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 COLUMN

skate columnSNOW COLUMN 2008/3/19

 

赤前 吉明(アカ)
1981/8/21 スノーボード歴10年
BURTON JAPANライダーとして、北海道を中心に地形、パーク、ストリート等幅広く撮影しフィルムチーム「ACT PICTURES」のDVDに出演。
http://www.act-pictures.com/
その他に北海道SNOWBOARD番組「NO MATTER BOARD」に出演ライダー。
1回目 2008/2/13 『北海道の常識』
2回目 2008/2/18 『夢と現実』
3回目 2008/3/5 『Environment』
4回目 2008/3/19 『気持ち』

『気持ち』

昔、つきあっていた彼女に「メイクしなかったわ」と言って、
「メイクしてるわよ(顔の)!失礼ね。(怒)」と言われたことがあります。
そんな経験をしたことある人いませんか?(笑)
約3回ものコラムを書いていて今頃気づいたのですが、
スノーボードのことについてなにも書いていないような・・・。
最後のコラムは自分の滑りに対する気持ちを書きたいと思います。
自分が飛ぶことに興味を覚えたのは、今思えば冬に家の屋根から柔らかいところに着地する飛びおり遊びがきっかけだったかもしれません。
小学生の頃屋根の1階から地面を見下ろすと、心臓の音が聞こえる位ドキドキした。
2メートルもない所でのジャンプだったけど、飛び降りるのが恐くて息を飲み勇気を振り絞ってジャンプ。
飛んだ瞬間、
息が止まり、周りの音が一瞬小さくなって、着地面がスローで見える。
「ズボッ♪」
小さい頃はこんなことをして自分の度胸を試して遊んでいて、
それが、スノーボードで飛んだり擦ったりする瞬間とかぶっている部分があったと思います。
飛べばフワッとメローな浮遊感、レールに入れば鉄を擦る「シャー」という音♪五体をフル活動させ滑る。
そうやって、スリルを味わいながら、自分の限界を探っていく。
一歩間違えたら大怪我じゃすまされません。
撮影される時、自分はゲームの主人公になった気持ちになったりします。
メイクすればクリアー、失敗すればコンテニュ~?かゲ~ムオ~バ~。
わかりやすいですが、実際はそれだけじゃありません。
その日のコンディションやメンバー、感情もかなり入ります。
技を出す前に色んなことを思います。
なるべく前向きに、これメイクしたら「おいしい食べ物が待っている」とか、「応援してくれる人等」あらゆることを考えながら集中してトライします。
そうすると自然と勇気がわいてきてメイク成功。
最初は小さいキッカーで基本をしっかり学び、徐々に大きなキッカー。
もっと難易度をあげるなら自然の地形で飛びます。
ジブも小さいBOXからレール、自信がついたらストリートレールまで行くようになったら、
それはプロに近い存在かも☆
でも、そこまでやれる人はごく一部です。
もし恐いと思うのであれば、やる必要はありません。
ボードは自由なスポーツでもあるので、自分に出来ないことは他の人に任せて、自分の求めるスタイルを追求していけばOKだと思います。

最近ボードを楽しむ人のためにイベントを開催しようと思っています。
滑る楽しさをもっと初心者の人にも伝えたいからです。
それは技をジャッジするのではなく、その日一番がんばった人や楽しんだ人を評価し、みんなで応援しながら楽しむ内容にしたいと思っています。
長年滑っていると初心を忘れ、上手い・下手で片付けてしまい勘違いしちゃう人結構います。
現に俺もそうでした。
技のレベルではなく、滑る楽しみの原点・・・。
それが今のボードに対する自分の考えです。
人それぞれ色んな考え方はあると思いますが、みなさんの自然な気持ちと自由な発想で横乗りライフをこれからも続けていただければ、おんのじです♪

短い間ですが横乗り馬鹿なみなさん、4週にわたるコラムの場をいただきありがとうございました。
次回から、俺の尊敬する011でお馴染み「メジャー」こと、佐藤 洋久へスノーボードコラムをバトンタッチです。


snow column赤前 吉明(アカ)
1回目 2008/2/13 『北海道の常識』
2回目 2008/2/18 『夢と現実』
3回目 2008/3/5 『Environment』
4回目 2008/3/19 『気持ち』
 
 
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