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 COLUMN
surf columnSURF COLUMN 2008/2/6  
赤井得士(SURF 1st誌編集部所属)
サーフィンの面白さを雑誌やブログを活用しながら、広く伝えるコトに生き甲斐を感じている1963年生まれのオヤジサーファー、2児の父、神奈川県逗子市在住。
ブログ「サーフィン波次第」見てね!
http://www.hobidas.com/blog/surf1st/world-peace/
1回目 2008/1/9 『ホームブレイク』
2回目 2008/1/23 『イイ波をキャッチする条件』
3回目 2008/2/6 『シェイパーの出身/在住地は?』
4回目 2008/2/13 『レアードの“Xライド”』
5回目 2008/2/18 『日本人世界チャンプの可能性』

5回連載コアなサーフィン的コラム”愛しのサーフブレイク”
第3回『シェイパーの出身/在住地は?』

 シェイパー達は、サーフボードデザイナーとして、しかるべき場所で誕生し、しかるべき場所を選び住んでいる。シェイパーについて知りたいことはたくさんあると思う。長年サーフィンしている方はもちろんのこと、新たなるエントリーサーファー達も、シェイパーとはどんな人物なのか、ということに興味があるようで、それはボードライダース魂から生まれる興味だと感じる。シェイパーのついての情報は、全国各地のコアサーファー達の心をくすぐるようだ。
 さて、サーフィンと出逢い、サーフィンの魅力に取り憑かれてしまった人は皆、自分が住むべき場所はどこが最も適切なのか考えてしまうものだ。ノースショアに住むべきなのか、サンクレメンテなのか、サーファーズ・パラダイスなのか、バリなのか、はたまたトキオなのか…。都会に住み、海辺に別荘を持つっていう手もある。また、海辺に住むために職を替えるっていう策もある。いずれにせよサーファーになってしまった日から、いかに気持ち良くサーフィンしながら生活していこう、なんて考えるようになるから、どうしてもサーフィンに適した海を中心にしてしまうのだろう。
 話をシェイパーに戻そう。
 だいぶ前に、私が編集に携わったある年のカタログ号には、総勢119人のシェイパーが紹介されていた。それぞれの出身地は以下の通りだった。日本:48名、米国本土:29名、オーストラリア:27名、ハワイ:7名、ニュージーランド:3名、ブラジル:2名、南アフリカ:2名、イギリス:1名、である。日本の本なので、日本出身のシェイパーが最も多くフィーチャーしてある。次いで多いのがメインランド出身者。メインランドの中でも、南カリフォルニア出身者が多く、特に、米国のサーフィン・メディア中心地であるサンクレメンテ周辺で生まれたシェイパーが目立つ。次に多いのがオーストラリア。オージーの場合、有名ではない町に生まれ、その後サーフィンのために有名なグッドスポット近辺に移住したと思われるシェイパーが多いのが印象的。そして、意外に少なく感じられたのが、世界一のサーフアイランドとして君臨するハワイ出身者達。日本と似たような海岸線を有するニュージーランド、ジェイベイを始めとする有数のリーフブレイクが点在する南アフリカ、昨今のプロサーファーのレベルアップには目を見張るものがあるブラジルから生まれたシェイパー達、サーファーには馴染みの薄いイギリス出身のシェイパーが1人であった。
 上述の数値は、過去に編集した一冊のカタログ号のリストに過ぎないので何とも言えないが、シェイパーがそれぞれの国で生まれ育つ確立や密度は、それぞれの国のサーフィンの認知度や技術的なレベルに比例していると考えてしまうのは私だけだろうか。

PS:ブログで色々なサーフィン情報をアップしています。是非ご覧下さい。
「得♪のサーフィン系100選」 http://www.hobidas.com/blog/surf1st/world-peace/

surf column赤井得士
1回目 2008/1/9 『ホームブレイク』
2回目 2008/1/23 『イイ波をキャッチする条件』
3回目 2008/2/6 『シェイパーの出身/在住地は?』
4回目 2008/2/13 『レアードの“Xライド”』
5回目 2008/2/18 『日本人世界チャンプの可能性』
 
 
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