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snow columnSNOW COLUMN 2015/8/5

 

河尻晋介
1973/6/16 
'92年の冬にスノーボードを白馬で始める。
当時ビンディングの付け方を教えてもらったのは上越にあるメイストームの羽田さん。
その後お金のある限り雪山を追い求める生活へ。
20代のライダー活動を経て、現在はSPY+ゼネラルマネージャー。
アクションスポーツ全般の選手やライダー達をサポートし、貢献する事が使命。
1回目 2015/7/1 『懐かしきオレゴントリップ』
2回目 2015/7/15 『日々感謝の理由』
3回目 2015/8/5 『カリフォルニアとSPY+』
4回目 2015/8/12 『忘れもしないジェイソン・フォードの板』

『カリフォルニアとSPY+』

これを書いている日、カリフォルニア、ハンティントンビーチで行われている、
アメリカでもっとも名誉ある大きなサーフィンの大会、US OPENで日本人が優勝した。
すごく歴史的快挙でもあり、日本人として本当に誇らしい出来事。
まずはおめでとう!と ありがとう!

そんなカリフォルニアで誕生したSPY+について。
ブランド誕生は今から約20年前の1994年。
自分も92年頃から白馬に籠り始めていた頃なので、
まさにスノーボードバブルの真っ最中ではないでしょうか?

SPY+本社はカリフォルニア州の南に位置するカールスバッドと言う町にあり、
有名なサーフポイントやモトクロスコース、スケートパークなど
まさにアクションスポーツカルチャーを楽しめる環境にあります。
その分いつでもライダーや社員達は製品テストなどを行えるのです。
ブランド発祥時はモトクロスゴーグルからスタートし、
翌年にはサングラスとスノーボードゴーグルも展開をし、今に至ります。

スノーボーダーでは当時、誰もが知るスーパースター、
ショーン・パーマーやビクトリア・ジェルース、トッド・リチャーズ、マーク・フランクなど
蒼々たるライダー達がSPY+を愛用し、旋風を巻き起こしていました。
当時自分も若手の下っ端でSPY+には1995年からライダーとしてお世話になり、
実はそれ以来SPY+を使い続けています。
製品のデザインもそうですが、南カリフォルアの匂いがプンプンするブランド感が好きでした。

サングラスはニュートラルなアイテムなので誰でもかける事が出来る分、
ジャンル問わず普段の生活にも取り入れる事が出来るので、
ミュージシャンやアーティストなどにも愛用される事が出来る
幅が広いブランドとして現在に至るまで成長してきました。

アクションスポーツ界では厳しい環境の元で使用するものなので
ゴーグルなどは特に機能性も重要視される訳ですが、
その打ち出し方はそれぞれのブランドの持つコンセプトやターゲットにより異なるので
そこがブランドの面白いとこでもあります。
特にカリフォルニアには沢山のアイウエアーブランドがあり、まさにブランドとしては激戦区かもしれません。
そんな中、南カリフォルア方面は本当にSPY+愛用者が多く、
消防士や警察官までが公的に使えるモデルがあるという事で、かけている姿を良く町でも見かけます。
ANSI規格というもので、日本で言うJIS規格のようなものです。

自分がこのブランドに関われる事には色々な人のつながりや縁やタイミングがありましたが、
モノを売るビジネスという意識だけではなく、
ブランドが継続して来た事にまつわるカルチャー自体も一緒に広めていければ最高だと思っています。

乾いた空気とまぶしい日差しが降り注ぎ、
安くてうまいメキシカン、歴史のあるサーフショップ、エッジの効いたコーヒーショップ、
やる気があるのかないのかわからないピザショップやチャイニーズレストラン、
最近流行はブリュワリービール、たまに通る長ーいアムトラック、
PCH沿いに建つ何とも言えないデザインのMOTEL、海に沈む最高な夕陽、
そんなオールドタウンの近くに本社を構えて20年。
変わらず腰を据えながら、HAPPY LENSというとても画期的な新しいレンズを開発し、
カスタマーやライダーのHAPPYを願い続けています。

snow column河尻晋介
1回目 2015/7/1 『懐かしきオレゴントリップ』
2回目 2015/7/15 『日々感謝の理由』
3回目 2015/8/5 『カリフォルニアとSPY+』
4回目 2015/8/12 『忘れもしないジェイソン・フォードの板』
 

 
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