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コラム

福島大造『第2回 嫌いだったスクールが・・・』

2019/09/18 tag: 福島大造

業界の中で、様々な事を行っている現在。前回の1回目のコラムで書いた通り、イベント事業を展開している他に、新潟県のかぐらスキー場でスノーボードスクールを開校。早今年で14年目を迎える事になりました。

天神平で自由に滑っていた自分にとって、スクールというものは、固い存在で自由が無い世界と思っていたから正直大嫌いな存在でした。絶対にスクールはしないと決めていたのです。
会社を設立して3年目のときかな?一本の電話がかかってきました。パークメンテナンスをして欲しいという依頼電話でした。
会社設立後も非常に厳しく、アルバイトを掛け持ちしながらの経営が続いていた中で、この依頼は一筋の光でした。早々スキー場に出向き打ち合わせ。そこで出た話が、パークと共にボードスクールを開校して欲しいということでした。当時そのスキー場では、スキースクールが少しボードを教えていた程度だったのです。そこで、ボードにも力を入れたいのでスノーボードスクールを開校してほしいという依頼でした。スクールが大嫌いな存在だったのですが、倒産しかけの会社にとってスクールを断ったらパークの仕事も出来なくなるのではと思い、即答でスクール開校を快諾し準備にとりかかったのです。が、しかし・・・・
準備を進める過程で様々な事が起こり、2転3転と状況が変わってきました。結果、パークの仕事は辞退する事になったのです。そう、パークをやらないなら嫌いなスクールはやる必要性を感じなかったのと、まもなく生まれる予定だった息子がいるなかで、嫌いなスクールの為に、単身赴任する理由がみつけられなかったのでスキー場さんにスクール開校をお断りしました。
しかし、当時のスキー場のトップの方が、未熟者の自分に直接何度も電話をかけてきてくれ、スクールについて熱く語ってくれたのです。それでも初めは断っていたのですが、何度も電話をくれた事で、心に変化が。若輩者の自分に企業のトップが直接話してくれてることに認められてる感じがしうれしく思うようになり、スクール開校を決断しました。その時即にシーズンの早いかぐらはスタートしていたのです。そこからスタッフを集め、息子が生まれた1週間後にかぐら入りをし、スクールを開校しスタートしたのです。

キャンプ等で指導した経験はありましたが、スクール業務はズブの素人。何をすればいいのかもわからない状態。スクールとしてはかなり後発で素人。おまけに嫌いなスクール業務。どうしよう・・・どうしよう・・・と悩む日が続く。そこで出た答えは、出来ないことをするのではなく、出来ることをしよう。天神で学び感じ楽しんできた事をスクールで表現していけばいいと。他のスクールと違ってもいいんだと。そこで、フリーライドレッスンをメインにしたスクールでやっていこうと腹をくくったのです。
地形は違うが、天神平に似て雪が豊富なかぐら。雪質が良い日が多く、非圧雪のコースもあり、フリーライドレッスンに適したスキー場だった。お客さんとパウダーにチャレンジしたり地形で飛んだり。立ち講習は極力減らし、滑る量を増やすことや感じることの重要性を唱えレッスンをしてきました。お客さんの中には、もっと立ち講習を増やして教えて欲しいと依頼される方もいましたが、自分の考えを伝え理解してもらうことに勤めました。結果、他のスクールに行く人も居ましたが、他のスクールと違って楽しいと言っていただけるお客様が増え、多くのリピーターを生むことになり、フリーライドレッスンがスクールの顔に成長しました。

Fukushima Taizo photo

スクールも徐々に軌道に乗り始め、様々なことを感じるようになりました。
開校する前は、スクール嫌いでしたが、いつしかスクールで喜びを感じるように。
「ありがとうございます」「楽しかった」「また来ます」などなど。プロのとき以上に直接声をかけてもらうことが格段に増えたことで心境の変化が生まれたのだと思う。初心者レッスンをしてて上手に教えれなかったとき、フリーライディングの楽しさを上手に伝えられなかったときの後悔の念は大会で負けたときよりも大きいのです。自分が楽しんできたスノーボードを伝えきれないことの悔しさはハンパ無いのです。この業界に長く携わってきた自分にとって、自分だけが楽しむのではなく、より多くの人に楽しんでもらいたいと思うようになりました。スクールは一般の方との大事な接点の場所なのです。その1回のレッスンで何か楽しさを伝え感じてもらうことが、スノーボードを続けていく最初の第一歩なのです。スノーボードという華やかなスポーツの中で、スクールは地味な存在だけど、とても重要な場所でもあると感じ始めたのです。
自分も含めてですが、指導者の質をもっと向上することが、業界の発展にも左右する重要な事と思いはじめました。
その為にも、もっとスノーボードを楽しく滑り、多くの人に伝えていきたいです。
だから、たまにレッスン休んでフリーライドしにあちこち行きます!

なぜなら自分が楽しむことが出来なければ、人に楽しみを伝えることは出来ないからです。

Fukushima Taizo photo

 

福島大造プロフィール
かぐらスキー場でフリーライディングをメインにしたスクールを営み、ゲレンデプロデュースも行う。育った天神平で国内最高峰のバンクドスラロームの大会を企画運営。クロスの大会からバンクドスラロームやチャリティー大会。様々なイベントを企画運営。今もなをフリーライディングに夢中で、国内外の良い場所を常に狙っている。

 

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