が決まる。
この病気での骨髄移植の生存率は非常に低いものだった。
この移植で死ぬかも知れない。
その移植前に最後のスノーボードをしたいと言う俺のわがままにみんなが応えてくれて、
実現した日帰りでのDDT in 奥只見丸山への参加だった。
DRAGONの方、ライダー、仲間達に本当に助けられて実現した久しぶりの山でのスノーボード。
もう一年間以上ベットの上での治療でかなり行き詰っていたし、
治療に効果が出なくてフラストレーションも溜まっていた。
そんな時のこのイベント。
向かう車に乗っているだけでも辛かったし、リフトに乗っているだけでも辛かった。
もちろん全然上手く滑れなかったけど純粋に楽しかった。
仲間とバカやって本当に心のそこからから笑った。
涙が出るほどに笑った。

この一日で本当にスノーボードの魅力を再確認し、
スノーボードのお陰でたくさんの人に出逢えて物凄い力をもらった。
その力は医学の力も上回る力を示してくれた。
その後の病院での血液検査の数値でウィルスの量が減っていた!?
もちろん治る程の変化では無いけれども、
明らかにウィルス量は減り、あの苦しい抗癌剤治療よりもはるかに効果があった。
これは本当にスノーボードの持つ可能性だと確信した。
スノーボードには病を改善させる程の笑顔を引き出す力がある事を知り、
「また滑りたい!」と、更に復帰への意欲を持つ様になり強い意志で病気に立ち向かう事が出来た。
俺にとってスノーボードは俺の命を救う力になったのは間違い無い。
復帰したこれからの俺の目標はそのスノーボードの可能性、魅力を伝える事。
今は本当に滑れる喜び、生きる喜びを身に染みて感じています。
これからも最高の笑顔に成る為に滑り続けます。



snow column荒井 Daze 善正
1回目 2009/2/4 『スノーボードの可能性を感じた一日。』
2回目 2009/2/12 『幸せの基準 』
3回目 2009/2/16 『出会いと成長 』
4回目 2010/3/4 『No snowboarding No real life』
 
 
Copy right © INTERSTYLE Co.,Ltd All Rights Reserved.