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skate columnSNOW COLUMN 2012/2/1

 

和賀誠
1969年4月生まれ 42歳 岩手県生まれ東京都育ち現在埼玉県在住
20歳でスノーボードと出会いムラサキスポーツにアルバイトとして入社。
スノーボードに魅了され、アルバイトしながら草大会をまわっていました。
趣味も仕事もスノーボードといった約20年間。
八王子店→上野本店と経験を積み、現在は営業本部の株式会社ムラサキスポーツ
スノーボード部門商品部マネージャー。
2年前からスノーリゾート店舗初出店で川場スキー場店店長として兼務。
1回目 2011/12/7 『スノーリゾート初出店』
2回目 2011/12/21 『顧客コミュニケーションの必要性を実現する』
3回目 2012/1/18 『現場から店舗への情報発信』
4回目 2012/2/1 『ホームゲレンデの確立』

『ホームゲレンデの確立』

早いもので最終回のコラムになります。
この最後のコラムを出張中のアメリカ、コロラド州デンバーで書いています。
年に一度のSIAという米スノーボード展示会で、
多くの業界関係者が集まり、来期商材を見て、コミュニケーションを取り、
ぼくらは何処へ向かっていくのか、現実と夢を語りあい、
そして仲間と現場で触れあった「アカシ」に騒いだりしています。

一昨晩は米トランスワールドスノーボーディング主催のライダーズ・ポール・アワードに参加。
ライダーズ・オブ・ザ・イヤーのトラビス・ライスを称え、
レジェンド・アワードのジェイミー・リンのスピーチを聞き、心震わせました。
レッドカーペットは大事だなぁ。
僕ら日本の業界でも。
そんな中、日本からは大雪のニュースが届き、
皆さんは記録的な深い深い雪を味わっている事と思いますが、
雪山では常にリスクマネージメントを行なう事を胸に刻み、
雪崩等の自然へのアンテナを立て、自身のレベルにあった楽しいスノーボーディングをしていきましょう!
さて、前置きが長くなりましたが、最終回にお伝えすることは【ホームゲレンデの確立】というテーマです。

■私にとってのホームゲレンデとは?
川場スキー場は、特に関東近辺の各店舗のお客様とスタッフ、ライダー、
そして取引先/パートナーであるメーカーの方々と同じ目的を持って集う場所。
同じ目的とは、そう、共にスノーボーディングをする「遊び場」なんです。
その「遊び場」では、
オフィスでは手に入れる事の出来ない情報、
横断(ヨコノリ))的なコミュニケーションを楽しみ、お互いの心の距離が近くに感じる。
それがリゾートであり、ホームゲレンデだと思っています。
全国展開の小売店ですから、
各地域で密接にお付き合いしているゲレンデは存在していますが、
川場スキー場のように店舗がリゾート内に存在する事で、
リゾートの内側から大事なゲストをお迎えすると言う事が出来るようになりました。
かつて、新潟県浅貝スキー場にムラサキライダー宿泊施設を設け、
ライダーがパーク管理やコンテストに向けてプラクティスする場がありました。
そこには、自然にスタッフが集い、
活きた情報が当たり前のように交換され、
関東甲信越エリアのもっともコアな場所になっていた。
日本スノーボード業界で歴史の1ページとして残る【ホームゲレンデ】であり、
そこで触れられた事、感じた事は心の奥底にずっと残っていました。
あれから…
現在は様々な環境変化が起こり、
(道具も人々も)進化したものと失われたものが混在する中で、
さらに「現場感」を近くで感じ、皆が触れ合える「遊び場」がスノーボードシーンに必要だと思います。

■その「遊び場」では:
・個人でも、団体でも、ママライダーでも、コンペティションライダーでも、ウィークエンドライダーでも、
 様々なユーザーを迎え入れ、満足してもらう。
・個人が目標とするスキルアップの為のサポート。
・自然発生的なコミュニティー形成の場に成りうる。
・新しい情報の共有と発信が出来、文化の一つとなる。
・「遊び」道具のケアが出来る。
そんな理由から、
多くの方々がリゾートへ足を運びたいと思うようになり、それがやがて業界活性化につながる。
そして、僕らはスノーボードとその文化から背を向けない企業として躍進していく。
そんな良い形になればと思っています。

■ムラサキスポーツ40周年
来シーズンは当社40周年目になります。
周年企画とは、もう一度、お客様との「絆」を確かめる機会です。
今までに感謝し、これから当社は何処へ向かうのかをお伝えする機会であります。
アクションスポーツが企業哲学である当社では、
この節目に、改めてイベント(コンテスト)を各地で行なおうと準備しています。
ただモノを販売するだけにはなりたくない。
「遊び道具」を提供したら、その道具を使った発表会も提供したい。
それがお客様との「絆」に繋がると思っています。
発表会があるから、目標を作り、練習し、達成することが出来るのだと思う。
私たちの提案する一つの形として、
その発表会は、堅苦しいものではなく、皆が「楽しむ」ことが出来る場であっても良いと感じています。
スノーボードだけではありませんが、
日本各地のムラサキスポーツからお誘いがあると思いますので、耳を傾けて頂けると幸いです。

次回は当社のライダーから
スノーボード、スケートカンパニーであるアドバンスマーケティング株式会社に勤務されている
丸地悦郎さんへ引き継がせて頂きます。
PROライダーとして、そしてメーカーとしてのコラムが今から楽しみです。

皆様、最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。
業界に携わる一人としてこのコラムに参加できたことを嬉しくおもいます。



snow column和賀誠
1回目 2011/12/7 『スノーリゾート初出店』
2回目 2011/12/21 『顧客コミュニケーションの必要性を実現する』
3回目 2012/1/18 『現場から店舗への情報発信』
4回目 2011/2/1 『ホームゲレンデの確立』
 

 
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