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skate columnSKATE COLUMN 2015/7/1  

高山零央
1994年生まれの現在20歳。大阪を拠点に活動し、スケートに対するひたむきな姿勢と笑顔がトレードマークの高山零央。関西随一のスケートスキルを誇るアップカマーとして知られ、Expressionから昨年リリースされた”RIDE PRIDE”にて堂々デビュー。
instagram:leotakayama twitter:Leotakayama facebook:leotakayama
スポンサー:iS OLLiES, DVS shoes company, Chocolate skateboards,
NQS skate park, The bearings, Expression outfitters
1回目 2015/6/17 『ターニングポイントとスケートボード』
2回目 2015/7/1 『旅とスケートボード』
3回目 2015/7/15 『撮影とスケートボード』
4回目 2015/8/5 『未来』

『旅とスケートボード』

あっという間に2回目のコラム、いつも期日ギリギリスタイルの高山です。
前回の分を書きながら思ったのは、やはり旅とスケートボードは切り離せません。
今回はなに書こうかな~なんて思っていたところ、
先週の東京滞在中に岡田晋君やルイテック君と話したこともあり、
春休みに訪れたLAについて書きたいと思います。
僕は今年の2/20~3/30の間、アメリカはカリフォルニア、Los Angelsに滞在していました。
純粋にスケートの中心である場所で滑りたかった、
そしてスポンサーのDVSの本国と繋がりたかったからです。
好きなプロ達と滑りたかったというのもあります。
詰まる所、僕にとってのLAは憧れの地でありました。
そんな長年夢見てた場所へ行くと決意したのは、出発のわずか一ヶ月前の寒い日でした。
やはりエアチケットを思い切って買っちゃうところから準備は始まると思います。
インタースタイル行ってから直接向かったのもあってバタバタしていましたが、
成田空港に着いた途端、実感湧いてソワソワしてきました。この感じ、いいですね。
韓国でフォトグラファーのシモヤン君と合流し10数時間のフライトを経てLAXに到着。
そりゃあもう、空にいた時から興奮しっぱなしでした。
DGKシンヤ君とサトシがLAXまで迎えにきてくれて、かなりホッとしたのを覚えています。

行ってみて思ったのは、スケートするのに最高の土地ってことですね。
スケーターは多いし、そこかしこにパークやプラザ、どこでも絵になるストリート、ワックスまみれの縁石。
そして毎日最高の天気と美味いブリトー!
初日からいきなりNick Tuckerをコートハウスで見かけました。
次の日はSewaとMicky Papa。
滞在中にTrevor Colden やHaslamその他書ききれないくらいプロに会えました。
Daewonのシューズはやっぱりボロッボロでしたね。
そんなこんなでこの憧れであったLAという土地が、一気に近く感じ始めました。
そうは言っても毎日やられることだらけ。
スケートはもちろん、食事や文化、面白いことだらけでした。
天気同様、底抜けに明るいオープンな人間関係や、
多人種な土地柄ならではである、コミュニティーとしての認識は今までに感じたことがないものでした。
もちろん良い面だけでなく、
ゾンビストリートと言われる、黒人の浮浪者が多い通りを通った時は想像以上の有様で色々考えたし、
最寄りのファーマシーの目の前で、強盗?みたいなのを見た時は、
やはりここは日本ではないんだと再確認しました。
スケートに関してはみんな地獄上手い、巧い。
知らない奴が死ぬほど上手くて、知ってる奴は引くくらい上手いです笑 
そして純粋にスケート大好きで。
「俺、今○○のフローなんだ!早くチームに入りたいぜ!プロになりたいぜ!」
そんな全開のやつらばかりです。
向こうでTylerっていう同い年でチョコやラカイのフローライダーと仲良くなったんですが、
めちゃくちゃかっこいいんです。
一緒にスポットチェックしたけど、みてるところが外人で(当然ですが笑)、
めちゃくちゃテンション上がりましたね。パートも超かっこよくて。
他にも色んなスタイルの色んなスケーターがいました。
でもお互いリスペクトしあっているし、
柔軟に自分のスケートスタイルに取り入れているのがとても印象的でした。
そんな環境だったので、向こうでは毎日脳みそがスパークしてました。
とにかく向こうにいる間は、純粋にスケートボードが楽しくて楽しくて、毎日滑りまくってました。

向こうに住んでいる日本人スケーターもイケイケの人が多くて、
リュウタ君やトモヤ君、タクさんやタカ君、カズ君達にはずっとお世話になりました。
特にフォトグラファーのRyuta Hironaga君とは本当に色々なところに行きましたね。
ノリでルームメイトのグランドキャニオンツアーに便乗したり、
コリアタウンの居酒屋に毎週ナンパしに行ったり(笑)
スケートはもちろん撮影に毎日のように行って、二人で写真を量産したり。
スポットシークが観光みたいになったり(笑)、一緒にcrail tapやDVSのオフィスに行ったり。
色んな感動をシェア出来て、二倍も三倍も楽しめました。
日常生活が本当に面白くて、刺激も沢山もらって感謝しきれません。
何をするかより、誰とするかですねっ!
そんなリュウタ君との作品が、
早速今月号のオーリーマガジンに使われているので、皆さん是非チェックしてみてください。

そんな日々の中で僕の心境に一つの変化がありました。
それは「カリフォルニアに住みたい」と心から思ったことです。
今まで行っても良いけど「住む」というところまではな~って和食愛好家の僕は思っていたんですが、
今回の滞在で変わりましたね。
違う国のスケート以外を含めたシーンを見て、色々な人に出会って考えに触れて。
この選択肢もそうだけど、
自分の新しい可能性や問題の突破口を見つけることが出来たり、
一気に経験値を上げることができるのが旅の醍醐味だと思います。しかも楽しい!
とこんな感じで今回のトリップも非常に有意義で、
しかも僕のこれからの人生に関わる大きなターニングポイントとなりました。
やはり旅とスケートボードは切り離せませんね。旅欲高まる夏の始まりであります。
最後に今回関わってくれたスケーターの皆さま、本当にありがとうございました。

skate column高山零央
1回目 2015/6/17 『ターニングポイントとスケートボード』
2回目 2015/7/1 『旅とスケートボード』
3回目 2015/7/15 『撮影とスケートボード』
4回目 2015/8/5 『未来』
 
 
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