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INTERSTYLE 2020
開催:2020年2月18日(火) 〜 2月20日(木) 
会場:パシフィコ横浜詳細 »

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コラム

西田洋介『第4回 継続』

2019/12/18 tag: 西田洋介

このコラムのバトンを受け継いだ福島大造らと共に谷川岳天神平スキー場でTENJIN BANKED SLALOMを開催してから今シーズンの2020年で10周年記念大会を迎えます。厳密にいうと第一回目のプレオープン大会を下山コースと呼ばれる現在とは別のコースを使用して開催しているので11年目ということになります。12年前にこのコラムを執筆した翌年からこのムーブメントはスタートしたことになりますが、年々盛り上がりを見せてきたこのバンクドスラロームというムーブメントは既にブームからカルチャーへと移り変わるタイミングを迎えています。逆にブームや流行りという感覚で開催されてきたムーブメントはそろそろ終わりを迎えるタイミングでもあるのです。僕たちがこの群馬県谷川岳をベースにするようになってから既に30年近くの月日が経過しました。そしてこのバンクドスラロームというイベントをこの谷川岳で開催し、継続し続けようと思うに至った経緯には様々な要因があるのですが、やはり一番はクレッグケリーというスノーボード界永遠のアイコンの存在があります。皆さんもご存知のようにバンクドスラロームとは北米のマウントベーカーで30年以上に渡り開催され続けてきた最古のコンテストであり、スノーボードという遊びが生まれた当時から現在まで継続され続けているムーブメントでもあります。そのマウントベーカーのコンテストでも歴代の優勝に名を連ねた伝説のライダーであるクレッグケリーは90年代前半に毎年のようにこの日本を訪れ、この群馬県谷川岳を開拓した張本人でもあるのです。当時まだ若かった僕たちは彼の後ろ姿を追うことでスノーボードの奥深さを知り、彼を通してこのスノーボードというカルチャーを知りました。先日スノーボードの父と呼ばれるジェイクバートン氏もこの世を去りました。この日本でもそんな彼らの意思を受け継ぎ、そして継続し続けることでスノーボードカルチャーというルーツや根底をしっかりと発信し、後世に伝えていくというミッションがこのバンクドスラロームというイベントの最大の役割だと考えています。国内でもあっという間に10周年を迎えたバンクドスラロームムーブメントですが、今や大小問わず1シーズンに30~40箇所の各地でも開催するまで広がりを見せ、様々なジェネレーションやカテゴリーのライダーも一同に参加できるとあって1大会の参加人数も非常に多く、おそらくイベントの参加動員数では一番のイベントにまで成長してきました。それはもはや日本だけに止まらず、アメリカ、カナダ、ヨーロッパの世界各地でもこの10年間で同じ現象がおこっています。しかし、ただのバンクコースを使ったタイムレースという競技感覚だけでは今までと同様ですぐに飽きられてしまいますし、未来への継続は難しいと思います。スノーボードはレジャーやスポーツでもなくカルチャー参加型のムーブメントというベースが軸にあるので、このバンクドスラロームというイベントを通して誰と何を共有し、発信していくのかが継続していくポイントになるのではないでしょうか。

Nishida Yosuke photo

Nishida Yosuke photo

今回の4回のコラムを通して12年前の自分と今の自分、12年前のスノーボードシーンと今のスノーボードシーン、様々な角度から昔を振り返り、現在との違いを少しだけ考察してみました。相変わらずスノーボードを追求し、スノーボードやウエアなどのプロダクトにも関わり、イベントを開催して、旅を続けています。昔も今も変わらずに続けていることも多いですが、歳を重ねることで関わり方やスタンスは少しずつ変化してきているように感じます。これが進化ということなのでしょうか。キャリアと共に体は徐々に退化しているかもしれませんが、継続し続けている以上は無限の思考と共に僕の携わるもの全ては今もなお進化を続けていることに気がつきました。そして昔と比べて最も変化したことは何なのかと考えた結果、それはスノーボードを始めてから30年以上が経過した今でさえも僕自身のスノーボードのライディング(滑り)スタイルが更に進化して洗練されてきているということです。ライディングには人間そのものが反映されるものです。前回のコラムを執筆した12年前頃を境にキャリアを積めば積むほど僕はスノーボードが楽しくなってきました。そして今後も歳を重ねれば重ねただけ僕のライディングは更に進化を続け、僕を取り巻く環境も進化し続けていくことでしょう。今もなおこんなにスノーボードが楽しくて、更に進化できるということだけは12年前の自分に唯一想像できなかったことでした。スノーボードはやはりスノーボード自体を楽しめないと追求や継続は難しくなっていくし、継続できないと進化もありません。スノーボードを楽しむという非常に単純な気持ちが継続を生み、その積み重ねが進化を促します。それはそれぞれのスノーボードライフから先述のバンクドスラロームなどのムーブメントも含めて全てに共通することです。今から12年後僕は60歳を迎えます。その時の僕はどれだけスノーボードを楽しめているのか、スノーボードを楽しむためにどんな変化を遂げているのか、その結果僕のライディングスタイルやこのカルチャーを取り巻く環境はどんな進化を続けているのか、今から想像しただけで胸がワクワクしてきます。RIP JAKE BURTON
http://tj-bankedslalom.com

 

西田 洋介プロフィール
1997年に12SNOWBOARDSを北米で立ち上げ逆輸入をスタート。ライダーズブランドを牽引し、その後TJ BRANDやブランクスボード、AFDICEGEARをコアマーケットに投下。天神バンクドスラローム、FWTなどブランドの垣根を超えたムーブメントも牽引するプロデューサー。谷川岳の開拓でも知られる。

 

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