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コラム

美谷島豪『第1回 根っこと謎の物質』

2018/10/17 tag: 美谷島豪

biyajima go photo

はじめまして‼︎ 長野市在住。スノーボーダー。美谷島豪です。
「誰だ??」とか「じゃない方」という人がほとんどだと思うので、まずは自己紹介。そしてニュージーランドのすすめ。

昭和の最期の年に生まれて今年で30年。スノーボードとの出会いは7歳。1年早く始めた父と兄に教わる。というか見よう見まね。スタンスは『まっすぐ立って、不意に背中を押された時に出た方が前足』という父の判定法によりグーフィーです。他は右。スコップは左です、あなたはどっち??

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7歳当時バートンからしかキッズ用の板は出ていなかった(恵まれていますね)。そしてよくキッカー作りで大人たちにスコップ代わりに使われていた。

小学生の頃、世はハーフパイプ全盛期、長野市界隈にも高井富士や牧の入、北志賀ハイツ、上林スキー場、飯綱リゾートなど至る所にハーフパイプがあった。イケイケのあんちゃんや外国人にビビって『ネクスト‼︎』が大声で言えなかったり、何でテリエはオリンピックに出ないんだろう?とか子どもながらに思ったものです。
初バックカントリーもこの頃。新緑のブナの原生林、木漏れ日とブナの実を踏みしめながらツリーフォールを縫うように滑り、天然ミニパイプのような地形に出会って感動したり、印象的な思い出です。
中学時代はサッカーをやりつつ、学校で配られる飯綱高原のリフト券と、1400円のバス代と600円のメシ代を握りしめ、友だち同士で滑り行ったりしてました。同時に雷家族、SoulScream、Ryo the Skywalker、Sing02などのHipHop先生たちによって人格形成されていく。

転機はスノーボードと出会って10年目!その頃、地元のマイヒーローズ(五明A24さんや慎くん(美谷島慎)らはすでに大会選手から離れ、古谷マコトさん、Green.Labクルー、泉ケンタローさんや田畑さん)はディープな森やスティープなバックカントリーを爆走していた。そしてフリースタイルで各雑誌のグラビアを飾っていた。『Scene in this one 』や『Tactics with Nature』『Live Naturally』などの名作を生み出したりもしていた。自分はと言うと五年制の工業専門学校に通いつつ、かつ抜け出しつつ冬休みは北志賀にプチ籠りしたりしながら夢中にスノーボードを追求していた。ノートラックロングラン、一筆書きでフリーランを高速フルメイクできたときの達成感、満足感、体を駆け巡る内側から湧き上がる謎の物質から感じる浄化作用。体がとろけるかのような気持ち良さ、幸福感。エクスタシーを知ってしまっていた。そしてそんな頃、憧れの人たちと一緒に滑る機会がだんだんと増えていった。
真冬のある日、野沢温泉スキー場。たまたま学校が休みだったのか、平日に50cmフレッシュパウダーを満喫するGreen.Labクルー(中山二郎さん、伊藤高さん、渡辺尚幸さん)や慎くんたちと一緒に滑ることができた。齢17才人生最高に楽しかった。上手い人たちと一緒に滑ると格段に上手くなれた。『この大人たちはいつもシーズン中ずっとこんな良い思いをしてるのか、、、ズルい』と考えた。自然相手に遊ぶには天気回りがとても大切で、平日週末関係なくThe Dayはやってくる。多くは来ないそんな日をアテるためには準備をすることしかできないし、いつでも動けるライフスタイルでいないといけなかった。『スノーボーダー』との出会いだった。『スタイル』というものも背中で教えてくれた人たちだった。『カッコいい』というだけで充分プロライダーとしてのアイデンティティがあると思った。何故ならこれを機会に、人生でかけがえのない『好きなこと』を見つけることができた自分はラッキーで幸せだ、と思うからである。日本の悩める青年アンド自殺者は多い。
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ひたすらにフリーライドし続けてきた自分には今からハーフパイプ、スロープスタイル、クロスなどの大会に出て成績を収めてプロライダーになるということをどうしてもイメージ出来なかった。写真やムービーで活躍する先輩たちに憧れてそんなライダーを目指すようになった。が、道は険しかった。というか何をすればいいのか分からなかった。『上手ければカメラマンの方から撮ってもらえるよ』なんて言われたけど、果てしない道のりに感じた。撮影のチャンスはあってもここぞという時に着地できなくて、写真も残らなかった。けれど、プロライダーへの道は諦めきれなかった。

学校を休学してすぐに、地元のスノーボード工場に短期の臨時社員として入りお金を貯めて、初のニュージーランドトリップをメイクした!初の海外旅行は兄と地元スノーボードショップスタッフKKさんによって誘われた。ニュージーランドに行ける!と決まったときにまたあの、体を駆け巡る『謎の物質』を感じた。そうあの浄化されるような気持ち良さは、ウキウキワクワク感がマックスに高まったときに似ている。こういう時は、なすびのように喜びの舞を踊る。日本の真夏に南半球でスノーボードができる。年に2回シーズンが来る。まだシーズン終わりの感覚が残ったままさらに滑り込むので上手くなる。吹きっさらしの岩山は真っ白でラインの自由度が高い。サイズのでかいパーク。ハードバーンでシビアなボードコントロールが要求される。自然に限りなく近いクラブフィールド。などなど、とにかくニュージーランドトリップは衝撃的かつ印象的な出来事だった。レベルアップを求めてる方には本当におすすめだ。青い空にたなびく白く長い雲、カンタベリーの雪山、コンクリートパークにカフェのエスプレッソ、ラムにフィッシュ&チップス、マヌカハニーにキウィフルーツ、羊が一匹、羊が二匹、、。EAT RIDE SLEEP...エクスタシーがニュージーランドにもあった。
つづく、、


・快感が最高潮に達して無我夢中の状態になること[1]。忘我。
・宗教的体験における神秘的な心境[1]。予言、幻想、仮死状態などをともなうことも多い[1]。脱魂とも[1]。
...

biyajima go photo

 

美谷島豪プロフィール
1988.05.05 北信エリア グーフィー
Result:
2017 Freeride World Qualifier Hakuba 4位
2018 FWQ Hakuba 7位 / Tenjin Banked Slalome 9位 / Japan Freeride Open 16位 / FWQ Arai 1位
Snowskate Result:
2017 第一回全日本スノースケートクロス選手権 1位
2018 第一回 Seki Onsen Banked Slalome 1位
「スノーボー道」を突き詰める求道者のひとり。
山に精通した父親の影響で、元旦飯綱登山や毎年1月3日には、家族でクロスカントリーを履いて戸隠の奥社へ参拝するのが恒例行事で、自然と密接に成長してきた。加えてベースである長野”CITY”での生活と遊び、これらの要素が絶妙なバランスでミックスされている。
ニュージーランドで滑り続ける夏を6度メイクし、スティープな斜面を滑るために北米への旅も実行する。地元エリアだけに留まらず、スノーボードに没頭する"時間"と得られる"経験"を貪欲に求め続けている。
スポンサー:Green.Lab snowboard, 241, Electric, Ride snowboard boots, HIDRasox, Verts, Squampton Snowskates, onedeck

 

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