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コラム

吉田尚弘 DKC『第3回 正常退化』

2023/02/08 tag: 吉田尚弘 DKC

前回まではスノーボードを始めてからをざっと書かせてもらいました。

さて、ヨコノリの初体験がスノーボードという話は前に書かせてもらいましたが、自分やその周りは雪国ということもあって、同じ様な境遇の人も多く、スノーボード→スケートボード→サーフィンとヨコノリ逆進化を辿るというタイムマシーンみたいな経験をさせてもらってます。
その過程でスノーボードというものは、その両方のエッセンシャルなエキスをうまーい具合に混ぜこぜた遊びだと気づきました。

まず、ひとつのトリックをひたすら反復・練習して極める、という時間と体の使い方はやはりスケートボード。
さらに言えば点で乗る遊びでもあり、そのギリギリのバランス感覚を得る楽しさがあります。技の気持ちよさも、やらない人には全く理解できない動きなんかがあったりして、トラックをそこで斜めにかけたから、なんなの?ってくらいなのですが、それが気持ち良いのです。
そして目の前にあるセクションをどうやって攻略するか、想像力と経験を駆使して挑み、人とは違うトリックをメイクする楽しさ。
思いついてもできなければ意味がないので、できるまでやって、それができた時の喜びはひとしおだったりします。
時にはバカだね〜!と言われるのが褒め言葉、くらいの根性を見せなくてはいけない場面もあります。
それと忘れてはいけないのはそれらを指先までのこだわりを持ってかっこよく決めなくては行けないというスタイルの感覚。スケートボードに触れ、数々のスケーターに出会い、それらのこだわり、マニアックな視点、遊び方を学んだ気がします。
まあそんなに堅苦しく考えてた訳でもなく、自分の中で単純にそれがかっこ良いと思ったのです。
スノーボードではパーク遊びに始まり、ジブやグラトリだけではなくゲレンデでヒットを探しながら滑ったり、バックカントリーですら、想像力を駆使して滑り降りる場面でスケート的感覚が呼び覚まされます。
もちろん点で乗れるバランスをもっと手に入れられたらスノーボードも格段に上手くなるでしょう。

そして、サーフィンはやはりヨコノリ道の原点に戻った感があります。
まずは簡単じゃないところ。パドルができて、波が見れる様になって、上手い人を避けながら、いい波を予想して、そのピンポイントでテイクオフできるようになるまで、ややしばらくの時間を要します。
根本的な問題ですが、負けず嫌いじゃなくてはできない遊びと断言させてもらいます。
最近はスケートボード的なトリック要素もかなり増えてますが、サーフィンの面白さのひとつはやはり、その波その波に自分を合わせる楽しさがあります。
言い古された言葉ではありますが、同じ波は二つとないのです。毎回新鮮な顔を見せてくれる波があってのサーフィン。
どれだけ自分の引き出しからその場で合わせていけるか、スノーボードで言えばツリーランや急斜面で味わうその感覚はやはり特殊で、他の遊びではなかなか得られない快感があるのです。
次に恐怖心との戦い。波ってやつは大きくなるとまるで様相が変わってしまうのです。痛い思いや怪我こそスノーボードほどではないのですが、自分だけではどうにもならない様な自然の脅威をジンジンと感じる場面は多々あります。
その場でいかに冷静に対処することが大事か。そしてそれは雪崩等のトラブル時の精神面につながる事が、経験者から聞く様にもなりました。
またターンの気持ちよさもサーフィンで倍増された感覚のひとつです。数々のスポーツを経験してきた友達が、サーフィンほど急に曲がれるものはない、と言ってた通り、波にフィンを刺し、体重を預けてレールを入れた時のターンは他ではない動きになります。
これを再現したくて雪の上でもチャレンジしますが、中々思い通りにはいかないもので、あらためて原点であるサーフィンが一番気持ち良いターンができるのか、という事実にぶち当たるのであります。
それとこれも重要なのですが、いい時にいい場所にいれるということ。スノーボードはもう長くやってるので、雪は良くても悪くても楽しめることは楽しめるのですが、いい時のいい雪だけを滑りたいとも思います。
最近は温暖化やらなんやらで北海道にいても狙っていかないと理想のコンディションに辿り着けないこともしばしば。
自分の生活のリズムや仕事、家族や周りの理解や協力が実は最も大事なことで、そのための環境づくりを仕上げて行かなくてはいけないのはサーフィンから学んだ事でもあります。
スノーボードと違って波がなくても風が合わなくても、全くできない遊びなのです。


山でも海みたいなとこ狙ってしまいます。想像力を駆使して。利尻 (C)hiroki sato

とまあ、偉そうに書きましたが、どれもまだまだへたっぴなもので、伸び代しかない。と自分に言い聞かせながら日々精進している次第ではあります。
でも改めて文章に書いてみると、ただただおれは気持ちいい事をやりかっただけなのか、、、とまたそれも原点か、と気づく51歳の冬でした。


沢滑りにはヨコノリのいろんな要素があって、好きな場所の一つです。

 

吉田尚弘 DKC プロフィール
グラフィックデザイナー&プロスノーボーダー。
滑走活動のほか、イベント・スノーパークをプロデュースの経験も活かし、数々のスノーボードギアのグラフィックやスノーイベント・TV番組等のビジュアルを手掛け、雑誌「king garage magazine」の編集長。
自身のブランド「horizon」も20年継続中。UNITmfgライダー兼アートディレクター。
INSTAGRAM:個人(@dkc71) Horizon The Art Get Into(@horizon_the_art_get_into) King Garage Magazine(@King Garage Magazine) 

 

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