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コラム

中川淳『第3回 ONE HAND BEACH CLEAN.』

2017/06/07 tag: 中川淳

僕の住む湘南、激しい渋滞がしばしば起こる。R134の裏道、週末は他県ナンバーの車も細い裏道に入ってくる。地元同士であれば道の譲り合いがスムーズなのだが、他県ナンバーの車とは、どうにもタイミングが合わない。どっちが待つべきなのか、日常的にその裏道を使っていないと判断ができないのだ。

海の中でも、同じことが起きている。良い波に乗りたければ、待つことだ。初心者、子供たち、女性に波を譲る。先の短い年長者に波を譲る。結果、待つことを知るサーファーのところへ、良い波が来る。つまり、それがシェア。

尊敬されているローカルサーファーは、スマートに波を譲っている。そして、自分で「俺はローカルだ」とは言わない。威張らない。

「ローカルでもないのに勝手にビーチクリーンするな!と怒られました」なんて、非常に残念な報告が結構ある。人間も動物だから、無意識に縄張り意識が働いてしまうこともある。でもそんな時こそ、冷静に考えて理性を働かせるのが、人間という生き物の素晴らしさなんじゃないだろうか。皆さん、どう思いますか?

nakagawa photo

茅ヶ崎市立汐見台小学校の生徒たちは、学校の目の前のビーチで海岸清掃を行う。ビーチクリーン活動を数回行うと、子供たちは自発的に「拾ってもなくならないゴミの原因」を考え出す。隣接する公益財団法人かながわ海岸美化財団の調査で、神奈川の海岸のゴミの7割は街から流れ着くことがわかっている。

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汐小の子供達、我々サーファーに対する研究も熱心で、自分たちの小学校の前を「クソ下」ポイントと呼ばれていることに嫌悪感を抱き、いつかそんな呼び名をやめて「汐小前」と呼んでもらえるように、諸々の活動を継続している。例えば、缶バッチを作り河野太郎代議士に渡して、そのバッチをつけて国会に行ってもらうなど、大人顔負けのアクションを起こしている。しかし、未だに波情報各社、雑誌、サーフメディア全体的にポイント名表記を変更してあげる気配は無い。それが、大人サーファーの事情なのだとしたら、なんとも情けない状況だ。

nakagawa photo

くだんの件含めて、自称ローカルの方々は、次世代のサーファー、未来の子供達に冷ややかにみられていることを忘れずに。

サーフライダーファウンデーションはビーチクリーン・ボランティア団体ではない。でも、当然ビーチクリーン啓蒙活動は行う。環境NGO(市民組織)としてどのように活動するべきかを模索した結果、ワンハンドビーチクリーン・キャンペーンを行うことにした。片手にサーフボード、片手でビーチクリーン!それが、当たり前の風景になった時、サーファーの声は「海を愛する市民の声」として政治、行政、企業を動かすことになる。

nakagawa photo
ONE HAND BEACH CLEAN UP
ポスターを貼ってくれるお店を募集しています。
ポスターは無料ですが、送料はご負担願います。
枚数と送付先情報を contact@surfrider.jp まで。

中川淳プロフィール
1965年生まれ、横浜市出身、高校卒業後に憧れの湘南へ単身移住、23年前の1994年に不動産仲介会社「ティーズ・ハウジング」を設立した。以後、長年にわたって「海辺への移住、ライフスタイルとしてのサーフィン」を発信し続けている。
2016年に一般社団法人サーフライダーファウンデーションジャパンの代表理事に就任したと同時に、同法人の活動拠点を湘南へ移転した。

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