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コラム

福島大造『第4回 テレインパークの取り組み』

2019/10/16 tag: 福島大造

20数年前、初めてプロデユースしたパークは白馬さのさかでクロスコースだった。当時住んでいたのは天神平で日々地形を滑りながら、クロスの大会に出ていた。常設コースを設計するときは当時からスムーズな流れのある地形をイメージしていた。なぜか?それは地形の変化が楽しいからである。自然の地形を人工的に表現したのが、バンクでありウェーブでありジャンプ系の台である。クロスコースは、自然地形を人工的に造ったものであるのである。普段滑っている地形を日本では平が多いスキー場ゲレンデに表現したもので、決してレースをするためのものではないという思いが強かった。結果レースもできるよというのがクロスコースであったが、うまく表現できずレースレースとなっていたのが現実であった。

Fukushima Taizo photo

現在、スクールのあるかぐらスキー場でテレインパークやバンクコースをプロデユースし管理も行っている。みつまたエリアにはテレインパークの「Mitsumata Ups’n’Downs」が4か月に渡り常設してある。ここのテーマは、ボード・スキーが滑れ、レベルに関係なく楽しめるコース。そして積雪が多いが、管理維持しやすい事である。コース幅も限られ狭いところは圧雪車1台分しかない。広くても数台分。その限られたなかに自然の地形と人口的に造った地形を利用し地形変化を造った。OPEN当初から多くのお客様が利用してくれていました。地形に当てこんだり、クルージングしたりと。しかし、初中級者の利用がいまいち伸び悩んでいました。初中級者は地形が見えないのです。結果コースの真ん中を滑るのみ。それでも途中にはウェーブ等もあり楽しんではいましたが、自分がイメージしたラインを滑らないのです。スクールをしていて分かったことですが、初中級者は滑れるようになっても、ゲレンデ脇にある地形が見えないのです。そして遊び方もわからないのです。なのでレッスンではコーチが生徒の前を滑りついてきてもらうのです。そうするとコーチが目印になり地形を滑ることが出来るのです。レッスンでは出来てもコーチがいなくなると、なかなか地形を滑れないのが現実。なのでテレインコースに入っても、滑ることが必死で地形が見えなくなるのが初中級者なのです。そこで、次に取り組んだのがどうしたら初中級者に地形に入ってもらうかです。スキー場と協議を重ね実行したのが、ポール(旗門)を張るでした。
ポールを張ることで、目標物が出来ます。そうすると初中級者も目標に向かって滑ります。自然と地形に吸い込まれ、気づくと地形変化を楽しんでるのです。ポールを毎日抜きさしという仕事は増えましたが、初級中級者も楽しく地形を遊ぶことが出来るようになったプラス、クロス好きのボーダーもポールがさしてることで練習になり、バンクド好きの人にとてもいい練習ができるようになりました。そして引き続き地形で自由に遊びたい人はポール関係なしに遊ぶので、結果様々なレベルの人、様々なスタイルの人が滑るようになり、稼働率の高いパークとなりました。

現在、各スキー場は人員不足に働き方改革等、また滑りてもかなり変化をしてきました。スキー場の客層やターゲットにあったパーク等を造り、スキー場・お客様・管理会社等かかわるすべての人がプラスになれば人口減少の歯止めに少しは役立つのじゃないかと思い、日々スキー場と協議を続け形にしてきてます。Ups’n’Downs以外にもかぐらスキー場には、バンクコースを年々増やし、昨年は3か所のバンクドコースを造作。昨年からはデッドスペースの活用を考え、かつ管理等を最小限に抑えながらもお客様が楽しめるコースをテーマに造ってます。今シーズンもスキー場とタッグを組み、ボード・スキー、そして様々なレベルやスタイルの人が楽しめるコースを更に増やしていきます。

目の前に一生懸命になり、先をみつめ、変化を恐れず、挑戦する。そして原点を忘れず大切にしていけば、ウィンタースポーツも更に盛り上がると信じる今日この頃です。

4回にわたるコラム、下手な文章にお付き合いしていただきありがとうございます。
危機せまる気候変動。毎年楽しい冬が迎えられるように、皆で努力しましょう!

 

福島大造プロフィール
かぐらスキー場でフリーライディングをメインにしたスクールを営み、ゲレンデプロデュースも行う。育った天神平で国内最高峰のバンクドスラロームの大会を企画運営。クロスの大会からバンクドスラロームやチャリティー大会。様々なイベントを企画運営。今もなをフリーライディングに夢中で、国内外の良い場所を常に狙っている。

 

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