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 COLUMN

skate columnSNOW COLUMN 2013/10/2

 

田畑将彦
1973年生まれ
長野市在住
カナダ、アメリカ、日本各地を放浪中に自身のベースとなるアートを築き上げる。
スケートボードやスノーボードのグラフィックに興味を持ち始めたのがアーティストとしてのルーツ。
green clothing,sobut brand,november snowboard,flux,deeluxe等のデザインにも参加。
自身のアートブランドthe other oneを立ち上げ、ほそぼそと活躍中。
1回目 2013/8/28 『北志賀ハイツという所』
2回目 2013/9/2 『北志賀ハイツという所 其の弐』
3回目 2013/9/18 『北志賀ハイツという所 其の参』
4回目 2013/10/2 『アートなのだ。』

『アートなのだ。』

え~最終回という事で、今回はグラフィックアートについて語ります。
お絵描きは小さい頃から大好きでした。
白いところがあれば何処にでも描いてしまう、大変迷惑な子だったようです。
学校のコンクールでも何回か入賞した記憶があります。
しかし、そんな堅苦しいスケッチや風景画の現代美術教育にはさっさと飽きてしまい、早々筆を置きます。
しばらくたって、高校生のころにスケートボード文化に出会いました。
ホームセンターのスケートボードを卒業し、
はじめて手に入れたのはパウエルのレイ バービーの板でした。
いわゆるシグネイチャーモデル。
有名になると自分の好きなグラフィックの板に乗れるのだ!と思うと心が躍りました。
イーグルという長野では老舗のショップでバイトしていたので、
いろいろなスケートボード、スノーボードアートに出会う事が出来ました。
それぞれ個性的なグラフィックにライダー達の性格や生活スタイルを妄想して楽しんでいました。
これが僕のアーティストとしてのルーツだと思います。
スノーボード放浪生活が始まり、
各地で沢山のライダー、アーティスト、街に溢れるグラフィックアートに出会い
型にとらわれない自由なアートに魅せられました。
そしてアメリカでしばらく生活していた頃から、毎日絵を描き始めました。
誰に見せる事もなく作品はあっという間にたまっていきました。
これがその頃のの作品です。1992年頃、未公開。

まぁ~、当時なにをかんがえていたのでしょうね~。
この頃より恥ずかしがりながらも、描いた作品を見せびらかすようになりました。
やっと作品を見てもらえる様になり、
いろんな人のおかげで活動の幅も広がって行きいろいろました。
ライブペイントなんかもやらせてもらいましたね~。

長野豊田スキー場出のイベント、HATOSの望月レイジロウとセッション。

奥只見、THE WALLでの GREEN TEAMセッション。
お仕事もいただけるよになり、green clothingのt-shirtデザインに始まり、
FLUX、sobut brand, november snowboards, dee-luxe等のデザインにも参加させて頂きました。
なかでもNOVEMBER SNOWBOARDにデザインで参加出来たことは最高に嬉しかったです。
一握りのプロにしか作れなかったシグネイチャーボード、
過程は違いますがとうとう自身のデザインのスノーボードを作る事が出来たのです。
しかも国産、地元の長野会社。これまで11年間参加させてもらっています。

2013-14 november snow boards
たまに神がかる時があります、
どんどん手は進むのですが、頭の中は明日の飯の事を心配しています。
そんなときもあれば、全く描けない時もあります。
が、本当の最後まで悩むと知恵が出てなんとかなる事に最近、やっと気がつきました。
『私は絵が描けない、どうしたらそんな風に描けるのか?』
良く質問されますが、絵を描けない人はいません。
描くまえにしっかりイメージして、途中であきらめずに気が済むまで描けば立派な作品が出来るのです。
いろいろな経験する事も大切です。感じた気持ちが絵に表れると思います。
それぞれの人のフィルターを通して現れるスタイルこそ、アートなのだ!と思います。
これからも、アートしていきたいと思います。
ありがとうございました。

snow column田畑将彦
1回目 2013/8/28 『北志賀ハイツという所』
2回目 2013/9/2 『北志賀ハイツという所 其の弐』
3回目 2013/9/18 『北志賀ハイツという所 其の参』
4回目 2013/10/2 『アートなのだ。』
 
 
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