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snow columnSNOW COLUMN 2015/6/3

 

加治秀之
S50,11,7 39才 埼玉県出身・在住。
シーズンオフは家業、シーズン中は水上に家を借り谷川岳を滑り込む。という生活から離れ、
今は年間を通して父の経営する“加治建設工業”で働く。
現場と自宅を行き来する毎日だが時折2時間離れた現場に通ってることは、一応内緒。
出演作品『雪崩の山 谷川岳』。
スポンサー:Twelve snowboards, HEIN, EVOLG, SPY, Zimbabwe
1回目 2015/4/15 『山と自分と仕事』
2回目 2015/5/20 『SNOWBOARD LIFE』
3回目 2015/6/3 『仲間』
4回目 2015/6/17 『谷川岳』

『仲間』

暑さが増して、まだ6月だというのに夏のような毎日ですね。
このオフシーズンにトレーニングが出来れば冬の辛いハイクアップや日々の体が楽になると思い、
3年前に意気込んでトレーニングウェアやトレーニングシューズを揃えるも
ハンガーにかかったまま着たことはなく…
シューズは去年の秋に赤城山のハイキングで履いただけでほぼ新品…。
かみさんにいつも「捨てるぞ」って言われてます…。
何かをやりたいと思いつつシーズンが始まり
一発目のハイクアップでまた今年も何もやらずに始まってしまったと後悔が…。
今年こそは…と考えている今日この頃です。
さて、コラムも3回目 今回はぼくがとても好きな言葉のひとつ
「~仲間~なかま」
心を合わせて何かを一緒にするという間柄をかなりの期間にわたり保っている人。
お互いが一つの理想とか夢とかを持ち
それを実現していくことで力を合わせ
お互いがバラバラに持っている価値観を一つの面で共有し
共有された部分においてそれが実現することによってもたらされる。
幸せを一緒に求めていく
仲間というのはお互いに相手の幸せを願う関係
またそのことによって信頼が生まれ、合わせる力が倍増する
ぼくにはとても素晴らしい「仲間」がいます。
「地元の仲間」「仕事の仲間」「サーフィンの仲間」「バイクの仲間」
そのなかでも「スノーボードの仲間」は特別な存在です。
特にスノーボードの時間を共有している仲間
「勝山尚徳」「大信雄一」「西田洋介さん」「神森正義さん」
と滑る事が多いのですが、今まで本当に色々な事がありました。
思い出したら、たくさんの楽しい思い出…辛い思い出…苦しい思い出…。
たまに『えッ!!まじで』っていうことや~。
『どーしたら そーなるの!?』『えっ!!そこいく~?』っていうような話もありまして、
ココでは何点か思い出話を書いてみようと思います。
もう数年前の北海道TRIPの話。
メンバーは西田洋介、神森正義、大信雄一、谷澤智(ジンバブエ オーナー)、米山(MLB)元規とぼくの6名。
ニセコをメインにTRIPしたんです。車は谷さんのハイエース1台…。
ハイエースにスノーボード、ブーツ、ウェア、各自のバックに人間が6人乗ってギューギューづめ…。
水上で集合→出発→仙台イベントに参加→青森フェリー→出発して3日後にニセコでTRIP初滑り。。。
その頃には車の中はひどいことになっていて誰の荷物がどこにあるのかわからない程でした。
で、毎回毎回の荷物の出し入れも困難になって…
ブーツが片方ないとか、
グローブ…ゴーグル?
財布もないとか…
ぼくは自分のバックが下の方に入っちゃってどこにあるのかわからない状態。
着替えも全然出し入れ出来ず3日~4日間全く同じ格好をしてました(笑)
滑ったあとも大変で、
みんな滑り終わった順番や着替え終わった順にどんどん荷物をテキトーに入れていくから
最終的に荷物は積めなくなり板が入らないからビンディングを外したり、
ブーツを隙間に押し込んだりとハイエースがパズル状態…そりゃーもー苦労しましたね~。
そんなこんなで8日間ぐらいのTRIPでしたが最後まで車の中はパズル状態。
旅中、整理しようとか、片付けようとかいう人は誰もいませんでしたね。

水上の家(TWELVEハウス)では特にイベントなどがなければ家でゆっくりすることが多く、
板の手入れやワックスがけ、家のまわりの雪掻きして温泉からのめしを食うっていうような流れ。
その後は各自ゆっくりChile timeって感じで
ゆっくりする人、お酒を飲む人、ゲームをする人、早く寝る人みたいな感じで過ごしてるんですが、
ここで問題が…みんなのいるところで先に寝ちゃったりすると
われらがBOSS「西田洋介さん」がすかさず顔に油性マジックで落書きが始まったり、
タバコの煙をストローで鼻の中に入れてきたりとイタズラがすごいんです!
ちなみに気付かず落書きだらけの顔のまま山に行ったり家に帰ってしまう事も。
NORI(勝山尚徳)がTWELVEハウスに入って1年目の時に、
仲間の誰かが風呂行こーぜと言って行こう、行こうという流れになったので
NORIはみんなと一緒に行かなきゃという気持ちで普通にタオルを持って外に出て待っていたら…。
誰も出て来ない。
あれ…と思いながら星空を見上げること30分…。
誰も出て来ない。
家に戻ってみると、みんなさっきとほとんど同じ格好だったみたいな…。
「えっ!?」って事が多く、流れにのるのも大変で、慣れるまでびっくりしちゃいますが(笑)
慣れてくるととにかく楽しいことばかりで、
次は何があるかな?とか普通じゃ終わらない日々が最高に面白いんです。
どこの山にも個性的な人や「好き者」と呼ばれるような人がいると思いますが、
特に谷川岳は個性的な強者(変態!?)がいっぱいいると思います。

最後にTWELVE crew、TJ crew、天神ローカル 本当に最高の仲間なんです。


snow column加治秀之
1回目 2015/4/15 『山と自分と仕事』
2回目 2015/5/20 『SNOWBOARD LIFE』
3回目 2015/6/3 『仲間』
4回目 2015/6/17 『谷川岳』
 

 
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