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コラム

西野入洋良『第2回 愛している4つの理由』

2017/07/05 tag: 西野入洋良

nishinoiri photo

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前回のコラムの反省を踏まえて、今回はスノーボードに対する想いを綴ってみることにした。

私がなんでここまでスノーボードを続けているのか、愛し続けているのか改めて理由を探ってみた。

まずその①、何と言っても「単純に楽しい!」

自分の想いのまま好きな所にぴゅーっと進める。

歩いても走っても自転車に乗ってもそんな感覚はなかなか味わえない。

カオに当たる冷たい風を感じ、スピードを上げれば上げる程に冬の空気を切るあの爽快感がたまらない。

足裏で地形のでこぼこを感じるあのくすぐったい感覚。
雪が積もり真っ白にリセットしたあのメルヘンチックな世界。
思い出したらヨダレが出てしまうくらい全身が溶ろけてしまう。

スノーボードをしている時は楽しくておかしくて笑ってる時もあれば、できない自分に悔しくて泣いたりする時もあるし、はたまた変な転び方をしてみんなで笑いあったり、そんな仲間と刺激しあって上達していく時間がたまらなく好きだったのかもしれない。
できないことができた!と別に誰かの役に立ってるわけではないけど、ただ単純にとても嬉しいのだ。
理由も求めず、ただ本能のゆくままにただ楽しいからやる!ただ感じるだけ!
子供の頃に、楽しい事だけを純粋に求めて遊んでいた時のように。
スノーボードを始めた当初は、尻もちついてばっかりで、とにかく体中痛かったし青あざだらけだった。
でも仲間がいたからここまで楽しく続けてこれたのかもしれない。

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続いてその②「出会い」

スノーボードのおかげでわたしの人生はがらっと変わった。

それは無数に広がる横のつながり。不思議だが、スノーボードで繋がる友達というのは伝染病のようにあっという間に輪が広がる。

私は専門学校を卒業後、スノーボードだけに集中する為に地元長野を飛び出し、夏でもトレーニングが出来る室内練習場に通った。今はないがそれは愛媛県にあって、山に雪がなくなる頃になると車に家財道具を一式積んでは4,5年そっちで生活をした。初めてショップサポートがついたのも愛媛に通って2年目の年だった。
冬も、長野だけでなく県外のあちこちで滑り込んだり大会を回ったり、北海道のパウダーに魅せられてそこでも5シーズンくらい籠ったこともあった。
時々、国を越えてはアメリカ・カナダ・ニュージーランド・フランス・イタリアなんかにも滑りにいった。

そこではいつも新しい景色と文化を見せてくれた。
そこに行かないと出会えない友達もたくさんできた。
言葉は違えど、好きなことを共有している時間が一緒だと国籍関係なくすぐ友達になれる。
それは、スノーボードをしている人にしかわかりにくい感覚だろうけど、
大きく言えばまさに無限に広がる横のつながり。
色々巡って来たおかげで、日本全国・世界のあちこちに気の合う友達ができた。
それぞれの土地も、私にとって地元と同じくらい愛着が湧く、第2第3の故郷となった。
これってよく考えてみれば、人生の中で本当にスペシャルでミラクルな事なんじゃないかと思う。

「友達は人生でかけがえのない宝物」というが、

ひとりでこの世界で生きていくよりも、誰かと時間を共有していたいんだ。
楽しいときも、嬉しいときも、悔しいときも、悲しいときも、どんな時も。
スノーボードでいうと”セッション”という言葉になるのか。これが最高に楽しくてたまらない。

そんな出会いのおかげで自分の色が固定されずに、カラフルに色付けされていくのがわかった。

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そしてそして、その③

「没頭できるものがある!」

がんじがらめのルールだらけの社会から離れられる。

ただ「スノーボード」というものに没頭できる時間が何より楽しい。
そんなこといったら社会不適合者だとか言われそうだけど、自分の心を素直に問いてみると、いつまでたっても楽しいことしていたいのが本音なのかもしれない。
つまらない事考えて退屈に生きているより、いつも楽しいこと考えて笑って過ごす時間が多い方が良いに決まってる。

たった一枚のスノーボードで、こんなにも人生かけて熱くなって楽しめること、本気で取り組むことによって自分と向き合えること、その時間を仲間とシェアできること、その話でいつだって盛り上がれること。
これってスノーボードをしていなかったら他では味わえなかったかもしれない。
人生の中でひとつでも没頭できたり大好きなものを見つけられたら、私はそれだけでもう幸せ者だと思う。
だから私はスノーボードに出会ってよかった。そして続けて来れる環境と健康な体があって良かった。
更に「楽しい!」が続いて今こうやってスノーボードに関わる仕事ができているのがとっても幸せです。
やっぱり好きなことや興味があることをとことんやり続ける事は、人生のいい流れに無理なくスムーズに乗れる気がする。

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最後にその④

「自由でいいんだよ!」と教えてくれた。

スノーボードは自由な遊びだから好きなのかもしれない。
そりゃあ、ある程度ルールやモラルはある。
だけど、表現の仕方やスノーボードに対する価値観、目的は人それぞれ違っていい。
スタイルもそれぞれ自由であっていいと思う。それがきっと面白いんだと思う。

人はいつも自由と拘束の間でいったりきたりしている。
大げさだけど、自由になることは人生の永遠のテーマだと私は思っている。
完全に自由になることなんて出来ないけれど、自由な思考はいつまでも持っていたい。
自由とは人によって意味は違うと思うけれど、私はスノーボードから自由という感覚を与えてもらった。
だから、そんな人生の永遠のテーマを与えてくれるスノーボードに最高にLOVEなのだ。

※皆様、生活に支障が出たり周りに迷惑をかけるくらいの熱狂ドハマリ者になるのは要注意です!
 最近は籠る人自体も少ないみたいだけど、いたらいたでちょっと嬉しいのも本音ですけどね。
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西野入洋良プロフィール
1982年生まれ・長野県千曲市出身。 自然をこよなく愛し、年間を通してアウトドアフィールドで活動中。冬はスノーボードのテレビ番組やDVD出演などメディア活動を経て、現在はライダー活動に加えバックカントリーガイド等に従事。オフシーズンは富士山ガイドをしながら趣味のクライミングやサーフィンを楽しんでいる。今後はガイド業で独立すべく準備中。
スポンサー:SECCA snowboard/ HOUDINI/ FULLMARKS/ NPO信州川中島平ファクトリー/ CARAVAN/ La Siesta
資格:日本山岳ガイド協会公認登山ガイドⅡ+スキーガイドⅠ/ 信州登山案内人/JAN雪崩業務従事者レベル1

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