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 COLUMN
surf columnSURF COLUMN 2008/1/23  
赤井得士(SURF 1st誌編集部所属)
サーフィンの面白さを雑誌やブログを活用しながら、広く伝えるコトに生き甲斐を感じている1963年生まれのオヤジサーファー、2児の父、神奈川県逗子市在住。
ブログ「サーフィン波次第」見てね!
http://www.hobidas.com/blog/surf1st/world-peace/
1回目 2008/1/9 『ホームブレイク』
2回目 2008/1/23 『イイ波をキャッチする条件』
3回目 2008/2/6 『シェイパーの出身/在住地は?』
4回目 2008/2/13 『レアードの“Xライド”』
5回目 2008/2/18 『日本人世界チャンプの可能性』

5回連載コアなサーフィン的コラム”愛しのサーフブレイク”
第2回「イイ波をキャッチする条件」

 サーフィンの本質を探るにあたって、よく行くスポットの秘密を知ることは重要なファクターとなるだろう。サーファー達は毎週のようにお気に入りのスポットに通い詰めることにより、そのスポットの特徴や雰囲気を身体で感じ取っていく。そして、知らぬ間にそのスポットの秘密を暴いていく。
 それらの秘密はたいがい波の良くなる時の条件に集中している。その条件とは気象状況や潮の干満といった地球のシステムに関わってくる。
 だから、お気に入りのスポットと地球のシステムとの関わり合いを知ることにより、有能なサーファー達はイイ波を逃さずキャッチできるようになるんだ。
 サーフィンと出逢って間もないビギナーの頃は、手に入れることのできるサーフィンに関する情報は少なくてもしょうがない。ただただ波に乗りたい一心で、海に通うことだけを繰り返しているのだから、当然視野も狭くなってしまうのもいたしかたない。
 しかし、ビギナーサーファーでも心がけひとつで、今までの体験を基にこれから経験していくであろう事象に注意を向ければ、より速く自身のサーフィン上達に結びつけることができる。
 まず、海で過ごす時間を“貴重で大切”な事として認識しよう。そして、その貴重な時間を少しでも無駄にしないために、初めにやっておきたいのは天気図のチェックだ。海に行く前日、当日、そして家に帰ったらまたチェックというように、自分が海でサーフィンをしている時間に天気図はどういう変化をしてるのかを知ることを習慣にしよう。で、その天気図の変化と実際に自分が体験してきた海、波の状況変化とを照らし合わせて考えてみる。気象庁発表の天気図がこのような変化を示していると、いつも通っているあのスポットの波質はああなるのか、というーフィンデイに活かすのである。
 さらに、上記で得たデータと潮の動きを重ねて分析し、より細かい具体的な情報として記憶することは、将来とても有効になる。潮の動きは各スポットによって大きく異なるが、通常は満ちたり引いたりの上下運動を繰り返している。その上下の差と満潮時、干潮時といった時間的な事柄も波のブレイクに影響してくる。赤道に近い海域などではこの潮の干満によって、ウネリが大きくもなり逆に消えてしまうことさえあるというくらい影響が強い。

 要するに、「波」を知ることがサーフィンだ、とここで言いたいのだ。その波はどこでどうやって創られるのか、どこにいつどんな形でブレイクするのかなどに注目することで、より自分に合った、自分が最も楽しいと思う波に出逢えるようになっていくのだ。稀に過去のデータを全く意味の無いモノにしてくれちゃうイイ波に巡り逢うことがある。それは人間の作るデータでは計り得ない、大自然からの贈りモノだとありがたく受け止め、精一杯その波でサーフィンするしかないですね!

 keepsurfing

PS:ブログで色々なサーフィン情報をアップしています。是非ご覧下さい。
「得♪のサーフィン系100選」 http://www.hobidas.com/blog/surf1st/world-peace/

surf column赤井得士
1回目 2008/1/9 『ホームブレイク』
2回目 2008/1/23 『イイ波をキャッチする条件』
3回目 2008/2/6 『シェイパーの出身/在住地は?』
4回目 2008/2/13 『レアードの“Xライド”』
5回目 2008/2/18 『日本人世界チャンプの可能性』
 
 
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