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コラム

林睦益『第2回 世界のサーフシーン コスタリカ編』

2018/05/23 tag: 林睦益

こんにちは、読者の皆様。
だんだん初夏の陽気になってきましたね。そろそろウェットスーツから脱却し、海の上で思う存分動ける季節に胸を躍らせている方々も多いのではないでしょうか。

私の2回目のコラムでは、コスタリカをピックアップします。

hayashi tomomi photo 0523-1

私はこの美しい国でスペイン語を学ぶ傍らサーフィンをしながら2ヶ月間滞在しました。
なぜコスタリカを選んだのか? 個人的な理由としては、コスタリカには軍が存在しないことや、エコツーリズム、再生可能エネルギー、動物保護などの運動において世界を率いていて、私自身が大学で学んでいることと深く関連しているからです。

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また、世界の自然の約3割がコスタリカに存在すると言われています。(コスタリカは四国ほどの大きさですからその自然のダイナミックさには圧倒されます。) また、北はカリブ海、南は太平洋に面していてサーフポイントが豊富にあることも魅力の1つです。

hayashi tomomi photo 0523-3 サマラ村の馬乗りのおじさん
(サマラ村の、馬乗りのおじさん)

私は太平洋側に位置する、人口が3000人ほどの小さなサマラ村にホームステイしておりました。スペイン語を学ぶのはコスタリカが初めてだったので最初は家族とのコミュニケーションに苦労しましたが、帰るころには日常生活で談笑できるほどになりました。とても小さな村で、自転車で村の始まりから終わりまでは10分もかからないくらい。それからみんなめちゃくちゃフレンドリーです。学校から家までは5分の道のりでしたが、日本人が珍しいのかすれ違うみんなが話しかけて来ていつも20分くらいかかって、遅刻していました。あなたは日本人なのに時間にルーズね。とまで言われる始末。笑

hayashi tomomi photo 0523-4 リオ・セレステ
(リオ・セレステ:スペイン語で水色の川という意味)

もう一つ私のコスタリカ滞在を有意義にしてくれたのはサーフィンです。
実はコスタリカに着いてから本格的にサーフィンをやりはじめたのですが、現地ではビーチにある語学学校に通っていたので、学校に行く前や終わった後にほぼ毎日海に入っていました。連日波が日本のポイントよりも大きく、初心者のペーペーの私は波が怖くて沖に逃げてばっかり、ただボードの上で浮いているトドのようなものでした。しかし、海の上では私と同世代の村人達や、ハイレベルなサーファーがいつも沢山いました。海の上で彼らと話すだけでも楽しかったからサーフィンをやめなかったのだと思います。

hayashi tomomi photo 0523-5

そして私のボードを後ろから押したり、アドバイスをくれたりなど沢山の現地の人にお世話になりました今回はその中の友達、マルコにサマラ村についてインタビューしました。

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24歳のマルコは大学でビジネスを学ぶ傍ら地元のサマラ村の小さなサーフスクールでサーフィンを教えています。

(以下、インタビュー)

私:あなたが生まれ育ったサマラ村について教えてください。

マルコ:とにかくコミュニティが小さくて、みんなお互い顔見知り。警察、郵便局、小学校などの公共サービスはだいたい1つずつしかない。そして遊ぶ場所は小さなバーが2つあるだけだから、夜にどちらかに行けば村中の友達がそこに集まってみんなで踊るんだ。日中はサマラビーチがみんなの遊び場であり、波乗りをするところなんだ。 ただこんなに小さな村でもとてもインターナショナル。スペイン語の語学学校があるから、そこにやってくるヨーロッパからの観光客が沢山訪れて来る。そして村の居心地の良さに心を奪われたり、村の人と恋に落ちてココに移住してきたりする人も沢山いるんだ。 だから村にある唯一の幼稚園にはさまざまなバックグラウンドの子供がいるんだよ。

hayashi tomomi photo 0523-7 サマラ村のサーファー達
(サマラ村のサーファー達)

私:村人全員が大きな家族みたいな感じだね。

マルコ:そう、だから村で誰かが悪い事をしたことや、誰かがどこかの可愛い子に恋したなんてことはすぐ村中に知れ渡っちゃうね。(笑)

私:サーフィンを教えるうえでのやりがいは?

マルコ:特に子供たちに教える時が楽しい。将来1人でも多くコスタリカのサーフィンを引率するようなサーファーが誕生するきっかけを作れればいいと思う。コスタリカにはサーフポイントが無数にあって、まだだれも知らないようなサーフポイントも沢山存在するけど、資金や技術指導という点においてコスタリカはまだまだなんだ。コスタリカのスポーツ競技としてのサーフィンがもっと盛り上がっていってほしいね。

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マルコ:教える時に1番大事にしていることは、安全。 サーフィンを教える時は、海に入る前に砂浜に波を描いて、海について説明するんだ。例えば、カレントの動きとか、サーフィンのルールとかね。 それから僕たちサーファーは日中、ビーチにずっといるからサーフィンしている人だけじゃなくて、海水浴している人々も見守っているんだ。万が一の海難事故の為に、サマラのサーファーが集まって海難事故のレスキュー訓練を定期的に行ったりもしているよ。

hayashi tomomi photo 0523-9 海難事故のレスキュー訓練
(海難事故のレスキュー訓練)

私:マルコが、サーフィンを始めたきっかけは?

マルコ:5歳くらいからずっと遊びでボディーボードをしていたんだ。で、周りのサーファーが波の上で色んな技を決めているのを見て、だんだんサーフィンがやりたいと思い始めたんだ。本格的にサーフィンをやり始めたのは14歳くらいの時。父親がサーフボードをくれて、色々教えてくれたから僕のサーフィンには父親の存在が大きいと思う。

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私:よく、友達とサーフトリップに行っているらしいけど、マルコのお気に入りのサーフポイントはどこ?

マルコ:僕らがよく行くのは、ローカルだけが知る名もなきビーチなんだ。オフロードのジャングルを抜けて行くのが結構大変だけど、海には誰もいないから波乗りし放題なんだ。コスタリカでよく知られているサーフポイントの中で好きなのは、ハコという町にあるプラジャ・エルモサ(エルモサビーチ)だ。ここは、毎年8月にクイックシルバーの世界大会が行われる場所。波のパワーが大きくて、コンスタントに頭上の波があるから、上級サーファーの格好の遊び場だね。

(インタビュー、終わり)

コスタリカ編、いかがでしたでしょうか。

コスタリカは飛行機を2回ほど乗り継いで30時間くらいかけないと辿り着かない遠い国です。そのため、少しでもイメージを持っていただくために写真を沢山載せさせていただきました。

次回は、中国のハイナン島についてお伝えしていきます。

ご一読頂き、ありがとうございました。

 

林睦益(はやしともみ)プロフィール
1997年1月10日大阪生まれ 現在、国際基督教大学(ICU)3年
2017年の4月からスペイン語を学ぶ為一年間大学を休学。休学する直前にハワイでサーフィンに出会いその魅力の虜になった。
休学中には、ラテンアメリカやスペインでスペイン語を勉強する傍ら、現地でサーフィンを楽しむ一年を過ごした。
サーフィンに出会う前から旅が好きで今までに20ヶ国訪問。

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