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コラム

松川 BOSS 聖彦『第4回 今を滑る』

2018/07/18 tag: 松川 BOSS 聖彦

このコラムもあっと言う間の4回目、そして最終回。
3回目のCREAM GRAPHICS創設から(脱線話)の続きを期待してた方々ごめんなさい。
最終回は等身大の、田舎のおじさんの思うことや、今やっていることを書き綴ります。

 

◆今を生きるではなく、今を滑る。
元々ホラティウスの”Carpe diem(その日を摘め)”今を生きる、みたいな言葉が好きで、指輪にも彫ってもらったほど。
さらに深掘りすると”Fugaces labuntur anni”が目に留まった。 

fugacesは「逃げ足の早い、移ろいやすい」を意味し、labunturが「滑るように進む、流れる、過ぎる」。
要するに、「月日は逃げ足早く過ぎ去る」という意味らしい。
日本の諺”光陰矢の如し”とも似てるのかな。

歳を取って行くにつれ、なかなか自分の好きなことに使える時間が減ってくる。
仕事や家族を優先すると、自分の時間は必然的に後回しになる訳で。
そうなると、残された時間を如何に有意義に過ごすか!?考える。

 

◆DIYで滑る
私はあまり、石巻から出たがらない不精者(仕事柄空けられないのもある)。
往復3時間かけて余所のスポットに行くぐらいなら、その移動時間分もスケートしたい(クルマに乗れば腰も固まる)。
なので上限10分ぐらいで行ける場所に、DIYでセクション(作品)を作る。

昔からそうやって来ているから、別に苦にはならない。
仲間や後輩は途中で卒業してしまったりそれぞれの道に進んだりしたが。

ところで最近は私の周りで「今度こんのなの作りませんか?」 とか、
「新しいの作ったんで滑りませんか!?」なんてあまり言われた記憶がない。
もしかしたら面倒くさいおじさんなので、仲間はずれにされているのかも。笑

特にコミニュケーションを取るのも難しく、ハラスメント系で声をかけるのも戸惑う。
何かめんどくさく感じる。で車に載せられる小さいセクション(作品)を作って向き合う。
納得いかないと壊して作り直す。そして飽きたら又壊して新しいものを作る。
そもそも他人に認められるために色んなことをやってるわけでもないし。
だから、今じゃほとんど1人で気楽に作ったり滑ったりしている。

結局やってることは昔と何も変わらず、55歳を迎えた現在も進行形。
ただ最近は、カップ麺の粉末スープは3分の1残す派で、身体に気を使う。
アフタースケートは、クラブではなくストレッチ&家呑みだ。

matsukawa photo

◆人は人、自分は自分
生きる上で、先の大きな夢や目標も絶対大事だけど、人生、時に自分で描いた夢や目標に押しつぶされてうまくいかないことも多々ある訳で。
世の中には、自分より凄いことをやってる人がいっぱい居るし、出来ない人も居る。
比較して自分の立ち位置を確認するのもキリがない訳で。

そんなときは、ほんの少しの小さなプラスを積み上げ、明日に繋げていくことが大切だと思う。
自分と向き合う時間を持つことはとても大切な訳で。
人は人、自分は自分と解ると他人と比較して焦ることも無い。

スケートボード○○会をまとめるとか、我が強すぎて一直線な私にとってはめんどくさいし、どうでもいい話。
自分の手に負える範囲で何か思いついたときは、ひとりですぐ行動!
小さな事からコツコツと、自分の道を進んで行ければいい。
そうしていつの間にか、振り向いたら大きな道になっていると信じて。笑
んなことでスケート”ボート”も毎日毎日漕いで漕いで漕ぎまくる。

 

◆THE FUN COMMUNICATIONで滑る
2011年の被災後に、考えて自分なりに出来ることを表現したのがFUN。
名称の通り、話しをしながら楽しんで滑る。
被災地石巻の街中に、2~3人の協力者とミニランプ(マニラランプ)を建てた。
ちょうど向かいにマニラという居酒屋が有ったのでそこから拝借。
流石に1人では出来ないので、簡単な資料を作って賛同してくれた方々に協力してもらった。
とても有難いことだった。

この時は空き地に勝手に建てたのじゃなく、被災して更地にした駐車場跡を4年間無償で貸してもらい、さらにはVOLCOM JAPANにも協力もしてもらえた。

お金を受け取る運営じゃなかったので、基本自分が楽しく存分に滑りたいと、中級者向けに作ったおかげで怪我人もまぁまぁ出る規模で、骨折したとか私も上から落ちたときに顔を打って目が真っ赤になったり。

スケートボードが大好きで、人として最低限のモラル(あいさつ)があればOK、ない方はお断り。
白黒右左ハッキリ(中間グレーが嫌い)で、子供だろうが大人だろうが同じ対応。

毎年夏にはNIXONの協力もあり、イベントを開催して大盛況だった。
2016年、土地の貸与期限で壊すまでの4年間は、天候に左右されない限りほぼ毎日最低2時間は滑り倒した。
おかげで今までできなかったミニランプのトリックを、53歳位でそこそこスムーズにこなせるようになった。

matsukawa photo

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◆死んでも滑り続ける。
DIY好きをこじらせて、最近の新たな構想は棺桶を自分で作ることと、葬式(お別れ会)もセルフプロデュースすること。
最後は爆破でお別れだ。

テレビのとある番組で、棺桶を自分で作っているのを見て、日本は火葬だから簡単な棺桶で良いか・・・作りたい!となり、昭和世代の私の頭の中には、仮面ライダーV3や西部警察のオープニングで繰り広げられた大爆発の映像が!

題して”爆破葬”。これは火葬にした後、文字通り採石場で本物スタッフさんに仕掛けてもらう。
ガソリンではなく、セメントの爆破柱が出る感じで盛大に締めくくる!
跡形も悔いもなく来世に行ける!的な。笑

インスタで何時まで滑れるかなぁって書いてますが、つい最近は死んでも滑るに変わった。
あちらの世界のことは解りませんが、滑る場所がなければ三途の河川敷とか、空いてる場所を見つけてミニランプを作ればいいかなとか、地獄の釜をボウルに改造!
プールコーピングはどうしよう?とか、考えると楽しくなってくる。
先に逝ってる先輩達とセッションとなると俄然テンションが上がる!

 

◆〆は滑らない
死とか棺桶とか縁起でもない、笑えない?とんでもない!なんでこんな事考えるのかって言われると、きっかけは東日本大震災。
携帯電話がつながらず、遠方の知人友人取引先、みんな私が死んだと思っていたせいで、まるで生前葬のような体験をしたからです(犠牲者も多い地域だったから仕方がない)。

付き合いが浅くても心底心配してくれた人、その反対の人。
そうかそうか・・・そんな感じなんだねと思った。
被災当日着ていた服以外、全ての物を失ってから「物を保存する、コレクションする習慣」がリセットされ、大切なことは心に記憶したり体にしみ込ませたりして、最後は爆破しよう!となったので、全然不幸な話ではない。

葬式で流れる曲も今から自分でセレクト、最後も自分なりに笑って思い通りの葬式にしてやろう!
爆破の映像は絶対赤地くんに撮ってもらおう!編集もお願いしよう!  
あぁ忙しい、まだまだ覚えたいこと、やりたいことがたくさんある!まだまだ死ねない。笑

以上
改めて、コラムの機会を与えてくださった長谷川さま。また関係者の皆さま、おじさんの小言や過去の武勇伝にお付き合いしてくださった皆さまありがとうございました!

次は横須賀の番長、亀ちゃんこと亀岡祐一氏にコラムのバトンを渡します。

 

松川 BOSS 聖彦 プロフィール
宮城県石巻市在住
有限会社CREAM UNITED 代表
スクリーンプリント業

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