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コラム

長澤優作『第1回 おひけえなすって』

2017/08/23 tag: 長澤優作

nagasawa photo
私、生まれも育ちも信州白馬村です。性は長澤、名は優作、人呼んで長澤隊長と発します。蛙、ヒグラシ高鳴る大信州に仮の住居罷りあります。不思議な縁もちまして皆様方のささやかな暇つぶしために粉骨砕身、このコラムに励もうと思います。西へ行きましても、東へ行きましても、とかく土地土地のお兄さんお姉さんに御厄介かけがちなる若造?いや、おっさんでござんす。以後、見苦しき面体お見知りおかれまして今日後万端引き立って宜しく御頼ん申します。

まめってえかい⁉︎ ほうてい野郎! まあ、あんじゃねえでよいとやりや‼︎ おっと、失礼、今のは白馬、小谷地方のスラングで調子はどうだい⁉︎ パウダージャンキー。まあ、問題無いから気楽に行こうぜ!って言ったんですよ。どーも、ニッシーからバトンを受け取った長澤隊長でごぜえやす。隊長?なんで隊長? 実はあっし、長澤探検隊とかぶっこいて、日々、選び抜かれた隊員と共にまだ見ぬ地形を求めて探検している探検隊の隊長なんですよ。自称ですが。いや、他称か? 詳しくは去年、発刊されたDIGGIN’magのHAKUBA ISSUEか、2015 Mountain Shoot Out entry by Hiroyuki Jackie Nishioか、白馬界隈にいる被害者の方々に話を聞いてみて下さい。あっしの迷ガイドっぷりが垣間見られると思います。てな訳でこれから四回に渡ってコラムを書かせて頂く事になりましたので、皆様どうかあたたかい目で見守っていただければこれ幸い。
 

【2015 Mountain Shoot Out entry by Hiroyuki Jackie Nishi】

2015 Mountain Shoot Out takes place in a once sleepy ski town in Japan of Hakuba. This year's event pitted four teams against each other in a creative filmmaking ...
 

 

さて、何を書けばいいかな~なんて、なかなかテキトーな事書けねえなー、ニッシーなんてすごく丁寧にいい事書いてたしな~。プレッシャーだなー。とりあえずみんなどういう事を書いてんのかなーと思って、これまでのコラムを拝見させてもらってたら、松井克師さんのコラムの1回目が秀逸過ぎてだいぶハードルが下がって気が楽になりました。
nagasawa photo
松井さんのコラムはコチラから… 
松井さん! ありがとうございます! 会った事ないけど。

てな訳で、あんま気負いせずに、俺がこれまでどんなスノーボード人生を歩んできたのか、どういう経緯でこんなこじれたおっさんに仕上がったのか紹介しようと思います。産まれは長野県白馬村、さのさかスキー場の麓で三人兄弟の末っ子としてこの世に生を授かりました。白馬村という環境上、物心ついた時には既にスキーを始めていて雪山には慣れ親しんでいました。そして我が母校である白馬南小学校は、校庭ではクロスカントリーができ、裏山にはTバー付きの小さいゲレンデがあり、更に校庭の横にはスキージャンプ台(現在は無い。5m級程度のそんなに大きいものではないが、小学生の度胸を試すには十分なサイズ。因みに、なかにはクロスカントリーの板で飛ぶ猛者もいました。)まであり、スキー天国な学校でした。

さて、スノーボードとの出会いは1993年、中学1年の時でした。その時出会ったアーリー大佐て奴が既にスノーボードをやってまして、盛んに俺の事を誘ってくるんです。最初は、『え~スノーボード?なんか最近ゲレンデでたまにみるヤツずら~?やんねーよ!』なんて言ってたんですが、あまりにもそいつがしつこいもんで、一回やってみる事にしました。すると、なかなか難しい!だけど、大佐はスイスイと滑りやがる!ちくしょー!俺もスイスイ滑りてー!悔しく悔しくて、だけどやれば意外とすぐ滑られるようになって、飛んだり跳ねたり…うおー!楽しーやんけえ‼︎ 初めてサブロクできるようになった時とか、パウダーに埋もれてもがいたりとか、楽しくて楽しくてもう完全にハマっちゃいました。同時に大佐の影響でヒップホップも聞き始めました。これが人生の踏み外しの第一歩ですね!

今となっては信じられない話ですが、当時、スノーボードはまだまだ新しい乗り物で滑走禁止のスキー場がたくさんありました。47なんてライセンス制だったなー。でも、ヤナバ、栂池、乗鞍などのスキー場は当時から盛り上がっていて滑りに行くと上手な人がたくさんいて刺激を受けました。しかし、当時のスノーボーダーといえば、爆太なバギーパンツにチェーンをぶら下げてネルシャツ、サングラス、ビーニー、または金髪坊主な悪そうな人がいっぱいいて気さくに声をかけられる感じじゃありませんでした。ま、そこがかっこいいとこなんですけど。その頃観てたムーヴィーはR.P.M.、project6、TB3、gettin'some、LAMARのDRIVE、あと、トランスワールドのヴィデオマガジンなんかも観てたな~。ジェイミー リンや、マイク ランケット、トッド シュロッサー、デイヴ ダーウィン、ブライアン イグチ、ピーター ライン、マイク バシッチ、テリエ、ジェイソン ブラウン、ダニエル フランク、ジョン カーディエル、ショーン パーマー、ノア サラスネック(R.I.P)…。みんなそれぞれスタイルがあってカッコよかったな~。当時、そんなにスノーボードブランドも多くなかったので毎年夏に出るカタログ号を穴があくほど読みまくってました。ほぼデザインしか見てないけど。とにかくグラフィックがすげーカッコよかったな~。ランケットのギターのやつとか、ノアのスケボーのやつとか、イグチの空手家のやつとか。JOYRIDEとかEVOL、あとONEとかDIVISION23、RIDE、ORIGINAL SINとか渋かったな~。

中学2年になると、スケボーも始め、BEASTIE BOYSなんかも聞き始め、いよいよ中2病てやつが発病したみたいです。そして未だに患ってます。たまに親の車で長野市にあった伝説のショップ、EAGLEに連れてってもらったりしました。そこには、ちょっと怖い店員さんがいて(多分、現ALUTのハルさん)、いつも新しいブランドや情報があって本当に行くのが楽しみでした。後に長野HEADZ御用達のショップ、026(服、レコード屋)を開く青木さんともEAGLEで会ったなあ。長野市に向かう親の車の中ではDr DREや、SNOOP、CYPRESS HILLのテープなんか聞いてました。日に日に、お経のような音楽を聴き、服が巨大化して行く我が子を見て、親はどう思ったのでしょう。まあ、でも基本的に田舎っぺですから、変にグレたりはせず、自然の中でデッキテープに泥をつけながら順調に人生のレールを踏み外して行きました。

そして、少年は高校生になりました。中学時代に一緒にヨコノリにハマっていたジョージは俺はカナダに留学する!って言っていち早く日本を飛び出して行きました。俺は、内心すげー焦ったけど、まだまだ情熱が足りずでフツーに隣町の高校に行きました。因みにジョージは今、カナダで家具職人やってます。高校時代になるとスノーボード界もいよいよバブルを迎え、周りにもスノーボードをやってる人が増えてきます。今まで、スキー人生をチョッカッてきた近所の同級生コースケもスノーボーダーに華麗な転身を遂げ、よく一緒に滑るようになりました。(後に彼はトランスワールドの編集部に入り、その後、BURTONに入社し、チームマネージャーとして、選手とオリンピックに同行するほどの男になりました。)コースケと早起きして、朝一のさのさか登って滑ってから学校行ったりしてました。スノーボードシーンは毎年、新たなトリックが生み出され、ジャンプの規模もどんどん大きくなって行きました。その頃はマックダグプロダクションのSTOMPING GROUND、SIMPLE PLESURE、DECADEなどのムーヴィーの時代で、俺もそこに出てたデヴァン ウォルッシュに憧れ、GO BIG GO SLOWだべ。なんつって、とにかくでかくゆっくり回すスタイルを目指してました。その頃、栂池の裏番ことシブケンこと渋谷謙君とも出会い、目の前でどでかいロデオ見せられたりして、ぎゃー!ってなったり。

高校3年の冬は八方の今はなき名店、御母家って蕎麦屋で住み込みでバイトして、当時まだ白樺でしか滑れなっかた八方を滑り込んだりしてました。今や、餃子とラーメンで一財を築いてる山神ラーメンのリキちゃんはまだ八方にきたばかりで、テキ屋の兄ちゃんでした。人に歴史あり。さて、そろそろ進路を考えなければならない時期になってきました。高校での進路相談では、ラッパーになるか、スノーボーダーになりたいなんて、真顔で先生に言う我が子を見て、親はどう思ったのでしょう。ははは。とにかく!せっかく、山に産まれたんだから、思いっきりスノーボードがしたい!って結論になりまして、フリーター人生が始まりました。そして、俺もジョージみたいにカナダ行くぞー!と決心するのでした。

続く。

長澤優作プロフィール
茅葺き屋根職人。というのは世を偲ぶ仮の姿で、まるで藤岡弘、探検隊のような常に限界ギリギリのアドヴェンチャーに心を燃やす中二病のおっさん。円という名で絵も描いてたり、チャラカッペという名でたまにラップもしている。37歳。新婚。スポンサー GREEN LAB. SHRED OPTICS GARAGE902

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