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skate columnSNOW COLUMN 2011/12/21

 

和賀誠
1969年4月生まれ 42歳 岩手県生まれ東京都育ち現在埼玉県在住
20歳でスノーボードと出会いムラサキスポーツにアルバイトとして入社。
スノーボードに魅了され、アルバイトしながら草大会をまわっていました。
趣味も仕事もスノーボードといった約20年間。
八王子店→上野本店と経験を積み、現在は営業本部の株式会社ムラサキスポーツ
スノーボード部門商品部マネージャー。
2年前からスノーリゾート店舗初出店で川場スキー場店店長として兼務。
1回目 2011/12/7 『スノーリゾート初出店』
2回目 2011/12/21 『顧客コミュニケーションの必要性を実現する』
3回目 2012/1/18 『現場から店舗への情報発信』
4回目 2012/2/1 『ホームゲレンデの確立』

『顧客コミュニケーションの必要性を実現する』

皆さん!いよいよシーズンに突入しましたがいかがお過ごしですか?
ムラサキスポーツが店舗を構える川場スキー場も12月17日(土)に無事オープニングを迎えました。
そのオープニングにおいても、
ムラサキスポーツとしては川場スキー場やスノーボードメーカー各社と協力して、
オープニングイベントを3年連続で開催することができました。



今回は、小売店にとってなぜスキー場という現場に出店する必要があったのかという理由を、
顧客とのコミュニケーションというキーワードからお話していきたいと考えます。
お客様にムラサキスポーツでスノーボード関連商品を購入していただき、それを売っておわりという商売は、
すでにビジネスモデルとしては縄文時代に等しいくらい過去のものであり、
顧客のリピートやファン化ということを考え、
さらに独自のスタイルでそれを打ち出さないといけない時代になっております。
そのために必要なことは何か?ということを私どもは常々考えております。
スノーボーダーという20代~30代のターゲットに向け
何が必要で、何が彼らに合っているコミュニケーション手段なのか?
どちらの企業でもそれは永遠のテーマとも言える課題ではないでしょうか。
そこで、弊社が持っている得意なものは何か?
弊社にしかできないことは何か?を考えることが答えに近づく最短距離と考え、
ムラサキスポーツの持つ独自性を現場で打ち出すことに注力することにしたのです。
より一般的なコミュニケーションツールで言うと、
ブログ、ツイッター、フェイスブックと言ったSNSからの情報発信はすぐに実施しました。
コレにより、若者の発信力を十分に利用することができ、口コミを最大限生かすことができます。

次に取り組んだことが、スキー場での定期的なイベントや独自イベントになります。
プロスノーボーダーを抱えるムラサキスポーツ独自のスノーボードキャンプやバスツアー、
シーズンの基点となるタイミングでのイベント。
そのときには、スノーボードだけでなく
ムラサキスポーツで扱う横展開としてのBMXライダーを呼んでのイベントなども開催しました。
そして、最たるものはバンクドスラロームと言った、
ムラサキスポーツでしか実現できないイベントも開催してきました。
そこには、直接メディアとなるものと、
間接的にメディアが発信してくるものがあり、
できる限りメディアに発信されることで、
一緒に川場スキー場がメリットを感じられるイベントを考えるようにしています。
もちろん参加したお客様の満足度は高まるので、
ムラサキスポーツ、川場スキー場ともに良いイメージを持ち帰っていただくことになります。



これらのWEB上での取り組みや、イベントを通してのコミュニケーションは、
前回のコラムでもお話したように、ムラサキスポーツがスノーボードをはじめるキッカケであった以上、
ずっとこのスポーツと向き合って欲しいという思いが強くあります。
そのための新しい施策としては、川場スキー場にスケートランプも今シーズンオープンさせました。
それは、スケートからスノーボード、スノーボードからスケートにも
興味を持って欲しいという思惑もなきにしもあらずです。
川場スキー場と提携することで、リゾートへの実際の誘致も実現ができ、
売って終りの時代には分からなかった顧客のニーズを肌で感じ取ることができ、
それを全社的に共有できるという大きなメリットがあります。
さらには、弊社スタッフの対応力が格段に必要とされ、
社員のより高いレベルでのスキルアップが可能となります。
これも偏に現場での仕事が可能になったからだと考えます。
頭だけで考えるのではなく、
現場の雰囲気や刻一刻と起こるイレギュラーな出来事に対応できることが、
そのまま店舗の力になっていくことをひしひしと感じるのです。


お客さんと同じ現場にいることで、
自然と目線が一緒になり、お客さんも店舗スタッフを心から頼りにしてくれます。
そんな空気感の中で交わされる対話は、
目に見えない顧客との信頼関係を生み出しますので、
より顧客との距離が縮まり、購買意欲にも繋げられています。
そのために、川場スキー場自体のニーズ、来場されている顧客のニーズ、
それらをよく観察して
今後のムラサキスポーツの目的に昇華させられる企画を生み出していかなければいけない、
それがスキー場という現場に店舗を出店した理由の一因であるといえます。
次回は、現場から店舗への情報発信について詳しくお話したいと思います。
よろしくお願いいたします。


snow column和賀誠
1回目 2011/12/7 『スノーリゾート初出店』
2回目 2011/12/21 『顧客コミュニケーションの必要性を実現する』
3回目 2012/1/18 『現場から店舗への情報発信』
4回目 2011/2/1 『ホームゲレンデの確立』
 

 
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