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INTERSTYLE 2021
開催:2021年2月16日(火) 〜 2月18日(木) 
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コラム

小松吾郎『第2回 今も昔も』

2017/11/01 tag: 小松吾郎

2週間って、早いね。
あー、フリーフットねぇ。
まあ、あれも面白いけど、濃い人ばっかりだし、やっぱスノーボード最高っしょ。


うん、昔は良かった。って言う雰囲気あるじゃん。
俺なら「昔も良かった。」って言いたいな。
(あ、長くなりそうな書き始めだな。と思ったでしょ。その通り。長いよ。)

そりゃ確かに、今ではもう絶対起こり得ないような、あの頃ならではの面白い部分はあったよ。
当時は何もなかった分、全てがもっと自由だったし、マイナーな遊び特有の「ピュアさ」って言うか、限られた(選ばれた)人しかいない感じは、スゴくクールだった。オリンピックもスキー連盟も居なかったしね。同時に様々な不便さもあった。スキー場では(それ以外の場所でもだけど)問題児扱いだったし、そもそも滑走可能なスキー場は限られていた。実際大半のスノーボーダーは若者で、多くはゲレンデ初心者だったってのもあるけど、それまでいなかったタイプのやつら(我々)が急増し、社会の手に余ってる感満載だった。(ちなみにここで言う昔って、90年代のことね。)バギーパンツ、金髪、鼻ピアス、目が隠れるくらい深くかぶったビーニー、、、
スケーターとともに、世界が一番自由だった時代の一番自由な人種だったのかもしれない。
メロコア、ヒップホップ・カルチャーの火付け役も担い、お互いが生む相乗効果で、文字どおりバブルのように大きく膨らんでいった。時代的にもアメリカン・カルチャーを貪欲に取り入れるピークのような時だったから、海外に出ること・滑りに行くことは、今よりももっと身近だったし、日本の雪山の良さなんか、ほとんど理解されていなかった。世界中の雪山にこの「新しい人種」スノーボーダーが大挙し、街の雰囲気もどんどん変わっていった。
今の時代があんな奴らを見たらどう思うだろう。怖い。って思うかな?ダサい。って思うかもしれない。自由でいいな。って気持ちが生まれるかもしれない。それとも全然目に入らない?

滑りのスタイルもまさにフリーだった。これはかっこいい、これはかっこよくない。そんなのはまだあんまりなかった。今みたいに死ぬほど飛ばないし、ただただ「限界まで回る」って感じでもなかったから、回転数が少ない分いちいちスタイルが入ってて、ストレートエアにもみんなかなりの磨きをかけた。Mike RanquetのCrooked copとか、Jeff BrushieのFrontside grabのカッコよさには痺れたな。少し後でJamie LynnのMethodとかNo grabのスピン。世界に衝撃を与えたJohn CardielのLate spin、Noah Salasnekは最先端の新しい動きを毎年生み出し(Rest in peace)、ジョイライドのニュースクール全開のスタイルもかっこよかった。Chris Roachの新しいけど渋いスタイルも、ちゃんとした評価を受けていた。

軽く書くつもりが、すぐここまで来ちゃう(し、どこまででも行けちゃう)くらい、あの頃は刺激的で、エネルギッシュで、面白い時代だったことは間違いない。
キリないから書かないけど、その頃俺がいたウィスラーだけとっても半端じゃないエネルギーと雰囲気だったよ。実は上に書いたライダー達全員を抑えて俺が一番憧れてたのは地元のヒーローMarc Morissetだったしね。
その頃の俺は、例に漏れず(今と変わらず?)ハチャメチャで、なぜかスノーボード2年目の仲間たちでインディーズ・スノーボード・ブランドを立ち上げたり(しかも名前は「King Snowboards」恥ずかしげもなく。)、ハイバックを外し、トウ・ストラップも外し、アンクル・ストラップも締めない超ルーズ設定で滑ったり、Shaun Palmerにビタづけでパイプにドロップして同じくらい飛んで(るつもりで?)大転倒をくりかえしたり。
髪の毛は緑、青、赤、金色、、、、本っ当に生意気だったと思います。正直ハズかしくてあんまり書けないっす、、
同時代の年上の皆さま(未だに「先輩」とは言わないけど)本当にすいません。&ありがとうございます。

さて、昔話はこの辺に、
上に書いた昔のノリもだんだんと研ぎ澄まされて、オリンピックやXゲームなんかで一般にもざっくり浸透し、だいぶ色も視点もミックスされたスノーボーディング。パイプは巨大化し、パークはどのエリアにもほぼ間違いなく存在するようになった。ポピュラーになってハードになってシリアスになり、いつの間にか「ゲーム」であった「コンテスト」を「メイン」にする雰囲気も広がっている。
はっきり言って今のトップ・コンペティターたちが繰り広げている空中戦は半端じゃない。俺は正直「カッコイイ」「やりたい」とはあまり思わないけど、間違いなくすごい。ものすごい。
突き詰められて、よりプロスポーツ的になった。発展した。とも取れるし、もはや「何回どっちに回ったか」でしかジャッジ出来ないレベルになって、とにかく「沢山回る」=「1番」という構図にくっきりとなっているのもちょっと面白くないな。とも思う。(その兆候は昔からあったけどね)
簡単にいうと、「誰が(何が)一番かっこいいか」が最重要ポイントだった(と俺が思っていた)スノーボーディングは「誰が(何が)一番すごいか」に(かなり微妙な違いかもしれないけど)だいぶ根元の方でシフトしたと感じる。(いや、何をかっこいいと思うかが変わったのかな?)
コアは相変わらずコアだとしても。

話は飛んで、最近のもう一つの大きな流れ。パウダーやバックカントリーの話を少し。
スノーボーダーがパウダーに行き着くのは、アリが砂糖に行き着いてしまうのと同じようなもので、自然の法則といってもいい。(反対にそんな自然現象が目の前にあるのに、そうでない部分にみんなでエネルギーを集中させてバイブスを変えてしまう人間のパワー(?)に脅威を感じる。)
長年滑って来た人たちが、大人になって「パークで骨折」みたいなのが精神的にも物理的にも無理になった先で「パウダー」「フリーライド」に目を向けるようになったことにはある意味ホッとしている。せっかくパークのジャンプを飛んじゃうくらい高めたのに、そのままフェードアウトしてしまうのは実にもったいない。
変な例えだけど、ソーセージやバーガーばっかり焼きまくって、「バーベキューはもう。。」っていってる感じ?!
そこから「うそー?何焼いてもいいんだ??」ってところにたどり着いたんだから、宇宙はものすごく広がっているはず。そこからいくらでもいけるでしょ。好きな人(で時間がある)なら毎晩それでもいいくらい?

ただ薄々知ってるとは思うけど、パウダーコンディションには(管理区域外は特に)雪崩や、滑落、遭難など様々なリスクが伴う。必要な道具も増えるし、必要な知識、技術も増える。
一歩ずつ、自分たちのペースで、しっかり学んで進んでほしい。
トリックは増えないかもだけど、伸びしろまだまだあるよ。楽しさはどんどん増える。

なんだか話はどんどんまとまらない方向で、締め切りは今日だけど、
とにかく言いたかったのは、、、

なんだろ?

昔は良かった?じゃないか。
今がいい。でもないか。
要はミックスが大事?
やりたいことをやれ?
そうかな?そんな感じ。
「シーンがどう」とか、いいから。
ジャンル・スタイルはぶっちぎって、やりたいのを思いっきりやろう。
すげー楽しかったら、上手いとか、下手だとか、関係ないし。
すげー上手くなったら、なんかになるかも知れない。
俺はだいぶ昔からこればっかやり続けてる今では珍しいスノーボーダーとして、「すげー」だけじゃなくて、「すげー楽しい」をみんなが味わえるようなバイブスを作りたい。
なんせ始めた時から、ずーっとパウダーだし、ずーっとフリーライド。みんなが流行らないでしょ。見飽きたでしょ。ってなってもずーっとフリースタイル。

だから「昔も今も良い。」っていうか同じ?
どうして今がいいかっていうと、どんなにみんなが、「コンディション悪いね。」っていう日にもグッド・コンディションにたどり着けるようになったし、仮にどこもかしこもコンディション悪くても、最高に楽しい。に辿り着けるようになったから。(雪板・スノースケートっていうチョイスも増えたしね。)

今の方が楽しいな。

一歩ずつ、自分たちのペースで、しっかり学んで進めば、
みんなもきっと(自分たちの力で)そうなるよ。

また来週!の次の週!

 

公開されなかったDoll Clothingのイメージムービーより。著作権の問題で音は消されちゃったけど、持ってる人は映像のスタートと同時にJimi Hendrix ExperienceのWind Cries Maryをかけて見てください。な。
(え?そんなにスタイル入ってないって?ハハハ、ざんねーん)
 

小松吾郎プロフィール
1976年 地球生まれ
ニセコ 〜 ウィスラー 〜 白馬 〜 ?
スポンサー:Now / Deeluxe / Electric / AREth / DRM1K / MAKE Yukiita / Peacemaker snowskate / Verts / Redi / 地形研究会(地球研究会)
90年代からスノーボードに関する色んなことをやらせてもらっています。最近はイベント開催や、(遊び)地形の研究、フリーマガジン “HAND”を作ったりしています。昨年スノーリゾートに歩いて3分のところに引っ越しました。子供3人・嫁1人・犬1匹。
POW(protect Our Winters) の活動に関わらせてもらったり、Freeride World Tour のジャッジをやったり、大人な活動も増えて来ていますが、気がつけばフリーフット(雪板・スノースケート)遊びに興じています。
もっと平和で、もっと楽しい、もっと優しい、もっと寒い地球を目指して活動を続けています。
Instagram:https://www.instagram.com/goro_komatsu/

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