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コラム

石川拳大『第2回 日本とオーストラリアの教育』

2017/07/19 tag: 石川拳大

僕は高校時代の4年間をオーストラリアのゴールドコーストに住んでいました。語学を学び、他の国の人々とコミュニケーションを取りたいという思いから留学を決めました。

サーフィンという自分の得意としていることが、思い切り発揮できる環境に行けば、現地のコミュニティに溶け込めるきっかけになるのではないか、と思いサーフィンが国技であるオーストラリアという地を選びました。

前回のコラムでもご紹介させて頂きましたが、ミック・ファニングやジョエル・パーキンソンが母校とするPalm Beach Currumbin State High Schoolという現地校で勉学に励んでいました。学校に通い始めてまず驚いたことは、Sports Excellenceというクラスで毎日授業の中でサーフィンができたこです。また、サーフィンだけでなく多種多様なスポーツやアート、カメラや勉強までも自ら選択すると特別クラスに入ることができ、その中には専門とする先生やコーチがいました。自分の得意なことができる環境が授業として教育の中に組み込まれていたのです。

ishikawa photo

僕は中学校卒業までは日本の義務教育の環境で過ごしました。幼い頃からサーフィンを始め、学校に入学してからずっと考えていたことがありました。それは、野球やサッカーや陸上など他のスポーツは部活としてあるのに、なぜサーフィンは部活がないのだろう。友達はみんな授業が終わると楽しそうに部室で着替えコーチに指導を受けながら練習をし、大会があるとみんなで一緒に出場していました。

なぜ、僕だけ帰宅部で一人で海で練習をするのだろう。先生に「部活を作ってもらえないですか。」と相談しても「危ないから」という理由から、断られてしまい、湘南という学校から海が近い環境にありながらも、小学校から中学校の9年間でサーフィンが部活や授業として扱われることはありませんでした。僕の周りの野球やサッカーをやっている友人たちの多くが、小さな怪我から大きな怪我までたくさんしているのにも関わらず、「サーフィン”は”危ない」という考え方は変わらなかった。

みんなはそのまま高校受験をしましたが、僕はオーストラリア留学を決め、卒業後にすぐに渡豪しました。日本では叶わなかった部活としてサーフィンをすることがすぐに実現され、専門のコーチやマネージャーに指導を受け、トレーニング施設で体を鍛え、友達とみんなで練習したり、みんなで大会に出場をする。自分の得意としていることに集中、そして楽しく取り組めたことで大きく成長できました。そういった環境が、どれだけ大切かを僕は体感しました。それはサーフィンに限らず、勉学、芸術など全てにおいて言えることだと思います。子供たちの可能性を発掘し、育てられるような「どんなことでも挑戦できる」環境が、日本にもあった方が絶対にいいと、オーストラリアに留学をして実感しました。

ishikawa photo

海や波という「自然」と向き合っているサーファーは無意識のうちに、生きていることの素晴らしさを地球からとても学んでいます。机に向かう授業では決して学ぶことが出来ず、実際に触れ合うことでしか感じられない大切なことです。そんな素晴らしいことを学べるきっかけの”ひとつ”であるサーフィンを教育として取り組めることが出来れば、もっと素晴らしい人材が現れることでしょう。

僕の出身である湘南地域からは多くの小学生~高校生の学生達が大会で活躍をしています。学校や地域のプロモーションにもなる子供達がたくさんいます。選手と組織がうまく関わればお互いにより良い関係が必ずできると思っています。

繰り返しになりますが、前途したようにサーフィンに限らず、誰もが「どんなことでも挑戦できる」環境に行くことに「義務がある」という学校にこそ、この様な環境を作る必要があると強く感じます。また、よりグローバルで世界に発信できる人材が生まれると思います。真剣に取り組める環境があるからオーストラリアは多くの世界チャンピオンを輩出することが出来るのではないでしょうか。

僕の周りには「プロサーファーになりたい」と「大学に行く」を天秤にかけるサーファーが少なくありません。大学に進学したいけど、それにかかる費用や時間を考えると「進学しない」を選択せざるおえないのです。他のスポーツ同様に、アスリートとしてサーファーが大学へ入学でき、部活や大学が学生アスリート(選手)として、バックアップしてくれる環境があれば大学まで進学するサーファーが増えるのではないかと思います。今、オリンピックの追加種目に選抜されたサーフィン。子供達がもっと憧れるキャリアの一つにしていかなければならないと思います。

僕は、新しい形でキャリアを開拓すべく神奈川大学に進学しました。「安定した仕事への就職のために」と進学する声を耳にすることも多いですが、それ以外にも多くの意味があると思います。自分が知らない世界を知っている人と出会える。そして、人生の先輩である多くの社会人の方々に出会える。1つのジャンルにとらわれず、自分の世界を広げてくれたのが僕にとっての大学でした。

特技や自分らしさを表現できることは素晴らしいですが、1つの世界にとどまっていると考え方や価値観、知恵を広げることに限界を感じると思います。僕はサーフィンと学生という2つの大きなツールにより、自分にはなかった新しい価値観を発見し続けています。今後、僕の活動を見て「大学まで行きたいな」と考えくれる子供達が増えたら本当に嬉しいです。

ishikawa photo

石川拳大(イシカワケンタ)プロフィール
23歳、湘南育ち・在住。高校時代はオーストラリアのゴールドコーストに4年間滞在。現在は神奈川大学経営学部(4年)に在籍。日本学生サーフィン連盟(NSSA)に所属、全日本大会や世界大会に参戦をしています。サーフライダーファウンデーションジャパン・アンバサダー
Instagram:kenta_ishikawa

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